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■【戦国BASARA】 真田幸村追悼SS 【ダテサナ】

◆真田幸村追悼SSです。案の定間に合っていませんww
更には真田幸村命日の翌日がお誕生日という、香奈さんの誕生日祝いという意味合いもあったのですが、こちらにも間に合いませんでした──\(^o^)/
実を言うと、香奈さんとウチのお嬢様の誕生日が一緒で、お嬢様の誕生パーチーの準備にかかり切りだったというのもあるのですがww


◆史実の真田幸村と戦国BASARAの真田幸村ではまったく違うものと一応の認識はしていますが、戦国BASARAの幸村がどういう最期を迎えたとしても、命日が5月7日ということで←


◆真田幸村追悼と香奈さんへの貢ぎ物ということでのダテサナのつもりが、ちっともダテサナになっていないという仕様。香奈さんゴメンナサイねー(´・ω・`)



それにしても、乃猫さんといい、香奈さんといい、ことごとく誕生日被っているからバロスww
こうなったら、8/26とか10/22がお誕生日の方、大募集!

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 壮絶な一騎打ちだった。

 魂が昇華しそうなほど激しく、打ち合う毎に腕から全身に走る痺れが心地よい。もう何度こうしてこの男とこうしてきただろうか。
 殺し合いである。
 お互いに容赦も手加減も無用のこと。
 全力を出しても差し障りのない相手。否、むしろこの戦いこそが全力以上を出し切らねばならない。そういうものである。
 どれだけの数、剣と槍を交じり合わせたか。
 数ではない。
 ただただお互いがこうして刃を交えること、何人たりとも踏み込めない彼らの領域。

 実にいい表情(かお)をしている。

 嫉妬交じりの苦笑で、彼の部下が言う。
 確かに殺さねばならない、滅ぼさねばならない相手のはずなのに、こうも胸躍り心沸き立つこの状況は、筆舌には尽くしがたい。

 だから、彼らの領域には、決して何人たりとも踏み込まない。
 だから、彼らは心おきなく戦うことができる。

 決着の付かぬ不毛な戦いと言われそうだが、それはこの戦いを見ていない者の言いぐさだ。
 二人が刃を交える姿を見ているならば、誰もそんなことは言わない。
 見ているだけでも、それは胸のすくような気持ちの良い戦いなのだ。

 しかし、永遠に続く戦いなどありはしない。物事には始まりがあれば終わりもある。
 彼らがどう思おうが、状況は変わる。世の中は変わる。
 どう足掻こうと、彼らが信念をもって戦っているならば、変化の時は訪れる。
 それが歴史というもの。
 勝者と敗者の決定が下される瞬間。



 状況は、圧倒的に真田幸村にとって逆風だった。
 だが、幸村はその逆風をあらかじめ身体で感じていた。
 すべてが終わり、そして始まることを。
 己の名前が逆賊として歴史に刻まれることをいち早く察し、それでも血族に汚名を着せぬよう、打てるだけの手は打った。
 あとは、歴史の中に散りゆくことを待つのみ。
 幸村は真紅の鉢巻を頭に締め、虎の吼こうのような雄叫びをあげると、残り少なくなった精鋭達に出撃の合図をする。
 彼らもまたこの戦が最期と知ってか、幸村の雄叫びに負けじと声を張り上げ応じた。

 そして、天下分け目の戦は、ついに最終章を迎える。

 己の最期を感じつつ、ただただ歴史の奔流に飲み込まれまいと、幸村は獅子奮迅の戦いをする。
 その傍らで、彼の兵士達が一人、また一人と戦場の露と消えていく。
 幸村は振り向かない。
 俺もいずれ行くからと、心で叫ぶ。
 幾千の刃を潜り、幾百の敵を屠り、敵陣を切り崩す。

 幾多の戦場を共にした二槍は、柄も刃も持ち主同様ボロボロであった。それでもまばゆいばかりに輝いているのもまた、持ち主と同様である。
 最期の場を求め、幸村は走る。ずっと一緒だった二槍と共に。



 紅き獣の疾走を、高台の陣から見下ろす一軍の中で、伊達政宗は腕組みをしたまま、ひたすら事態を静観していた。

「政宗様」

 腹心の片倉小十郎が、静かだが堂の入った声で、政宗の背後から声をかける。
 不気味なほどの静寂を守っていた伊達軍ではあったが、内から沸き起こる燃えたぎる心を抑えることまではできない。煌々と輝く政宗の左目
を見れば、小十郎でなくともわかる。
 政宗もまた、小十郎が声かけをした理由はわかっている。
 小十郎は痺れを切らせたわけではない。むしろ、逸る政宗や伊達軍の手綱を今の今までしっかりと締めていたのだ。
 東軍の中で遠征距離の最も長い彼らは、体力を温存する必要があった。そして、将来を見据え、ここで全力を尽くすわけにもいかない。
 故に無駄な戦を避ける必要があった。
 最小の働きで最大の成果をあげる。
 言うは簡単であるが、そのためには矢継ぎ早に来る味方東軍の援軍要請を、いかにのらりくらりと言い逃れるかという、同盟軍同士の駆け引きも重要になってくる。
 この戦を終わらせることも重要だが、戦が終わった後の力配分も重要である。
 政宗もそうとわかっていたから、真田幸村との一騎打ちを今の今まで堪えていた。

