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■【戦国BASARA】 真田幸村の受難 第四話 【蒼紅】

◆思ったより早いペースになったような気はするけど、それでも本番までは遙か彼方の道のりとなりそうな気がします。
『腐』小説と銘打っておいて、実はえちぃシーンはそれほど重要視なくてもいいかなとか考えていたり。←


◆状況説明がともかくうっおとしい(若ジョセフ)けど、実は書いている方はそっちが楽しいとか←
しつこいほどの状況説明、心理描写万歳。
京極作品のように、惹き付けられる文章になってから言えと言われればその通り。
でも、道のりは長く険しい。
つか、そもそもゆるキャラ(ワラ)な拙者が、その辛く険しい道のりを歩けるのかという。
近くのスーパーまでの買い物すら億劫がるクセにねww


◆ともあれ、お待たせしましたな第四話。
どそお楽しみ下さい。










お館様が出てこないだけで、こんなにテンションが下がるとは…
せめて、小十郎のケツでもおがませt…(極殺)
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 会津の出城で静養することとなった政宗と幸村。
 政宗の方が軽傷であるが、頭を打ち付けたせいで時折起こる頭痛に悩まされる。
 それでも政務を滞らせるわけにはいかず、ましてや師の教えから人前で横になるということを決してしないので、これはこれで家臣達の心配の種となっていた。
「人前で横になられるのが憚れると仰いますなら、誰も近づけませぬので、せめてお部屋でお休みくだされ」
 小十郎の必死の説得にもかかわらず、政宗は首を縦に振らない。
 平気な顔をしては見せるが、時折訪れる猛烈な頭の痛みに、顔をしかめ頭を抱える。それでも柱にもたれ掛かるだけで、決して畳の上に転がりはしない。
「……政宗様」
「何てこと…ねェよ…。それより、真田はどうだ…?」
 玉のような脂汗を浮かべながらも、気丈に笑って問い掛ける主。
 一国の主であるが故なのだろうが、無理をしているのは明らかで、無理をさせているという自責の念から、小十郎もまた胸を痛めていた。
 真田を気にしているように見せているのは詭弁だと、小十郎は思っていた。
 ふと一計を案じ、思いついた事を口走る。
「真田でしたら、様態は落ち着きましたが、まだ目を覚ます様子はありません。気になるようでしたら、少々様子を見に行かれては如何ですか?」
「ふむ…」
 腕を組んで考え込む政宗の様子を見て、小十郎は内心うまくいくかと期待した。
 医者の見立てでは、幸村は容易には起きないであろうということだった。
 幸村の寝ている部屋は、薄暗い割に暖かく、静かである。
 そこで政宗と幸村を二人きりにすれば、政宗も気が抜けて寝てしまうだろう。頃合いを見計らってから寝具を持って参上し、ゆっくりと寝かせてやればよい。意識不明の病人ならば、政宗様の寝首は掻かないであろう。
 小十郎はそんなことを考えて、幸村の見舞いを促したのであった。
 浅はかな思惑かもしれないが、今は政宗に無理をさせるわけにはいかない。
 政宗を休ませる理由が欲しいのだ。
「そうだな…。少しだけ顔を見ていくか。…まあ、寝ているだけだろうけどな」
「ご案内致します」
 小十郎はそう言うと、政宗の手を取り、先導して幸村のいる部屋に案内した。
 黙ってはいたがひどく頭が痛む政宗は、素直に小十郎の先導に任せ、ゆっくりと廊下を歩く。

