■スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

■【戦国BASARA】 星に願いを 【政小】腐向き

◆七夕といえば仙台。仙台と言えば伊達。


◆というわけで、伊達主従による七夕腐祭です。
思えば最近鰐ばかりにかまけていて、こちらでのSSがごぶさたになってしまい申し訳ございません。


◆アニメ二期もカウントダウン!
PS3も安いの出るらしいけど、多分買わないだろうな~(泣)
アニメ二期だけが、BASARA萌えの補給源です(`・ω・´)




公式全然チェックしていないけど、それでもあたしには語る資格はあるのでしょうか…orz
 ↓
にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ にほんブログ村 その他日記ブログ 腐女子日記へ  blogram投票ボタン






















--------------------------------


 奥州の伊達軍も、城中行事として七夕を行うのは、毎年恒例となっていた。
 国主である伊達政宗の派手好きな性格からして、星空に願いを込めて笹に願い事を書いて飾るという風習は、更に輪を掛け派手な飾りで彩られる。
 そして今年も、七夕への願掛けを何にするかと、城内は賑わっていた。
 久し振りののんびりとした日常を尻目に、政宗は一人政務室に居座り、山のような執務を黙々とこなしている。城内の雰囲気が和やかなせいか、政務中は眉間に皺寄せ顰めっ面をしている政宗の顔もどことなく穏やかで、眉間の皺が見あたらないほどだ。
 政務もはかどり城主の機嫌も良いと、必然的に家臣達も穏やかとなる。
 特に顕著なのが、城主である政宗に対し一番厳しい態度を取っている、片倉小十郎だ。
 普段は何かと口うるさく、途中で仕事を放棄して遊び出す政宗を追いかけ時には打ち据えることすら厭わない諫言の臣が、それはそれは非常に珍しく穏やかな表情を浮かべ、政務室へと入ってきた。ここのところずっと眉間に皺を寄せこめかみに青筋を立てている小十郎の顔しか見た覚えのない政宗は、慈悲深い仏像のような小十郎の顔を見るなり文机から二間ほど飛びずさったので、逆に小十郎に訝しげに思われたくらいだ。最初は何事かと神経を尖らせた小十郎であったが、政宗の己を見る顔から何となく事情を察し、苦笑混じりに溜息をつく。
 
「今日は政宗様も 珍 し く 、朝から政務に勤しんで居られますからな。キチンと仕事さえこなしていただければ、小十郎とて鬼夜叉ではござりませぬから、何も言うことはございません」
「Ah…,Sorry,小十郎」

 『珍しく』という部分をかなり強調されたことから、普段の小十郎が抱える怒り心頭具合は、さすがの政宗でも推測はできた。だから、今は余計なことは言うまいと、固く心に誓う。
 政宗の内心の緊張振りを知ってか知らずか、小十郎は書簡と共に持ってきた盆を政宗の前に差し出す。
 
「切りがよいなら、少々休憩いたしましょう。本日はお茶請けに水ようかんを持って参りました」
「さすが小十郎。気が利くな。じゃあ、少し休憩させてもらうか」
「はっ」

 政務室の障子を開け放ち外の空気を通すと、一気に清涼な風が室内を駆け抜け、その心地よさに政宗は大きく伸びをする。中庭の紫陽花は盛りを迎え、甘い匂いと共に涼しさを運び込む。色取り取りの紫陽花を見ながら、政宗は小十郎とお茶をすすりお茶請けの水ようかんをつついていた。
 まこと、幸せなひとときであった。
 政宗がふと顔を上げると、平常時や戦闘時の小十郎からは想像できないほど、それはそれは穏やかで紫陽花のように薄く香るような小十郎の横顔。閨でもこんな顔はなかなか見ないが、それはどこか懐かしく儚く。
 そんなことを考えながら小十郎を見つめる政宗の視線。いつの間にか覗き見ていただけの視線は凝視に変わり、やがては小十郎がその視線に気付くにまで至る。穴が空くほどに己を見つめる主人の視線に、最初は目を丸くして怪訝な顔をしていた小十郎であったが、視線が絡み合うと、ふっと空気が軽くなるような柔らかい微笑み。
 
「如何なされましたか、政宗様?」

 純粋かつたおやかな笑顔でそう言われると、さすがの独眼竜の心臓も大きく跳ね上がる。心音が響き渡りそうなほどの激しい鼓動が聞こえやしないかと、政宗は真っ赤になった顔を慌てて顔を伏せた。
 
「何でも…ねェよ……」

 顔こそは背けているが、後ろから見ても耳まで赤くなっている年下の主を見て、微笑ましくもあり当惑するでもあった。
 確かに、政宗のことは二人とない主君として尊敬し、守り、政宗に天下を取らせるべく身を粉にして働いているわけであるが、政宗からの愛情が時として主従としてのソレから大きく逸脱しているのではないかと、不安になることがある。
 無論、政宗から愛されているという事実は、家臣としてだけでなく小十郎個人としても少なからず悪い気はしないし、むしろ愛し合っていることができるという現状は、年甲斐もなく小十郎の心をほんのりと温めていた。だが、その愛情が時に常軌を逸脱することがあるから、その愛を素直に受け入れていいものかどうかと、小十郎をいつも悩ませているのだ。
 そんな小十郎の苦悩を、果たしてこの年若き主君はどれだけわかってくれているのやら。

