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■【戦国BASARA】 最も危険な遊戯 第十六話 【佐×幸】

お待たせしました。後半です。
物語もいよいよ佳境に入りました。

拉致された小十郎の運命は。
小十郎を失った政宗はどうなるのか。

いろいろとハラハラさせっぱなしで申し訳ありません。
申し訳ないついでに謝らせていただきますと、今回のメインは武田軍です。←
小十郎も政宗も出てきません。
【小×政】銘打っておいて、またそれかい! というツッコミはおいといて。←

最近、所々で
武 田 成 分 が 足 ン な い ン じ ゃ ── ッ ッ !!
と騒いでいる馬鹿忍者のすることなんで、許したってください。(やかましい)



無駄に説明的な台詞が多いのは、仕様です。
 ↓
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「奥州仕置き…ですと?」
 真田幸村の言葉に、武田信玄は渋い顔を更に険しくして、大きく頷いた。
「連合軍による小田原城攻略に奥州勢が参戦しなかったため…ということで、豊臣が中心となって奥州豪族の配置換えを行うらしい」
「で、では、伊達殿は……」
「うむ。伊達家も、事の次第によっては、取り潰される可能性はある」
「そんな……っ」
 幸村の顔が悲痛に歪む。
 生涯の好敵手と決めた奥州の竜が、このまま豊臣という荒波に呑み込まれてしまうのか…?
 幸村は膝の上に乗せていた拳を固く握った。
「豊臣は今や、この国を回す大きな力となっておる。斜陽にあったとはいえあの織田勢を屠り、三方原の精鋭達を押さえ込み、西国も防戦が手一杯と聞く。これだけの広範囲をかき回せるのは、竹中半兵衛という稀代の軍師の存在もさることながら、豊臣軍の迅速な動きと、豊臣秀吉の強力な人間性が、勢いづかせているのじゃ」
「確かに、あの小田原攻めは、まこと嵐のようでござりました。あの勢いで攻められては、我が上田の城も保つかどうか…」
「うむ…。お主の上田城が陥れば、この甲斐の国も平定しやすくなるであろうな。だが、当面の豊臣の相手は、奥州となろう。奥州を手中にするため、豊臣はたくさんの布石を打っておいたからの」
「布石ですと?」
 幸村が怪訝そうな顔で信玄に詰め寄る。
 信玄は大きく頷き、話を続けた。
「ひとつは、会津の乱。どうも裏から糸を引いたのは、豊臣方であるという話を耳にしている。もうひとつは、この度の小田原城攻略不参加。これもまた、実際に箱根に足を踏み入れはしたものの、豊臣勢に追い払われたと聞く」
「なんと! 連合軍に参加するよう強制しておいて追い返すとは、どういう腹積もりなのだっ!」
「ただでさえ伊達勢は、会津攻めのために期日に遅れておった。一度決めた期日を守らぬと言って、難癖をつけたのであろう」
「おのれ…卑怯な…」
 性根の真っ直ぐな幸村には、どろどろとした陰湿な手法を行う豊臣のやり口が気に入らなかった。
 下唇を噛み締め、拳を握り、怒りを顕わにする。
「噂では、会津にいた伊達の母の首を取ったとも聞く。これもまた、孝道を理由に伊達家を問い詰める材料となるな」
「そこまで罠を張り巡らせてまで、奥州を瓦解させようとするとは…」
 幸村は、豊臣のあまりの手際の良さに、ただただ唸るしかなかった。
 …が。
 ふと、何かに気付いたように、顔を上げて信玄を見つめた。
「奥州を瓦解させた後に狙うのは、越後と…」
「左様。この甲斐も彼奴らの標的となっておる」
「東海道筋を押さえ、奥州を平定されてしまえば、越後や甲斐は挟撃されるのは明らか!」
「東国の平定が終われば、後遺の憂いなく西に全勢力を向けられる。さすれば、この国は豊臣の力によって、完全に支配されるであろう」
「そんな…!!」
 幸村の驚愕を、信玄は手を伸ばして遮る。
 虎のような信玄の目が、ぎらりと光る。
「だが幸村よ。豊臣のような、力だけに酔いしれるものが、この国だけで満足すると思うか?」
「…と、申されますと?」
「海の外にも、広い国はある」
「海外にまで、兵を出すと…?」
「豊臣は未だ負けの戦を知らぬ。それ故に、野望はつきることはない」
「ですが、ただでさえこのように戦乱の世が続いているというのに、更に戦の日々が続くとなれば、人心共に疲弊し、結果国を滅ぼしかねませぬ!」
「うむ。それ故に、我々のなすべきことは、豊臣の勢いを削ぐこと。せめて、奥州のゴタゴタ程度で事を済ませる必要がある」
「伊達殿を…見捨てるというのでござるか?」
 信じられないとばかり呆然としている幸村に対し、信玄は深く頷き話を進める。
「幸村よ。お主の気持ちはわからんでもない。だが、あの独眼竜のこわっぱが、そうそう簡単に豊臣の圧力に膝を折ると思うか?」
「あ……」
 ニヤリと不敵な笑みを浮かべ幸村に詰め寄る信玄に、幸村ははっと胸を突かれる思いになる。
 たしかに、あの独眼竜ならば、劣勢であればあるほどその底力を遺憾なく発揮するであろう。
 負けるにしても、決してただでは負けぬ。
 必ず相手の喉に噛みつき、致命傷とまではいかずとも深手は負わせるであろう。
 奥州の独眼竜とは、伊達の兵士達とは、そういう輩の集まりである。
「あの竜は、煮ても焼いても食えぬぞ。上方でぬくぬくと育った輩には、雪深い国の者が持つ底深い気概がわかるかどうか」
「ともあれ、我々が今なすべき事は、国境と城の強化にござりまするな」
「それだけではない。各地に間者を放ち、豊臣の動向だけでなく諸国の情勢を知り、誰を味方に出来るか、敵は誰なのかを、はっきり見極めることも肝心じゃ」
「さすがお館様! 小田原から戻って日も浅いというのに、すでに重要な情報をかき集めておられたとは!」
 信玄の行動の速さに、幸村は握り拳を振り上げ、感心を顕わにする。
「その情報の中に、面白いものがあったぞ。奥州勢と豊臣勢の小競り合いで、竜の右目が行方不明になっておる」
「何ですと!? 片倉殿が…!」
「死んだという情報も聞かぬが、奥州でその姿を見た者はおらぬ。いずこに落ち延びたか、捕らわれたか…」
「お館様は、某にどうせよと…」
「さぁな。ワシが命じることではないだろうし、そなたとて気にすることもない。ま、そういうことがあったと、頭の片隅にでも置いておけい。世の中、どのような情報が役立つかなどわからぬからの」
 信玄はそう言って呵々と笑うと、幸村に退室を命じ、代わりに側室のあかねを呼び寄せた。