 初冬の雪は積もりは浅いが、それでも中庭はほのかな雪化粧を施されている。
 寒さが政宗の頭痛を更に増幅させ、見事な雪景色を堪能する余裕などない。

 それでも決して泣き言を呟くお方ではないから──

 政宗が幼い頃から付き従っているからこそ、小十郎は殊の外政宗が心配なのである。
 人通りの少ない静かな廊下の突き当たりに、その部屋はあった。
「失礼致します」
 小十郎はそう言って、部屋の襖を開ける。
 中からの返事は当然ない。
 火鉢の火を絶やさない暖かいその部屋には、頭に包帯を巻いた男が昏々と眠っているだけであった。
 政宗は小十郎に勧められた座布団に座り、物言わぬ好敵手の寝姿をまじまじと見入っていた。
「政宗様。小十郎めは換えの包帯を持って参りますので、真田の様子を見ていて貰ってもよろしいでしょうか」
「ああ…。頼む」
 家臣が主に用事を言いつけるなど、考えようによってはとんでもない事である。
 だが、この主はその事で小十郎を責めるどころか、自分から「頼む」という言葉を発した。
「では、失礼します」
 小十郎は部屋から出ると、深い溜息を吐いて締め切った部屋の襖を見つめた。
 真田幸村が重傷を負った責任を、政宗が強く感じていると思っているのだ。
 だが、実のところは、崖から落ちそうになったのは幸村のほうであるし、政宗はその手を取って引き上げようとしていたのを小十郎は目撃しているし、何より小十郎に助けを求めたのは政宗本人である。どちらかと言えば、命の恩人は政宗の方だ。
 しかし、政宗は頑として幸村を、命の恩人として扱っている。
 武田軍からは、人質扱いもやむなしと言われていたが、政宗は客将としてもてなすよう、家臣達に通達している。
 どう扱おうが、当の本人の意識はまだ戻らない。それ故に扱いがどうであろうと、幸村の知るところではない。
 主の真意など家臣達に推し量れるものでもなく、家臣達はただただ諾々と政宗の命令を受け入れた。
 そして、物言わぬ客将と主は、同じ部屋に二人っきりとなった。

 眠っている。
 まるで子供の寝顔だ。
 何も知らず、純粋で、無垢で──
 会津の出城に着いてから三日。
 意識こそ回復しないが、寝息は至って正常で、それだけが幸村が生きているという証であった。
 時折水分が与えられる程度で食事など取れない幸村の頬は、日増しに痩せこけていく。
 政宗は、そっと幸村の頬に手を充てた。
「アンタ…。誰を…何を見ていたんだ…?」
 あの戦いの時、幸村は政宗を見ていなかった。
 ただただ、怒りに任せ槍を振り回す。そのような幸村の戦いを、政宗は知らない。
 強き者と相まみえることで、己を切磋琢磨し、常に前だけを見て突き進む。
 純粋な幸村の戦い振りに、政宗はいつも心を突き動かされる。

 まるでこれは──

 幸村の寝顔をもっと見ようと、政宗は無防備に幸村の隣に横になる。
 よくみれば、小娘のようにかわいい顔立ちであった。
 ──ガキの頃の愛に似ているかな…
 嫁いできたばかりの頃の政宗の正妻は、当時まだ十一歳にも満たない小娘だった。当時十三歳であった政宗ですら、愛姫との婚礼を「ままごとのようだ」と苦笑していた。
 大人の思惑だけで行われた婚礼に、子供はただ振り回されるのみ。
 状況がわからなくても、諾々と言われたことを受け入れるしかない。
 それでも、愛姫の隣は安心できた。
 人前で寝ていてもいいのだ。
 夫婦の睦言など、まだ初午も来ていない子供であった愛姫に行うつもりなど、毛頭ない。ただ傍で一緒に寝てくれる相手がいることが、政宗には嬉しかった。

 ──そう言えば
 この安堵感、あの頃と似ている。
 幼い愛姫と、ただ手を繋いで寝ているだけの、あの頃に──

 頭の痛みなどすっかり忘れ、幸村の顔に見入りながら、昔を思い出す政宗。
 懐かしい思い出と安らぎの中、いつしか政宗は深いまどろみの中へと落ちていった。

 ◇◇◇◇◇

 随分と深い眠りに落ちていた。
 しかし、その事を政宗が自覚する前に邪気のない不穏な空気を感じ、政宗はゆっくりと目を開ける。
 目の前。
 文字通りの目の前に、それはいた。
 あまりに近すぎて、最初はそれが何なのか、政宗には理解できなかった。
 しかも、苦しい。
 胸と腹が圧迫されている。何かがのし掛かっているようだ。
「誰だッ!!」
 やっと政宗は己が不覚を悟り、声を荒げる。
 目が明かりに慣れると、目の前にいた《それ》の輪郭がはっきりしてきた。
 だが、《それ》を《何か》と認識するには、さらに時間を要した。
 ハッキリ言ってまずあり得ないことが、目の前にあったから、尚更である。
 《それ》が真田幸村の顔だと政宗の脳が理解するまで、かなりの時間がかかった。
 幸村は子供のような邪気のない笑顔で、ニッコリと微笑みかける。
 顔かたちは真田幸村であっても、政宗にはどこか信じられない。
 これは本当に、あの真田幸村なのか──?

