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■【ヒロアカ】合理的幸福【相オル】

ヒロアカハマリマシタ( ´ ▽ ` )ノ

個人的にはデクオルとかが好みですが、初めてのヒロアカは何故か相オルにです。
まあ、オールマイトが天使だから、何でもいいんですがねっ(いいんだ)

というわけで、久々の更新です。ドキドキ

















食事というものの非合理性を最近よく考えるようになった。
今までもあれこれ考えた末、行き着いたのがゼリー飲料である。ゼリー飲料は、なかなかに合理的かつ手っ取り早い栄養摂取方法だ。時間もかけなければ、必要な栄養素も簡単に摂取できる。足りない栄養は、サプリメントがあれば充分。
俺はこれで充分。
俺が充分というだけで、食事という行為と効能を否定するわけではない。
災害にあったとき、トラブルに遭遇した後、一口の甘いものや温かい食事がどれだけ救いになるかも、俺は知っている。また、そうでなくとも、同じ食卓に着くという行為は、他人とのコミュニケーションを濃密にするのに合理的ともいえよう。
ただ、俺には必要がない。と言うだけの話だ。

だから。

「相澤君。一緒にお昼ごはん食べよ?」

などと、さも当たり前だと云わんばかりに声をかけてくるオールマイトの心情が、まったく理解できないわけで。

「……もう済ませましたので」

結構です。
という言葉こそ飲み込んだが、俺なりに気を遣ってやんわりとお断りの返事をした。
事実、昼食分のゼリー飲料は、さっき飲み干したばかりだ。

「ダメだよ相澤君! ゼリーなんて食事のうちに入らないよ!」

このように、最近昼休みになると、オールマイトがやたらと絡んでくる。
正直、辟易としている。
昼休みとはいえ午前の授業での生徒の評価のまとめ。午後の授業の準備など、やることはてんこ盛りなのだから、食事に時間を割くなど非合理の極みではないか。

「それにさ。私、お弁当作ってきたんだよ。ほら、君の分も」

そう言って目の前に突き出された包みに、俺は思わずそれまでに休みなく動かしていたボールペンを落としてしまった。

弁当?
作った?
あのオールマイトが?
俺の分も?

ひとつの包みが、俺の頭に処理しきれないほどの信号を流す。
気が付けば俺は、オールマイトと共に仮眠室のソファーに座っていた。

「相澤君、あまり栄養にこだわらないカンジだから、野菜多目にしてみたんだ。それと、なるべく目にいい食材使ってみたんだ」

嬉々として弁当の中身について説明するオールマイトの顔は、普段の血色の悪さはどこへやら、というほどにキラキラと輝いて見えた。
栄養に気を遣うあたりは、自身も大きな傷を負っているオールマイトらしいが、それにしてもこの玄人裸足な弁当は……

「個性使いのプロとしてヒーローがいるように、世には料理を作るプロは数多存在する。うまいかまずいかのわからんものを手間と時間をかけて作るより、プロが作ったうまいもんを食う方が合理的ではないですか?」

高額所得者でもある№1ヒーローが、こんなかわいくも、しかも栄養価まで熟考された食事を作るなど、思ったこともなかった。
食材について、栄養価について、調理の仕方や手際などを考慮すれば、多忙なヒーローが身に付けるというのは合理性に欠けると思い、ついつい口にしてしまった。

「確かにね。プロの作る料理の方が、よっぽど考えられているし美味いのも事実だよ。けど、親が子供のために作る料理や、誰かが誰かのために作る料理って、そういうモノじゃないだろ?」

そう言うなり、オールマイトは弁当の玉子焼きを箸に取り、俺の口へと近付けた。

「はい。相澤君、あーん」

あーん、て。

オールマイトに「あーん」とか言われたら、心臓の鼓動が早まるばかりだ。おれは今、無表情を保つのがいっぱいいっぱいで、こんな状況でどうしていいやらわからない。わかるわけがない。
そんな俺の不穏状態を察したのか、オールマイトが不安そうに俺の顔を覗き込んでくる。

「相澤君……。もしかして君……」

顔が近い!
何なんだこの人はっ‼

「玉子焼き、キライだった?」
「違います!」

自分でも呆れるほどの即答。
勢いで差し出されていた玉子焼きを食べてしまったもんだから、もう『オールマイトのお手製弁当を食べた』事実と『あーんしてもらった』事実は、俺の個性をもっても消せないわけで。
だが、さすがに美味い。
口の中にふわっと広がるだしの旨味とほんのりとした塩味が、玉子の甘さと柔らかさに包み込まれて。
非合理なのに、何でこんなにも美味いんだろう。

何だか悔しくて。

「ですがさすがにランチラッシュの方が美味いですね」

何たるひねくれ。
思春期の小僧か。

「そりゃ、彼はそっち方面では、遥かにプロだし」

ああ、呆れられてる。完全に呆れられてる。
わざわざ俺の分も弁当作ってもらって。その手で食べさせてもらって。これ以上ないくらい旨かったのに、ガキのようなひねた返答しかできなくて。
顔が、あげられない。

「相澤君?」

そんな不安そうな声を出さないで欲しい。
あんたは何も悪くない。悪くないんだから。

静まり返った仮眠室に、オールマイトの深いため息が響く。

「素人が調理することの非合理性を説いたり、私の料理とプロの料理とを比べたりということは……」

そんなつもりは。
確かに少々嫉妬は抱いたけれど、そういうつもりで言ったわけでは。

「それは私の弁当はいらないということかい、相澤君?」
「それはそれで、もちろんいただきますよ!」

もう合理性も非合理もあるものか。

俺はオールマイトが持っていた弁当箱を引ったくるように奪い取り、弁当をかっ食らった。

オールマイトお手製の弁当を食う。

こんな合理的幸福、オールマイトにですら分けたくない。
けど、何でかオールマイトは、ニコニコと嬉しそうに、弁当を貪る俺を見ていて。











何かが違う気がするけど、初めての相オルにということで勘弁してくささい(;´A`)
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