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■【戦国BASARA】 真田幸村の受難 第三話 【蒼紅】

◆「寝た子を起こすな」
何という素晴らしき格言でしょう…
寝ているから子供ってのはかわいいのです。
起きると、とんでもないことになります。


◆そんなわけで、続き。
重傷を負った眠り姫は起きるか。
皆が心配しています。


◆殿が馬鹿のように心配していますね。
ダテサナですから、仕方がないのです。腐腐腐…


◆今回、状況説明が長いですが、これ飛ばしちゃうと話の筋が通らないので、我慢したってくだされ。









ナレーターは、郷里大輔さんの声…で…(´;ω;`)ブワッ
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 政宗と幸村は救出に来た小十郎達と合流することができたが、幸村の怪我が芳しくなく、あまり動かせる状態ではなかった。
 本来、敵将である真田幸村が重傷の身で伊達軍のただ中にいるということは、その命に止めを刺しても可笑しくはない状況ではあったが、政宗がそれを止める。
 幸村が身を挺して庇い立てしてくれなくば、死んでいたのは政宗の方かもしれない。
 政宗の必死の説得で、幸村の命は辛うじて留めることはできた。だが、幸村は未だ目を覚まさない。
 このまま冷える谷間で夜を明かすのは幸村の身体に触るだろうと、伊達軍の陣地に戻ることになった。
 陣に戻ると、小十郎の助言もあり政宗は武田信玄に充てて書状をしたためた。

 ──真田幸村に命を救われたことを感謝する文章と共に、その幸村が重傷を負い未だ意識を取り戻さぬこと。できれば幸村を引き取りに来て貰い、そのまま一時休戦したいと。

 信玄からの返書は思いの外早くきた。
 返書を携えてきたのが、武田軍随一の忍で真田幸村の子飼いの猿飛佐助だったというのもあるが、それにしてもあまりに早い返答に、政宗も少々面食らった。
 だが返書の内容は、更に政宗を驚かせ困惑させる。

 ──武田軍武将・真田幸村の身柄を、伊達政宗公に託す。くれぐれもよろしくお願い申し上げ候。

 戦場から甲斐までの道のりを、重傷を負った幸村を連れて帰るのは、幸村に負担を掛けるかもしれないということが理由だった。
 幸村の命さえ保証してくれるならば、幸村を人質としても構わないという。
 更には、この戦を一時休戦し、線引きを伊達軍に一存するという事まで書き加えられていた。
 優秀な子飼いの武将を人質。線引きの一任。
 伊達軍には美味しい事柄ばかりだったが、それ故に政宗も小十郎きな臭い何かを感じた。
 その件に関しては、佐助は口をつぐむばかりだったが、政宗達もあまり深く突っ込んでの尋問はしない。仮にも相手は忍である。そうそう口は開くとは思えない。
 しばしの間腕を組んで考え込んだ政宗は、改めて佐助を睨み付ける。
 独眼竜の目に映る幸村子飼いの忍は、どこか冷めた目の色をしていた。
 主が大変だというのに、狼狽の色すら見せないというのは、さすがは忍というのか。それとも……
「All right,猿飛。真田の身柄はこっちで預かる。休戦の件も了解した。今、信玄公に返書をしたためるから、ちっと待ってな」
「さすがは独眼竜の旦那だね。話が早くて助かるよ」
 皮肉混じりのつもりで言ったのだろう。だが、その声色には、どことなく安堵の色が籠もっているのを否めない。
 ──やはり何かあるな。
 政宗は腹積もりを言葉に表さない。
 忍ともあろうものが、こうも易々と相手に心情を知らせる真似をするなど、到底思えないからだ。

