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■【戦国BASARA】 マサムネコの居場所

汐さんのブログネタをもとに、政宗を猫にしての小×政に挑戦。
いや、幼少時代の話だから、小十郎×梵天丸ってことか?

他人様の褌で相撲を取るとは、まさにこの事。
例えが下品と言われようと、フンドシスキーな褌忍者には戯言にしか聞こえぬわぁぁ!!


てなわけで、一応汐さんからは許可はいただいておりますが、気に入らなかったら消しますので、平にご容赦を……



『続きから読む』をクリックするニャ↓







 北の小国藩主・伊達輝宗に従小姓として仕えている片倉小十郎は、その日主君から妙な頼みを持ち込まれた。
 病気の猫を義姫に言われるままに捨ててきたが、賢く才があるだけ不憫に思う。使いがてらその猫を拾い、小十郎に養育して欲しいという。

 ──輝宗様も、妙な事を言うものだ。

 しとしとと降る雨の中、小十郎は傘を差して歩きながら、ぼんやりとそんなことを考えていた。

「に…」

 ともすれば、傘に当たる雨音で消えそうな弱々しい声が、小十郎の耳に入った。
 件の猫かと思い、足元を見る。
 捨て猫とは思えぬほどの艶やかな黒い毛並み。儚く小さな身体は、寒さで震えている。
 小十郎が近づいても、子猫は逃げようとはしなかった。
 ただ、丸く大きな左目で、小十郎を睨むように見ている。顔立ちが整ったかわいい子猫であったが、惜しいかな、右目の眼球は腐って眼孔を飛び出しており、今にも落ちそうである。
 そのような姿にも拘わらず、子猫は逃げもせず、同情を求め小十郎の足元にすがることもなく、ただ小十郎の人物を見極めるかのように、じっと見据えるだけだった。

「輝宗様の猫よ。私は片倉小十郎景綱と申す。今日から私がそなたのお守りじゃ」

 小十郎はそう言うと、濡れている猫に手を伸ばした。
 猫はしばらく小十郎の顔を見ていたが、立ち上がり濡れた体を振って水滴を振り払うと、ピョンと小十郎の掌に飛び乗った。
 猫は小十郎の片手に収まるほど小さかったが、掌の上で伸びをして安心しきったように眠る姿に、言いしれぬ壮大感を感じた。

 ──ただの猫ではない、ということか。

 その夜、猫を抱きかかえたまま寝ていた小十郎は、梵天が出てくる夢を見た。
 やはり、ただの猫ではない。
 小十郎の思惑は確信となり、生涯尽くすと誓った。
 梵天丸と名付けられた黒猫は、献身的とも言える小十郎の看護で、一命を取り留めることができた。腐り落ちた右目は治療の施しようがなく、小十郎自ら切り落とすしかなかった。なくなった右目の場所に、小十郎は武運長久を願う意味で、刀の鍔で作った眼帯をあてがう。
 子猫・梵天丸は、小十郎の思惑以上に、逞しく育った。時にやんちゃが過ぎて小十郎を困らせることもあるが、ニコリと笑って顔なり手なりを舐められると、さすがの小十郎も強くは言えなかった。
 時に威厳のある風格で座敷に座っているかと思えば、いつの間にか外へ出て、家臣達をからかうように奔走する梵天丸は、次第に城の人気者となった。



 それから五年。
 小十郎も二十歳の若者となり、城でも一端の役割を担うようになってきた。
 相変わらず、梵天丸は小十郎の傍を離れない。
 その夜も、当然のように梵天丸は小十郎の布団に入ると、小十郎の顔をペロリと舐めてから眠ってしまった。
 小十郎の夢に、再び梵天が現れた。
 以前は何も物申さなかった梵天が、薄い微笑みを浮かべると小十郎に語りかけた。

「今まで私に尽くしてくれてありがとう。小十郎のおかげで、ようやく元の姿に戻れる」
「元の姿……?」

 梵天は小十郎の問いかけには答えない。
 ただ、荘厳な姿は黒猫・梵天丸に吸い込まれるように消えてなくなったしまった。

「妙な…夢」
 まだ夜も明けぬ暗い部屋で、小十郎は薄目を開けて呟いた。
「どうした? 小十郎」
「うむ。妙な夢を見たのだ。梵天が現れて、梵天丸様の中に……」
 そこまで喋っておいて、小十郎ははたと気付いた。

 ──俺は誰と喋っているんだ?

