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■【戦国BASARA】 最も危険な遊戯 第二十一話 【小×政】

佐助×政宗の段であれだけ煮詰まっておいて、えちぃシーンのないこの回のタイピングの進み具合の速さが異常に思えた腐れ忍者です。
おはようございます。
日輪よ────ッッ!!

えちぃシーンもキライではないが、やはり物語が書きたいんだなぁ…と、自分でも思ったり。
こういう駆け引きが大好きなんですよ。
一応は腐向けの小説なので、それらしいことは匂わせつつ、えちぃシーンではビシッとえちを書きたいですね(願望)。







気が付けば、何だかあちこちで自分の首を絞めまくる発言をしている拙者に、愛のポチをお恵み下さい。
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 朝日が昇る頃には、政宗の隣にいたはずの佐助の姿はなかった。
 すでに甲斐へと戻ったのだろう。
 人伝とはいえ、小十郎の安否が確認でき声を聞けたことで、政宗は久し振りに安心して眠ることができたらしい。
 佐助の腕の中で寝たことも、彼が帰ったことも覚えていないくらい熟睡していたのだ。
 敵方の忍の前で無防備でいたことは、自分でも不用心にも程があると思っていたが、久し振りの深い眠りと何よりも小十郎の無事を知ったことで、政宗の心身にいつものキレが戻る。
 起きあがった政宗は大きく腕をあげ伸びをすると、両頬を叩きながら勢いよく立ち上がった。
「よっしッ! 待ってろ、小十郎…!」



 その日の軍評定で、政宗の口からとんでもない案が出されたため、成実を始めとした家臣達からどよめきが流れる。
 正月明けと目されていた小田原評定の予定を、一番の優先事項にさせ、そのための下準備として出羽金山の砂金と絹二十反、父・輝宗の愛用であった茶の名器を用意するよう指示を出した。
 その他に、駿馬を二十頭。連れて行く家臣は馬術に長けた十五人。人数の少なさは言わずもがなだが、何より彼らには小田原の宿に入らないよう厳命が下った事が、家臣達に訝しい思いをさせた。
 だが、皆が最も驚いたのは、黄金の磔台と政宗の死に装束を準備せよというお達しの方であった。
 確かに死地に赴くことには違いないが、本当に死にに行くつもりなのかと、あちこちから反対意見が出る。
 だが、政宗の目に迷いはなく生気に満ちあふれていることから、政宗なりの深い考えがあってのことと思い、しばしの沈黙の後は誰も異議を唱えるものはない。
 政宗の扇子が、大きく床を打った。
「オーケイ。じゃあ、準備が整い次第、小田原に行くということで」
 その表情には、小十郎を失ってから精悍さに欠けた政宗の姿はない。
 まるでかつて片倉小十郎ですら悩ませた、悪戯っ子のような笑みであったと誰もが思い、そんな政宗の顔が、これほどまでに頼もしいと思ったことはなかった。



 数日経たずにして、成実が政宗の元に駆けつけ、準備が整った旨を告げに来た。
「政宗、すべての準備は整ったぜ。後は、小田原で奴らに一泡噴かせるだけだな」
「そう上手く行くと思うか?」
 悪戯っぽい笑みを浮かべる己の主である従兄に対し、成実は臆する風もなく肩をあげてニヤリと笑う。
「行かなきゃ、小十郎は助け出せないだろ? 死に物狂いで道化にならないと、この計画はおじゃんだ。おまえにはせいぜい足掻きまくってもらわないと、俺たちも困る」
「Ha! どうして小田原に小十郎がいると?」
「お前が元気だからだよ」
 からかうような成実の言い分に、政宗は返す言葉が見つからず、珍しく黙りこくってしまった。
 それを見て、成実は更に調子に乗って、政宗をからかうように言う。
「確かに今急いで小田原に向かうのは、危険極まりない。だが、小十郎が待っているなら、すぐにでも迎えにいってやりたいだろ? それに、お前に面と向かって小言を言えるのは、小十郎だけだからな」
「俺はちゃんと仕事していただろが。何で小十郎に説教食らわなきゃ、ならねェンだよ」
「お前が寝ないで小十郎の分の仕事もやっているのは、わかってんだよ。お前をちゃんと寝かせられるのは、小十郎しかいないからな。たっぷり小言食らって、たっぷり愛されて、たっぷり寝ておけ」
 いくら政宗と小十郎の関係が公然のものとは言え、こうもあからさまに面と向かって言われては、さすがの政宗も顔を真っ赤にして黙り込むしかない。
 あの政宗をやり込めたことに成実は満足そうな顔を浮かべ、政宗の腹に軽く拳を入れた。
「必ず小十郎を助け出せよ、政宗」
「I see…」
 照れ隠しの政宗の南蛮語は、成実にはわからなかったが、意味は理解できた。
「豊臣にかかされた恥も、この際キチッと返してやるさ」
「そうこなくっちゃ。で、小田原行きの中には、もちろん俺も…」
「馬鹿言うな。テメェは留守番だ」
「またかよッ」
「当たり前だ。成実以外に、誰が俺の居ない間の留守が務まる」
「他にもいるだろ…。あーあ。俺も小田原行きたかったなぁ…」
「いずれは小田原どころか、天下を俺のモノにしてやるさ。そうしたら、成実に小田原城をやるよ」
「…へっ。政宗が言うと、本当にそうなると思えるから不思議だ。頼りにしてるぜ」
 成実は政宗に向かって掌をひらひらさせると、屈託のない笑顔を浮かべて再び仕事に戻る。
 政宗はその後ろ姿に溜息を吐きつつも、頼りがいのある従弟の背中を微笑みを浮かべて見送った。



 さらに数日後、死に装束を身に纏った伊達政宗と家臣団は、威風堂々と小田原へと向かった。
 絢爛豪華に飾り付けられた馬と行列、黄金の磔台。そして、先頭を駆る死に装束の政宗の姿に、街道の誰もが目を奪われ、様々に語り合う。
 飛び交ううわさ話を小耳にしながら、政宗は家臣達の不安を余所に、堂々と行軍した。
 小田原宿に入る手前の旅籠で、政宗は家臣達を一部屋に集め、密談をする。
「……というわけだ。この先は、俺一人で行くことになるが、問題はその後だ。オメェ等は目立たないように分散して、小田原宿に潜り込め。…で、合図が出たら……。いいな?」
「ははっ!」
 政宗の命令は危険極まりないもので、家臣としては主の為にも諾とは言えないものではあったが、それでも反対しないのは、その主が為であった。
 命を賭してまで助けたい人がいる。
 だから、必ず小十郎を連れて、奥州に帰る。
 政宗の決意は、家臣達の決意となり、死地に向かう主の無事を願いつつ、彼らは託されたやるべきことをやるまで。



 翌未明を待たず、家臣達は雲霞の如く散った。
「おし」
 夜も明け切らぬ薄明かりの中、政宗は盛大に白い息を吐く。
 再び死に装束を身に纏い、黄金の磔台を自ら担ぐと、一人小田原の地に足を踏み入れた。





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【続く】


楽しい楽しい。


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