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■【戦国BASARA】 真田幸村の受難 第五話 【蒼紅】

◆ご無沙汰しております。
ちまちまと書き上げてきた幸村記憶退行モノの続きです。


◆書いている本人も内容忘れかけているので(←ォィ)、これまでのあらすじを簡単に。


◆何度目かの伊達政宗と真田幸村の一騎打ちの際、崖から落ちようとしていた幸村と共に思わず手を差し伸べtが政宗も崖下へと落ちてしまった。着地直前、幸村が政宗を庇ったため政宗は軽傷だったが、幸村は頭部に重傷を負った。
幸村はそのまま伊達家預かりの身となるが、その事情に疑念を持った政宗は幸村の居城・上田城周辺の事情を調べさせる。
その間に目を覚ました幸村は、自身を幼名の名乗り自分を五歳と称していた。
目を覚ましたときに傍にいた政宗にすっかり懐き付いてしまった幸村の行動は、周囲を困惑させていた。


◆…とまあ、こんな感じのあらすじです(・ω・)/

「こんなんでわかるか、ボゲェ!!」

と叫んだ方は、デスクトップ画面を破壊する前に、カテゴリ「真田幸村記憶退行話」を順繰りに読みましょー。←


◆今回もちょっとギャグテイスト入っていますが、嵐の前の小咄だと思っていてください。






政宗様総攻も同時進行しますので、そちらもよろしくお願いします。
 ↓
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 主に政宗があわてふためいていたのだが、騒がしい状態を小十郎が何とかなだめ、伊達主従と真田幸村それぞれの事情を何とか整理することができた。
 どうやら、幸村は頭をひどく打ちつけたことで、記憶が混乱しているらしい。自分のことを五歳だと思いこんでいる。自分に何があったかなどまったくわからず、ただ無邪気な笑顔を政宗に向けてニコニコ笑っていた。
 どうやら政宗のことを気に入ったようで、政宗の横にちょこんと座る姿に、小十郎はただただ呆れるやらであった。
「あ~…」
 困ったようなどっと疲れたような顔をして、政宗は煙管をふかす。
「…で、小十郎。柳原からの報告はまだなのか?」
「そのことなのですが…」
 そう言って小十郎もまた、困惑した顔で幸村を見つめる。
 この邪気のなさは確かに子供のものではあるが、だからといって当人の前で話せることではないのだろう。
 そのあたりの事情を小十郎の仕草で察知した政宗は、煙管を小十郎に向けて指図した。
「おい。喜多呼んで来いよ」
「いやですよ」
 小十郎は即答する。露骨にイヤそうな顔をして。
 喜多というのは、政宗の乳母で小十郎の異母姉である。
 面倒見はいいが、時にきつく勝ち気な女性のことを、どうにもこの主従は苦手なようだ。
「あっさり言いのけやがったな、この野郎…」
「他の女中ならばともかく、姉上だけはご勘弁願いたいものです」
「まあ、気持ちは分からないでもねェが…。この際誰でもいいや、コイツの面倒を見てろって」
「承知いたしました」
 政宗が煙管で幸村を指し示して言うと、今度はあっさりと承諾した小十郎であった。
 小十郎が襖を閉めて部屋を出ると、政宗は疲れたような深いため息をつき煙草をふかす。その仕草を物珍しそうにまじまじと見つめる幸村の表情は、確かに純朴な子供のそれであるが、姿形は紛れもなく伊達政宗の好敵手たる武将。
 理屈ではわかっているのだが、政宗にはどうしても傍らにちょこんと座るこの青年が、何度も刃を交わし命のやりとりをしてきた男には見えなかった。
 そんなことを呆然と考えていると、まもなく襖の外で小十郎の声がした。
「おう。早かったな、小十郎」
「いえ…、それが……」
 小十郎の声が、あからさまにひきつっている。
 腹心の憔悴した声に、政宗もまたイヤな予感が脳裏をよぎった。
 そして、その予感が正しかったことが、襖の向こうから現れた。
「殿が名指しでお呼び立てしてくださったって言うのに、この子ったら…」
 開け放たれた襖の向こうに、目の大きな勝ち気そうな顔の女性が、あの泣く子も黙るという竜の右目たる片倉小十郎の耳を引っ張って立っていた。
 件の政宗の乳母・喜多である。
「喜多…か?」
 政宗の顔も露骨にひきつっている。
 彼らの心中を知ってか知らずか、喜多もまた、に────っこりと笑みを浮かべ奥州の双竜に視線を送った。
 そして、小十郎の耳を掴んだまま、喜多はその場に座り込み、政宗に向かって深々と頭を垂れる。
「たまたま用事がございまして、こちらの前を通りかかったところ、殿が私をお呼びということでしたので、参上仕りました。気の利かぬ愚弟で申し訳ございません」
「あー…。うん。よく来てくれた…。とりあえず、小十郎を掴みあげている手を離してやってはくんねェか?」
「承知仕りました」
 喜多は厳かにそう言って会釈をすると、小十郎の耳を引き千切らんばかりに引っ張って離した。
 痛みは筆舌に尽くしがたいものであったが、主の前で叫び声をあげるわけにもいかず、小十郎は耳を押さえて声を出さぬよう喉を絞る。
「いらぬことを言うものではありませんよ、小十郎」
 にっこりと微笑む喜多の顔が、禍々しいほどの鬼気に満ち満ちているように見えるのは、政宗と小十郎だけであったようで、幸村は喜多が自分の方に顔を向けると、無邪気な笑顔で会釈をした。
「初めまして。某、弁丸と申します」
「あら、かわいい殿方ですわぁ。初めまして、政宗様の乳母で小十郎の姉の喜多と申します」
 にわかに信じ難い状況を、喜多はあっさりと受け止めると、先ほどとは打って変わった慈悲深い笑顔で幸村に挨拶をした。
「事情はあらかた 馬 鹿 愚 弟 から承っております。弁丸様のお召し替えとお食事の用意をして、別室でおもてなしいたせばよいのですね、殿?」
「あ、ああ…。頼めるか?」
 さすがに小十郎の姉であり政宗の乳母たる女性は、事態の飲み込みは右往左往していた男たちより早かった。喜多は政宗に向かって深々と頭を垂れると、
「承知しました」
 と快諾した。
「さ、弁丸様。私と一緒においでませ。お召し替えをいたしましょう」
「え? で、でも、政宗殿は…?」
「大事なお仕事があるのですよ。お召し替えをいたしましたら、茶菓子の用意もございます。団子をたくさん作りましたよ」
「団子!? そ、某、団子は大好物にござります!!」
 武家の子息とはいえ心は幼児の幸村は、あっさりと食べ物につられ、喜多とともに別室へと行ってしまった。
 ようやく訪れた静寂に、主従はそろって深いため息を吐く。
「…小十郎。耳、大丈夫か?」
「…は。大丈夫にござります」
 そう言いつつも未だ耳をさすっているところを見ると、やはりまだ痛むのであろう。幼い頃に悪戯をしでかしたためにまったく同じことをされた政宗は、小十郎に心から同情を寄せた。
「で、柳原の報告だが…」
「はっ。実は、真田のことで、ちぃとばかしヤバい事情が…」
 ようやく本題に入ると同時に起こったきな臭い話題に、政宗の表情に緊張の色が走った。