 傍らの温もりに気付いてそちらに顔を向けると、そこにいたのは黒猫の梵天丸ではなく、年の頃十くらいの少年であった。
 刀の鍔で作った眼帯と、その大きくつり上がった左目を見れば、それがあの梵天丸であったことは、容易に想像はつく。

 梵天の加護とはいえ、何故に人間に…?

「小十郎……?」

 訝しげに思った少年梵天丸は、まるで猫のように小十郎の頬をペロッと舐めた。
 なるほど。確かにこの仕草も梵天丸である。
 それよりも、一糸も纏わぬ艶めかしい姿は、とても少年とは思えない。

「梵天丸様…にございますか?」


 一度は捨てられたとはいえ、主公の猫である。厳しく躾ることはあったが、基本的に梵天丸に対する小十郎の態度は臣下としてのものであった。
 だから、人間になった梵天丸にも、ついつい敬語になってしまう。
 梵天丸にも、それが当然だったようだ。

「うむ。梵天様の加護と小十郎のおかげだ」

 目のやり場に困りつつ、小十郎は失礼にならない程度に視線を外そうと試みるが、魅惑的すぎる顔と肢体からはどうしても目が離せない。

「小十郎。ねえってば、小十郎ォ」

 小十郎の目の前で手を左右に振る梵天丸。

「梵、寒いよ」

 切なそうな梵天丸の言葉に、小十郎ははっと我に返った。
 人間になったばかりで、素っ裸の状態である。

「も、申し訳ございませぬ。ただいま、お召し物を……」

 そう言って立ち上がろうとした小十郎を、梵天丸は裾を引っ張って止めた。

「服なんかいいよ。いつものように抱っこして」
「抱っこって…。梵天丸様はもう猫ではござりませぬよ?」
「やだ! 抱っこがいいっ!」

 人間になっても、我が儘で甘えん坊な所は変わらない。

 小十郎は苦笑を漏らし、

「わかりました」

 と言うと、小さい梵天丸の身体を抱きしめ、布団の中へ連れ込んだ。

「うん。やっぱり小十郎は、あったかい」
「夜が明けたら、お召し物を着てくださりませ。その格好のままウロウロされたら、皆が困ります」
「うん。わかった」

 そう言って梵天丸はニコリと笑い、小十郎の頬をペロリと舐めた。

「ぼぼぼぼぼ、梵天丸さまっっ!!!???」

 慌てふためく小十郎の口を塞ぐかのように、梵天丸は小十郎の唇を舐めた。

「か、斯様なお戯れは、もうお止めくださりませっ!」
「なんで? いつもやっていたじゃないか」
「そ、それは梵天丸様が猫であられた時の話であって、人間となった今は…」
「小十郎は、人間になった梵はキライなの?」

 潤ませた左目で上目遣いに小十郎を見遣る仕草に、さすがの小十郎も言葉を失った。

「梵は小十郎が好きだよ。猫の時も、人間になってからも」

 無垢な瞳でそう言い寄られては、小十郎とて武士ならば腹を括るしかない。

「小十郎めも、梵天丸様のことが好きでございます。猫であろうと、人間であろうと」
「ありがとう、小十郎。そう言ってもらえれば、梵もうれしい」
「私もうれしゅうございますよ。さ、梵天丸様。小十郎めが暖めてさしあげます」