 アイツもまた、これが最期だと思っている。それに俺が応えなくてどうする。

 だが、政宗は幸村との戦いの先も見据えていた。
 だからこそ、今まで耐えに耐えていたのだ。
 そして、待ちに待っていたその刻が来た。
 政宗は大きく息を吸い込み、左手を掲げて鉄砲隊に合図を送った。

「鉄砲隊! 各々二発ずつ、小早川の陣幕の外へ打ち込め!」

 政宗の号令の許、鉄砲隊は種子島を構え、発砲を始めた。
 一方、西軍にありながら、東軍から従軍の要請を受け、戦場にありつつもどちらに与するべきか未だ悩む小早川の陣内は、この攻撃に一斉に浮き足立った。
 東軍に与せねば、この場で滅ぼす。
 この戦場においてどっちつかずの態度を取っていた小早川にとって、この脅しは効果的であった。
 重要な陣地を握っている小早川に、決断をさせたものが勝ちだ。
 そして、政宗は勝った。
 動かざる山を動かしたのだ。
 小早川の軍が、動いた。手薄になっている石田三成の軍の背後を取った小早川軍が、怒濤の進撃と交戦を始めた。
 それを見て、もう一度政宗が手を挙げる。

「野郎共!! 俺たちもpartyの時間だぜ!」

 雄叫びと共に、政宗を先頭とした騎馬隊とその後に付き従う歩兵隊が、堰を切ったように進撃を開始した。
 政宗の背後で小十郎が手を振り、垂陣を取るよう指揮をする。
 それは、演習のように見事で素早い陣形形成であった。二手に分かれた伊達軍と、その中心を単騎疾走する、大将・伊達政宗。その政宗の背中を守るように付き従う片倉小十郎。

「来られたか…」

 ひたすら真っ直ぐに己の許へと突き進む政宗の姿を見つけ、幸村は肩で息をしつつも無上の喜びを隠しきれずに微笑む。
 それはまた政宗も同じである。口端を歪め、これ以上ない歓喜の笑みを浮かべ、幸村めがけて突き進む。

「Last Partyと洒落込もうぜェ! 真田幸村ァァ!!」

「承知にござる! 伊達政宗殿ォォ!!」

 何度目かの蒼紅一騎打ちが、始まる。
 これが最後であることを、お互いに暗黙の内に理解していた。
 今まで同様、否、今まで以上の真剣勝負に、誰もが手を出せず、ただただ見守るだけであった。
 
 打ち合いは何合も続いた。
 政宗の三日月前立ての兜は幸村の槍に突き落とされ、幸村の槍は政宗の豪剣により、とうとう一本が折られてしまう。
 だが、戦いはまだ終わらない。
 身を守る武具もボロボロで、鎧の隙間からは血が滲んでいる。顔は血と土にまみれ、端正な面など面影もない。
 それでも、二人は笑っている。
 このままLastdanseを終わらせるのを、惜しむかのように。
 
 だが、決着はつけねばならない。
 お互いが見据える、その先の未来のために……
 
 幸村が槍を繰り出す。
 政宗が六爪を振りかざす。
 
 突如、二人の頭上に雷が落ち、轟音が天を割る。
 
 雷光の眩しさに周囲の者達は思わず目を閉じ、轟音から鼓膜を守るため耳を塞ぐ。
 
 ゆっくりと、ゆっくりと、光は消え、轟音は小さくなっていく。
 一人、また一人と、目を開き、状況を確認する。
 そこで彼等が見たものは……
 
「終わりでござる、政宗殿…」

「ああ…、終わりだ…」

 政宗の左肩に深々と刺さる幸村の槍。
 政宗が左手に持っていた竜の爪が三本、ばらまかれたように地面に転がっている。
 そして、右の竜の爪も、政宗の手にはない。
 竜の爪は、虎の胸と腹に突き刺さり、背中から切っ先をのぞかせていた。
 
「俺は…、この一つの目でしっかりと、この国の行く末を見ていくぜ、真田幸村…」

「貴殿ならば…きっと…、安寧の世を…、伊達…政宗殿……」

 幸村の言葉が終わるや否や、幸村は口から大量の血を吐き、その場に仰向けに倒れ込んだ。
 政宗は散らばった己の刀を一本拾い上げると、足を引きずりながらゆっくりと幸村の許へ歩み寄る。
 吐血に呼吸器官を塞がれ、ひゅごひゅごという短い息遣いだけが発せられる幸村の首に、政宗の刃が当たる。
 
「アンタの意思は全て受け取った。安心して逝けよ、真田幸村…。今…、楽にしてやる」

 もはや声を発する事ができない幸村は、政宗の言葉を聞くと嬉しそうに顔を綻ばせ、小さく頷いた。
 
 白銀に描かれた弧が一閃。
 
 猛将・真田幸村の首が落ちた。
 
 その場に響く雷鳴のような声の鼓動は、果たして大歓声なのか泣き声なのか。
 
 
 
