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■【戦国BASARA】 最も危険な遊戯 第二十七話 【小×政】

今回はもう、グダグダ言わねェ!

一気に行くぜ!


Are you,Ready?!












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 小田原の城下町を、一体の馬が二人の男を乗せて急ぎ足で走り去る姿を、多数の住民が目撃していた。
 だが、誰もが隻眼の男と頬に傷を持つ男の素性については知る者はなく、大声で捲し立てて走る彼等を留め立てしようなどと思う者はいなかった。
 焙烙玉による目隠しにより、隙を衝いて小田原城を逃げ出したのは、伊達政宗と片倉小十郎。
 先の戦で捕虜となった小十郎を救うべく、単身で敵の懐に飛び込んだ政宗もまた囚われの身となったが、騒ぎに乗じて辛くも脱出することができた。
 問答無用で門を超え城下町を抜けたが、馬足はまだ留めようとはせず、街道筋をどんどんと進めていく。
 小十郎は何度も後ろを確認し、追手が無いのを確かめると、若干非難めいた口調で政宗に注進する。
「政宗様! 追手はござりませぬ。馬をお止め下され」
「ウチの奴らとの合流場所までは、まだまだだぜ、小十郎!」
「し、しかし、急いでいたからとはいえ、政宗様御自らが馬の手綱を取られるなど…」
 脱出の際、先に小十郎を馬に乗せ後から政宗が跨ったため、政宗が小十郎を前抱きにして馬に乗っている格好となり、これではどちらが主かわからない。
 主が体を張ってまで救いにきただけでも恐れ多いことなのに、その主に手綱を取らせてしまっていると言うことは、忠臣である片倉小十郎にとって恥ずべき事であった。
 だが、当の主はそんな小十郎の気持ちなどお構いなし…というよりは、そんな些細なことを気にしている暇などないと言わんばかりに小十郎を睨み下ろし叫ぶ。
「Shit it,up!! 少し黙ってろ!」
「ですが…!」
「右目の旦那の言う通りだよ、独眼竜の旦那ァ」
 いつの間にか馬の傍らを走っていた猿飛佐助が、小十郎の言い分に賛成の意を唱える。
 焙烙玉を投げ、天井の格子を破り、政宗と小十郎を助け出したのは、武田軍の忍・猿飛佐助であった。
 武田の忍がどうして助けにきたのかなど、小十郎は最初は理解できなかったが、一緒に助け出された政宗に動揺がないのを見て、裏にある絡繰りを漠然と知る。
 自分の意見に同意してくれた他国の忍に、小十郎は不機嫌丸出しで一瞥を食らわすが、当の本人はその痛々しい視線など気にもしていないようだ。
「独眼竜の旦那もさァ、あの巨根を無理矢理突っ込まれたんだから、それで馬に跨るのは辛いでしょ? 今のウチに右目の旦那と代わンなよ」
「うるせェな、馬鹿!」
 からかい半分に忠告する佐助に、政宗が牙を剥くように怒鳴る。
 だが、怒りつつもやはり辛いのであろう、顔色もすぐれず、冬も近いというのに政宗の額には汗が滲んで、前髪が張り付いていた。
「政宗様、お止まりくだされ。そのお身体での騎乗は無茶です!」
「ちっ…! 二人してうるせぇなァ。仕方ねェ!」
 政宗は舌打ちすると、手綱を思い切り引っ張って、馬足を急停止させた。
 突然の停止の合図に、馬は驚き嘶くが、それでも馬上の二人を振り落とすことなく止まった。
「ほら、止まってやったぜ」
「では、失礼仕ります」
 小十郎は一礼をして政宗の膝から降りると、今度は政宗の後ろに乗り、腰の負担にならないように政宗の身体を抱くと手綱を取った。
 その様子を見ていた佐助は、安堵とどことなく寂しげな気持ちの混じった溜息をつく。
 胸が締め付けられるような感情を押し殺すかのように、佐助は努めて暢気そうな口調で呟いた。
「さってと。竜の右目の旦那も助けたし、独眼竜の旦那の無事も確認したし、これで俺様はお役ご免…っと」
「Thanks。手伝わせたな」
「いや~、正直、ヤバかったからねェ。だから、旦那方には貸しひとつってこと…」
「馬鹿野郎。貸し借りなしにしてやるだけ、ありがてェと思いやがれ」