「真田…幸村……?」
 恐る恐る声をかける。
 幸村の顔をした相手は、一瞬キョトンとした顔をすると、無邪気にニコッと微笑む。
「父上は留守でござりまするよ、客人どの」
「はぁ?」
 素っ頓狂な政宗の声に、幸村は怪訝そうに眉をひそめる。
 再び静寂が訪れる。
 政宗はどこから何を突っ込んでいいのやらわからない。
 幸村もまた、そんな政宗を不思議そうに見つめている。
 事態の打開を計るため、政宗は混乱する頭で必死に考えた。

 ──落ち着け! まずは落ち着け、俺!!
 目を閉じ、一呼吸、二呼吸と大きく息を吸って吐く。
 己にのし掛かっているこの男は、自分の名前に反応しない。
 そして、その名を聞いて「父上」と言った。
 政宗のことを「客人」と認識している。
 もしや、自分のことをわかっていないのか?

 ──That's kidding!!
 冗談じゃねェぜ!!

「あー。オメェ…誰だっけ?」
 恐る恐る政宗は尋ねた。
 だが、目の前の男は、喜々としてはっきりとこう言った。
「失礼仕りました、お客人! それがし、上田城城主・真田昌幸が息子・弁丸と申します。当年五歳になりまする。お見知りおきを!!」
「Haaaaaaaaaaaaaahhhhh!!!!!!!!????」
 その声は元気で天真爛漫ではあったが、心からそう思って言っている。それは間違いなさそうだ。
 だからこそ、政宗の叫びは、もはや言葉に出来ないものであった。
 時悪く、そこへ包帯と薬を持って、小十郎がやってきた。
「何事ですか、政宗様!!」
 政宗の叫びにただ事ではないと悟った小十郎は、慌てて襖を開ける。
 寝転がる政宗の上にのしかかっている幸村。
 ジタバタと暴れていたせいで、政宗も幸村も着物が乱れている。
 小十郎の目が点になった。
 再び沈黙が流れる。
「またお客人にござるか?」
 状況をわかっていない幸村の言葉。
 そして沈黙。
「…失礼仕りました、政宗様。ごゆるりと……」
 廊下に出た小十郎が襖を閉めようとする。
「Stop,stooooooop!!!! 待てってば、小十郎!!」
 政宗の慌てる様子が楽しくて、幸村は政宗の背中に張り付いて、キャッキャッと笑う。
 政宗はもはや、平静など保てないほど、どうしていいのかわからなくなってきていた。

 
--------------------------------



【つづく】



こんなドタバタで【つづく】にしちゃっていいのか? いいのか? ええのんか?
俺はギャグにするつもりは…実はさっきまであった←
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■コメント

■NoTitle [ふjこ]

何やらラブコメちっくな展開ですねw

それにしても……今作は筆頭がやたら可愛いです(*゜д゜)

■NoTitle [織彩]

いかん・・もう・・涙・・が・・止まら・・無い・・げらげら(≧▽≦)
最高だ・・最高過ぎる殿のリアクション!!
そして勘違いする小十郎!!!!!大爆笑

も・・もう一回読み返してきます!!

やっぱり桂花さん最高です!!!大好きv

■>ふjこさん [桂花]

なにやらもう、筆頭だけが乙女なドリーミンワールドに突入しているという…ww
そして恥を忍んで読み返し、また誤表記を見つけて吊ってきます…
λ…

■>織彩さん [桂花]

告られたっっ////// 私も織彩さんのこと、愛してる!!←コラコラ

そ、そこまで織彩さんに受けて頂けるとは、真光栄の至りで…
…って、そもそもギャグものじゃあないはずなのにという←

退行幸村と勘違い小十郎、そしてメダパニ政宗様は、どこへ行くのでしょうか(ワシが迷走状態)

■NoTitle [澪耶]

拍手コメのお返事ありがとうございました!イイんですよ、私はあなたの文章がとても大好きですから。いっつもニヤニヤさせてもらっています。今回の幸村、幼児退行してますね・・・メッチャ可愛いぃぃぃ!筆頭もこれまた可愛いぃぃぃ!これからどうなるのか、楽しみにしています。後、見苦しくてすみません。PSPで打っているもので、間隔があまりあけられないものですから・・・。ゴメンナサイ。

■>澪耶さま [桂花]

PSPからのご来訪、ありがとうございます!
てか、PSPから見られるんだ…(←何にも知らない引き籠もり)
やっとこさ、幸村の幼児退行始まって正直ほっとしましたが、これからの展開考えると頭痛くなってきたりとか…hahaha←
文章表現、まだまだ学ぶべき事は多いですが、頑張って勉強していきたいと思います><
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設置:2009.06.21

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