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■【戦国BASARA】 シンデレラ その1 【クリスマス企画】

 昔々ある国に、シンデレラという血気漲る少女(えー…)がおりました。
 母に先立たれたシンデレラの父は、新しく妻(あー…)を迎え入れました。
 その妻には、連れ子がいましたが、シンデレラより年上の彼女(んーと…)は、シンデレラのことを疎ましく思っているようです。
 シンデレラの父が死ぬと、義理の姉によるシンデレラへのいぢめは、それはそれはひどいものとなり…

「Hey! シンデレラ! 俺の部屋、掃除しろっつってんだろがっ!」
「何を申されるか、政宗殿!」
「『政宗殿』じゃねェッッ!! 『姉上』だっ! シナリオくらい、ちゃんと覚えやがれ!!」
「それは…申し訳ござらん…。いや! しかし、それとこれとは話が別にござる! 各々の部屋は自分で掃除をすることと、片倉殿…もとい、継母上が言うたばかりにござろう!」
「うっ、うるせぇっ! ともかく、俺の部屋も掃除しとけよ! でないと…」
「でないと…なんでございましょうか? 政宗様…」

 蒼紅が激しい言い争いをしていると、隻眼の少女(……)の背後には、いつの間にやら左頬に刀傷をつけた強面の母(……)の姿がありました。

「こ、小十郎…」

 禍々しいオーラを放つ母・小十郎に、政宗は背中は冷や汗、顔は恐怖にヒクつかせておりました。
 政宗の恐怖を知ってか、小十郎はさらにずずいと前に進み出で、静かですがドスの効いた声で政宗を窘めます。

「この度は不本意なれど、小十郎めは政宗様の母の役にござりまする。それ故に、この小十郎、改めて政宗様のことを厳しく躾たい所存にござります。それに、この家の元々のお世継ぎである真田…もとい、シンデレラを小間使い扱いなど、以ての外」
「だ、だけどな、小十郎…。シナリオでは、『継母とその娘は、シンデレラをいたぶる』って書いてあるんだぜ?」
「いたぶってどうするのですか。そんなことより、劇中とはいえ、自分のことは自分でなさりませ、政宗様」

 小十郎母さんはそう言って政宗を窘めると、箒とちりとりと雑巾を渡して自分の部屋に行くよう促しました。

「すまねぇなぁ、真田…じゃねぇ、シンデレラ。わかっちゃいるとは思うが、政宗様はああいう気性のお方だから…」
「いえ。これもお役目故…。それでは、某は夕餉の支度なd……」
「わ──────ッッッ!!!!」

 この世のものとは思えないほどの小十郎の叫びに、シンデレラの方が慌てました。

「か、片倉殿……ッッ?!」
「片倉じゃなくて継母だろが…。いや、今はそんなこたぁ、どうでもいい…。夕餉の支度は俺がやる。オメェは政宗様と一緒に、掃除でもしていろ。な?」
「は…、はぁ……」

 呆けるシンデレラを宥めるように肩をバンバンと叩くと、小十郎はひきつった笑みを浮かべたまま、急ぎ足で台所へと駆けていきました。
 小十郎母さんが慌てふためくのも無理はありません。
 以前、食事の支度をシンデレラに任せた所、張り切りすぎたシンデレラは己の火力をも最大にしてしまい、食事は炭と化し、台所もあわや焼失となるところだったのです。
 食事の材料は、小十郎が丹精を込めて育てた野菜たち。
 子供のように慈しんで育ててきた野菜を、また炭にされては敵わないと、小十郎はなるべくシンデレラに台所に立たせないようにしていました。
 シンデレラは継母である小十郎がしっかりしていたお陰で、それなりには平穏に暮らしていました。
 しかし、所詮は他人である上に、義理の姉である政宗からは目を付けられているので、少々居心地は悪いようです。






【つづく】



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