「それはそうと小十郎。オメェ、短冊に何か願い事書いたのか?」

 突然後頭部から話を振られたので、最初は戸惑っていた小十郎であったが、すぐに微笑を浮かべ頷くと、茶碗を畳の上に置く。
 
「はい。『五穀豊穣』と書かせて頂きました」
「それだけか?」
「はい」

 七夕の夜空に託す願いが『五穀豊穣』とは、いかにも小十郎らしいといえばらしい話である。しかし、仮にも伊達家の家臣である人間の願い事がそれだけとは、欲が少ないにも程があるのではないか?
 振り返った政宗の怪訝そうな顔を見て、大方の心情を察したのか、小十郎はふわりと優しげな微笑みを浮かべて言葉を続けた。
 
「まあ、伊達家の安泰や天下統一、世の中が平和になること、政宗様が日々無事であらせられること。願えばキリはございませぬが、どの願いも我等の努力次第で如何様にもなることばかり。星に願いを託すよりも、願いを叶えるために何をすべきか。まずはそこからだと思います。ただ、天候や土地の恵みは、人外の及ぶところであり、こればかりは天に願いをかけずにはおれませぬので」
「Ha! …確かにな」

 いちいち的を射た小十郎の言い分は、だが、奇しくも政宗が思っていたことと、まったく同じであった。
 政宗もまた、己が野望は笹の葉に飾り星に託すものではなく、己の手でつかみ取るものだと思っている。だから、政宗は短冊は書かなかった。
 
 ただ、名を記さない一枚だけを除いて。誰が書いたか知らない、たった一枚の短冊に込められた願いとは。
 
 政宗は食べ終わった水ようかんの容器と茶碗を盆の上に置き、大きな伸びをすると再び政務を続ける為机に向かう。
 
「夜には七夕をダシにした宴会があるからな。それまでには少しでも仕事を進めておかねーとな」
「良い心がけにございますな。では、小十郎めもこれを片付けましたら、お手伝いに上がらせて頂きます」
「ああ。よろしく」

 そう言って肩越しに手を振った政宗は、すでに仕事に没頭し始めていた。一度何かに没頭し始めれば、その集中力が半端ではないことを知っている小十郎は、邪魔にならぬようそっと廊下に出る。
 
 小十郎は知っていた。
 名前はないけれど、クセのある書き方とその文字で、あの短冊が誰が書いたものなのかを。
 
『生涯かた小と添い遂げられますよう』

 それだけ見れば何のことかはわからない短冊を書いたのは、他でもない政宗自身。
 たった一枚だけ。たったひとつの星空への願い事は、星に届けとばかりに一番上に飾られていた。
 そして、その横にはやはり書き人知らずの短冊がもう一枚、政宗の短冊に寄り添うように結ばれていた。
 
『己が主は生涯只一人』

 ふと庭を見遣ると、豪華に飾られた大きな笹の葉の束は、空に届かんばかりに掲げられているところであった。
 まだ陽は高いが、夜になれば輝くような星空が、それは見事に笹の葉を輝かすであろう。
 一番天辺に飾られた短冊の願い事は、星空に届くのか。
 
 ──願い事なんざ、叶えようと思っている当人次第。
 
 己の言葉なのか、政宗の言葉なのかわからない声が、小十郎の脳裏に響き、はっと立ち止まり周囲を見渡すも誰も傍には居ない。
 小首を傾げつつも、廊下を進む小十郎。
 ふと、先程の言葉を思い出し、苦笑を浮かべつつ頬を紅色に染める。
 
 ──どうも俺は、今夜は寝かせて貰えないらしいな。
 
 それがまったく悪い気がしないのは、一年に一度の逢瀬をする星の彼方にいる恋人達への嫉妬なのか、それとも……
 
 急ぎ用事を済ませて早急に政宗の政務を手伝おうと、小十郎は歩む足取りを速めた。
 今宵くらいは何事にも邪魔されず、ゆっくりと逢瀬を楽しみたいと思ったから。
 
 
 


--------------------------------



【お終い】




こじゅが乙女なのは、どこかの社長の呪いかと思われます←




スポンサーサイト

■コメント

■NoTitle [香奈]

二人があまりにも可愛らし過ぎる件について小一時間‥笑
いやマジで良いですよねこういうの!!
本当に普段ささくれた下ネタにまみれてる私にとって安らぎですv

ああ!
もうどうしてくれよう二人とも抱きいめてやりたい!!><
小十郎は果てしなく乙女で良いと思いますv
天然乙女で良いよ(≧▽≦)ノシ
もうお互いバレバレの無記名短冊が憎いですね☆
いろいろ妄想しすぎて過呼吸。
8日は二人して目の下にクマ作ってれば良いよ‥笑

もうこの時期にこの話は私にとってすごい栄養です‥モリモリv
おかげでロマンス飢えから救われました^^感謝

■NoTitle [桂花]

>香奈さん
絶対バレバレのクセに、それでも天辺に短冊を飾っちゃうところが、ちょっとかわいくてちょっと抜けている、ウチの主従です(・∀・)
きっと他の家臣達は
「まぁたこの二人は~」
とか、呆れるといいなと思いました(´∀`)
そして今朝は、お疲れ気味だったと思われます。ぐふ。
天然乙女・小十郎。怒らなければかわいいのです。ええ、怒らせなければ←重要

普段はロマンスなどに縁など無い生活しておりますが、気が付けば、ロマンスの神様が降りてきてこの話書かせてくれたみたいです。
ロマンスの神様、どうもありがとう(時期が違うか?)
はー。北行きたい。
■コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 

来訪者

設置:2009.06.21

投げ文

☆メールはお気軽に☆

名前:
メール:
件名:
本文:

いんふぉめいしょん

拍手コメ等のお返事など

リンク

※当ブログのリンクはフリーですが、内容が内容なので、自己責任でお願いします。
このブログをリンクに追加する

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

香彩茶房 別館こ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。