 天下分け目の戦は、徳川家康率いる東軍が圧倒的な勝利を収めた。
 東軍に従軍していた伊達政宗は、小早川秀秋に決断させ戦の流れを決定的にしたこと、真田幸村を討ち取り、抵抗の激しかった真田丸を落とし、大阪城落城に貢献したことで、重く見られるようになった。
 最小の被害で最大の功を上げる。
 政宗達の思惑通りである。
 
 天下は徳川のものになるだろう。
 だが、誰が天下の主だとて、それはもう政宗にとってどうでもいいことだった。
 戦のない平和な世の中を。
 誰もがそう願っていた時代が、手を伸ばせばすぐそこにある。
 槍持つ手を鍬に。剣持つ手を鋤に。
 血を吸いすぎた大地に潤いと恵みを取り戻し、誰もが願った安寧の世を築く。
 次の世代のために──
 
「政宗様」

 呼ばれてふと振り向いた先にいるのは、まだ少女の域を出ない娘御。
 真田幸村が、政宗に託した次世代。──つまりは、幸村の子供である。
 逆賊の汚名を持つ父と共に果てるのを哀れと思った幸村は、妻と子供達を政宗に託した。
 幸村もまた、時代を見据えていたのだ。
 逆賊・真田の名は、いつかきっと子孫が汚名を雪いでくれると。
 政宗はきっと、次世代の者達を、正しい道へと進ませてくれるということを。
 
「どうした?」

 よく見れば、目元が幸村にそっくりの少女は、亡き父に負けぬほどの天真爛漫さと芯の強さを併せ持った瞳で、じっと政宗を見つめると、花が綻ぶようにニコリと笑った。

「養父上が、政宗様を呼んでこられよと。白石の珍味が手土産にござります」
「そうか。すぐ行くと、小十郎に伝えろ」
「はい」

 娘はそう言うと、深々とお辞儀をして、その場を後にした。
 幾ら何でも、真田幸村の落胤を伊達家が引き取ったとなれば、お家取りつぶしになりかねない事情から、新たに白石に居城を持つことを許された片倉小十郎が、真田家の全てを引き受けた。万が一、真田の落胤のことが明るみに出ても、伊達家は守れるという判断からだ。
 事実を知ってか知らずか、徳川からは何も沙汰はない。
 何かあったとしても、政宗は小十郎も幸村の一族も、全て守るつもりでいた。
 政宗が望み、幸村も望んだ次世代の為の安寧は、これからである。
 
 抜けるような初夏の青空を見上げ、かの時代を一気に駆け抜けた炎のように紅い男を虚空に思い描き、そして静かに背を向けて歩き出した。
 
 かの男のように熱く燃え滾る夏は、もうすぐである。
 
 
 
 
--------------------------------



【おわり】


一言謝るなら…「エロいのなくて、スイマセン…」ずーん…

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■コメント

■ [ふjこ]

せつない二人ですね…。
二人だけの世界の果て……やっぱロマンチックですわー(´д`)
それにしても、作中での二人の年齢が気になります(爆)

■NoTitle [香奈]

ぎゃうぁあぁぁぁあっっ!!
ありがとうございますありがとうございますありがとうございますっっ!!><
大変美味しく頂きましたよv(光秀風味)
何とも切なすぎて目から涎が・・うぅっ。
やっぱり闘ってこそのダテサナですよね!
うちの破廉恥なダテサナとはえらいちg・・ずーん・・_| ̄|○i|||

そして梅梅梅梅!!
可愛いなぁv
小十郎こんな可愛い子におとうさんなんて言われたらきっとメロメロで親バカするんだろうな。
ホステスと客みたいな関係でいるといい・・

パパあれが欲しいのv
よしよし何でも好きな物買ってやる!

的な‥笑
そんな小十郎も見てみたい・・爆

ともあれ本当にありがとうございましたvvvvvvv

■ [桂花]

>ふjこさん

自分の中のダテサナって、恋愛とかを遙かに超えた何かの絆で強く結ばれていて、もう何というか表現できません><
何人たりとも踏み込めない二人だけの世界…ほんま、浪漫飛行です(´ω`)←

年齢は…どうなんでしょうねww
永遠の20代前後な気もするしw
家康が成長しきっているから、さすがの幸村だって20代は越えているであろうBASARA関ヶ原。
妻も子供も普通にいるダテサナストーリーでした~(^ω^;)

■ [桂花]

>香奈さん

更に遅れましたが、改めてお誕生日おめでとうございます!!
喜んでいただけて、本当に何よりです^^
此処だけの話、ウチの蒼紅はいちゃこらと破廉恥に勤しんでくれません(´・ω・`)
彼等のエクスタシーは戦いの中で昇華されちゃっているみたいで…
そんなお話でしたが、実はえち書いているより楽しかったという。

それと、小十郎と梅たんですが…

> ホステスと客みたいな関係でいるといい・・
>
> パパあれが欲しいのv
> よしよし何でも好きな物買ってやる!

すてきすぐるっ><
でも、これは漫画で描いた方が面白いだろうなぁ~…(期待の眼差し)
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設置:2009.06.21

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