 腹芸なら、負けないぜ…

「真田は会津の出城で預かる。あそこには腕の立つ医者がいるから、そこで養生させる。何かあったら、いつでもそっちに様子を窺いにきな。連絡は…そうだな、真田の様子を見がてらオメェが来いよ、猿飛」
 そう言って口端を歪めながら佐助に一瞥をくれる政宗。
 せせら笑うようにしながらも、明らかに佐助の反応を見ていたわけだが、佐助は思った以上に落ち着いて深々と頭を下げた。
「よろしくお願い致します…」
 あまりにも従順すぎる。
 戦っていた時の幸村といい、信玄の甘すぎる譲歩案、佐助の態度、すべてが気に入らなかった。
 だが、問い詰めたところで、この忍は決して真実を露呈しないだろう。
 政宗は書状を書き終わると、丸めて封書に包み、ずっと待っていた佐助に投げ渡した。
「オラ。そいつを信玄公の所へ運んでこい。真田の件は委細承知したことと、休戦協定については改めて使者をたてることを書いてある。おっさんには、そう伝えな」
「了解。じゃあ、失礼させていただきますかね」
 言うなり、佐助の姿は一陣の旋風となり、陣から離れていった。
 気付けば、佐助の姿どころか気配すらすでにない。
「……小十郎」
 佐助の姿が見えなくなって暫くの間一言も喋らなかった政宗が、背中越しに小十郎を呼びつける。
「はっ」
「柳原を呼べ。上田の情勢を調べさせろ」
「承知」
 幸村個人ではなく、真田家がきな臭いと踏んだ政宗は、上田城の探索を命じた。
 政宗の命令は、すぐさま好々爺然とした初老に差し掛かった男に伝えられ、伊達政宗忍隊・黒脛巾組が飛んだ。

 信玄が政宗からの書状を受け取ると、すぐさま休戦協議が行われる。
 奥州と甲斐の戦は協議の結果、期限不定で一時休戦という形を取られることとなった。
 最初の約束通り、奥州の言い分がほぼ通る形になったが、政宗からは決して更なる欲は出すなときつく言われていたため、使者はただ最初に取り決められたとおりの口上を述べるだけである。

 協議には政宗は参加しなかった。
 幸村と共に崖下に落ちたときに打ち付けた頭が痛むということで、一足先に自国領へと戻る。
 政宗もまた、幸村と共に会津の出城へと、静養することとなった。

 その間も幸村の治療は続けられていた。
 幸いにも、命に別状はなさそうであったが、相変わらず意識は戻らない。
 雪でも降るのか鉛色に重くのし掛かる雲は、政宗の頭の傷にのしかかる。
 輿に乗っている幸村の状態も、気になって仕方がない。

 ──こいつがこうなったのも、俺のせいっちゃあ俺の所為だからな。
 ──責任くらいは、果たすさ…

 痛みも不安も払拭できない。
 政宗は頭を抱えたまま、奥州への帰路を黙々と進む。

 足取りがこれほどまでに重い帰還は初めてだった…



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【つづく】



なんだ。今回も結局、眠り姫起きなかったか。←

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■>内緒コメ様 [桂花]

そういえば、谷底真っ逆さまとか被っちゃってますね。あわわ…((゚Д゚;≡;゚д゚))
模倣とかそういうつもりは、決して……><;;
幸村が気を失うくらいの衝撃といったら、あとは…本多忠勝をぶつけるとか…
そうか…その手があったか…(←今更の上にギャグ路線に走る気か)
これからの展開では多分被らないと思いますが、被るようなら強制終了の刑。
というわけで、つづきをお楽しみにノシ

前の小政より長引きそうなイヤな予感が…

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■>内緒コメ様 [桂花]

いやいやいやいやいやいやいやいや><;
似たような感じのイメージというか妄想を抱くというのは、プロの漫画家さんでもよくある話だそうですが、パクリ作品になっていったら申し訳ないなぁとか思ったわけですよ。
こちらにそのつもりはなくとも、似たような話になって不快にさせてしまうのは、お互い後味悪いかなと考えたわけでして…
まあ、拙者も自分の妄想と似たような話を読むのは好きですが、必ずしもそういう人ばかりではないということで、無用なトラブルは避けたいな…と思った次第です。
拙者も楽しみにしていますので、貴女のお話も続き楽しみにしておりますです^^

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