 

--------------------------------



【続く】


喜多さんはスゲー強い女性だと思っています(・ω・)ノシ


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■コメント

■ [ふjこ]

喜多姐さん、いいキャラしてますねw
幸村に激しく癒されました…(*´д`)=3 中の人のショタ声が脳内再生されてしまいます\(^o^)/
あと、弱気なこじゅに萌えました(*´∀`)

これからシリアスになっていくのでしょうか…(*・・)続きが気になります。

■NoTitle [香奈]

うおぉぉぉぉ!
激しく喜多さん好み!!><
いいなぁ・・強い女は大好きですよ。
それにしても政宗も小十郎も喜多さんには頭が上がらないと言うのが何とも・・笑
今後もわくわくドキドキです^^
政宗総攻めと併せて楽しみが2倍で嬉すv

■>ふjこさん [桂花]

某サイトで見た、双竜を振り回す喜多姐さんのイメージが強すぎて、ついこんなんなってしまいました。
小さい頃からやり込められていたんだろーなー、双竜は…ww

そして、天真爛漫そうに見える幸村に秘められた、血生臭い出来事…は、次回へのお楽しみ^^
(いつの話だ…)

■>香奈さん [桂花]

私も強い女性は大好きですので、双竜の成長を見守ってきた女性ならきっと強いだろうなぁ~と^^
政宗様総攻めも続き物になってしまいそうな嫌な予感(ww)がしますが、頑張って書いていきますので、どちらも生暖かく見守ってくだされ、おやかたさぶぁぁああああぁぁぁっっっ!!!!←
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