 小十郎は、小さな梵天丸の身体を抱きしめ、子供の体温と匂いに酔うように、再びまどろみの中へ入っていった。

 小十郎の寝息を聴きつつ、彼の胸の中で梵天丸は、ニヤリと計算高い笑みを浮かべ、舌を出す。


 ──さて。どうやって小十郎を、次の段階までオトそうかな。



【おしまい】
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■コメント

■ぶらぼー★ [汐]

桂花さん、ありがとうございますーーー!!
というか仕事はやっ!笑
私の妄想を遥かに超えた大作でした・・・(感動) 猫が人間になるとは・・・・さすが創造性が違う。笑
すっぱだか(←)の梵には私もハァハァです。もん②してる小十郎・・・ぐふw←きも
しかも何あの「嫌いなの?」発言!(興奮)  あれも計算なのですかっ?!
・・・さすが聡明だわ。爆

あーん、すばらし過ぎて語りつくせない!!!
・・・えっと、とにかく本当にありがとうございましたーー★笑

次回作も首をながくして待ってます♪←自重しろ

あ、リンクもありがとうございますぅvv
私もリンクさせていただきやしたっ。
これかれもよろしくです★

■管理人のみ閲覧できます []

このコメントは管理人のみ閲覧できます

■コメントありがとうございます [桂花]

汐さんのブログと猫宗画像を見たときに、妄想がもうどうにも止まらないリンダ困っちゃう、な状態になってしまい、タイピングの赴くまま書き上げてしまいました。
本当は猫のまま、小十郎に愛でられるしっとりした話にする予定だったのですが…どこで間違えたんじゃろ?
何、あの梵天丸の計算高さ。どこぞの新世界の神ですか?
ともあれ、お褒めの言葉をいただき、ありがとうございます。すべては汐さんのおかげです。
梵天丸はきっと、人間形態になっても猫耳はあるんですよ (`・ω・´) b

※例の件、了解しました。
追ってメールで連絡いたします。

■ [汐]

あわわ・・大変稚拙なんで恐縮ですが。。妄想の種になったなら嬉しいですよ!笑
いやーん、小説見たらこっちがリンダ困っちゃう~、状態になりましたよ。爆
ぐふっ!!!・・・そこは外せないところですよねw(興奮) 

ビバ猫耳ーーー!!!
(訳:ありがとうですー!)

■ビバ猫耳──☆ [桂花]

実は、あまり獣耳って好きじゃあなかったのですが、汐さんの猫宗を見て
「これはアリ!」
……そーゆーのばかり、順応性高いです。

妄想も核があれば、様々な広がりを見せる、楽しいパラダイス☆(←馬鹿がいる──ッッ!!)

■こっ、これは…! [せうる]

例のネコムネぇぇ!!まさかのコラボにドッキンドッキンしちゃいました(〃▽〃)なんという素晴らしい展開なんですか…(*´д`*)

しかも一糸纏わぬ姿でそばにいられてよく理性もちましたね小十郎←こら
文字通りこのままニャンニャンすれば良いと思います(*´д`*)ハァハァ

ごちそうさまでした(^人^)

■Re: こっ、これは…! [桂花]

そうです。汐さん家の愛くるしい猫宗様です(〃▽〃)
可愛さ余って暴走しくさった、腐れ忍者です。おはようございます。

そういや、あんな姿の梵天丸が傍にいておいて、何で小十郎はおいしくいただかなかったのですかね。
今考えると、不思議でなりません。
やはり、未成年(元服前)だから、ぐっと堪えたのでしょうか?
我慢出来た上に、寝てやがるし。


> 例のネコムネぇぇ!!まさかのコラボにドッキンドッキンしちゃいました(〃▽〃)なんという素晴らしい展開なんですか…(*´д`*)
>
> しかも一糸纏わぬ姿でそばにいられてよく理性もちましたね小十郎←こら
> 文字通りこのままニャンニャンすれば良いと思います(*´д`*)ハァハァ
>
> ごちそうさまでした(^人^)
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