 調子に乗った佐助に釘刺すように、小十郎が割って入る。
「ええっ? 木陰衆の襲来をすり抜けて助けに来た俺様に、そんな事言う?」
「政宗様に痕をつけたのは、貴様だろう。命が助かっただけでも、ありがたいと思え」
「…なんだ、バレてたの」
 ちょっと不満そうに頬を膨らまし、佐助は恨めしそうな視線をチラリと政宗に向ける。
 政宗の方は、慌てた様子で、小さく首を横に振っていた。
 そんな二人のやりとりを見て、小十郎はふっと苦笑いを洩らす。
「政宗様から聞いている暇なんざ、なかったさ。もしやと思ってカマかけてみただけだ」
「何だ。右目の旦那も、意外に底意地が悪い」
「だが、次はねぇぜ?」
 射殺さんばかりの小十郎の目に、佐助は肩をすくめ深い溜息をつく。
「怖い怖い。首まで埋められての鋸引きは怖いから、俺様はもう甲斐に帰るよ。真田の旦那への報告もあるしね。じゃあな、旦那方」
 言うが早いか、佐助は風となって二人の前から消える。
 佐助が去っていく後ろ姿を見る事はできなかったが、政宗と小十郎は茜色に染まる西の空を見つめた。
「政宗様…」
 佐助を偲ぶように夕暮れの空を見つめていた政宗に、小十郎は申し訳なさそうに声を掛けた。
 はっと気付いて小十郎を見上げる政宗。
 佐助との関係を咎められると思い、小言や叱責を覚悟し、身を堅くする。
 だが、見上げた小十郎の顔は、思いの外穏やかでどことなく憂いを帯びていた。
「この度は…、この小十郎めの為に、御身を傷つけてしまうようなことになり、誠に申し訳なく…」
「Stop,stop!! 待てよ、小十郎! 詫びや小言の前に、何か言うことあるだろうがっ!」
 政宗は両手の平で小十郎の頬を挟み、自分の方へと引き寄せた。
「…何か」
 あまりに近すぎる顔の距離に、自然と小十郎の頬がほんのり紅く染まる。それはどうやら、政宗も一緒のようであった。
「だーかーらー! 俺の元に戻ってきて、まず言うことがあるだろッてんだ」
「あ…」
 照れ隠しなのだろう、精一杯の政宗の怒鳴り声に、小十郎は真意に気付いた。
 そして、政宗の身体を抱き寄せ、朱に染まった政宗の耳に口を近づけ、そっと囁く。
「…只今戻りました、政宗様…」
「…遅ぇよ、馬鹿…」
 小十郎の低く甘い声は、それだけで政宗の身体を熱くする。
 抱きしめている小十郎には、その微妙な変化がわかって、ついこの主人が愛おしくて堪らなくなった。
「政宗様…」
「あっ…! てめっ…、反則…だ…、それ…」
 耳元で名前を囁くだけで、政宗の息が荒くなる。
 あまりに素早く反応するので、仕掛けた小十郎のほうが逆に驚いた。
「久し振り過ぎて、身体に響くンだよ! テメェの、その…声…。声だけで…イッちまってたし…」
 顔を真っ赤にして恥ずかしそうに俯く政宗を見て、小十郎は目をパチクリさせていたが、ふと小田原城の牢内での出来事を思い出した。
 あの時、秀吉に犯されて達したものだとばかり思っていたが、もしかしたら…
「政宗様…」
 もう一度、政宗の耳元で小十郎が囁く。
「…っ! はッ! こ、こじゅ…」
 政宗の敏感すぎる反応を見て、小十郎は確証を得た。
「小十郎の声だけで果ててしまわれるほど、この小十郎が欲しかったのですか…?」
「ばっ…!!」
 顔から蒸気が出そうなくらい真っ赤になっていく政宗を見て、小十郎は改めてこの主人が愛おしくてたまらなくなった。
 きっと、政宗にこんな顔をさせられるのは、自分だけ。
 そう自惚れても、バチは当たるまい。
 いや、当たってもいいから、そう自惚れていたかった。
「政宗様…。集合場所には、少し遅れそうになりますが…」
「バ──カ…」
 拗ねて尖った政宗の愛らしい唇に、小十郎はそっと自分の唇を重ねる。
 真っ赤に染め上がった小田原の空が、ふたつの人影をひとつに重ねて照らす。



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【もう少し続くよー】



終わりっぽいけどね。


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