 奥州仕置きの事と、片倉小十郎行方不明については、よく知る相手のことだけにどうしても他人事には思えず、さりとてどうするべきか悩んでいるうちに、幸村は杉の木に登っていた。
 木の上から見れば、山間に沈もうとする夕日が、この甲斐の里を赤く燃えさせている。
「伊達殿…」
 生涯の好敵手と決めたあの男が、牙を剥いて真っ直ぐに自分に向かって突き進んでくるのも、その背中を守る片倉小十郎という存在があればこそ。
 右目であり、背中を任せている小十郎のいない政宗が、果たして現在どんな心境なのか…
 一国の主ならばこそ、背負うものは誰よりも大きく重い。
 それを支えてくれる、家臣達がいる。
 幸村もまた、祖父の代より信玄に上田の地を任されていればこそ、支えてくれるもののありがたさは知っていた。
 だが、政宗が小十郎に対して抱いているように、全信頼を措ける相手となると。
 そして、それを失うということは……
 幸村の背筋を、薄ら寒い感覚が走り、幸村は肩を抱いて震えた。
 ──某も、もしも……
 脳裏を過ぎった最悪の展開を、幸村は首を横に振って振り払う。
 政宗とは、どうしても戦場で決着をつけたい。
 いつの間にか消えているような、モヤッとした終わり方はしたくないのだ。
「佐助!」
「はっ!」
 いつだって呼べば現れる、幸村が一番頼りにしている忍び。
 猿飛佐助。
 幸村の呼びかけに対し、佐助は杉の木の上にでも現れる。
「旦那。ここじゃ冷えるだろ?」
 こうして常に幸村の身を案じてくれるのも、いつも佐助である。
 もしも佐助が……
 心配する佐助の問いかけに、幸村は寂しそうな笑みを浮かべたが、すぐに眉根をつり上げ毅然とした主の顔となった。
「佐助。奥州の片倉殿の所在を調べよ。片倉殿は、きっと生きておられる。何かしらの事情があるに違いない。捜し出し、伊達殿に報告せよ。俺に報告するのは、その後でよい」
「いいのかい? 独眼竜の旦那を手助けするような真似しても」
「構わぬ。いや、むしろ、甲斐の国を豊臣の勢いから守るためにも、今は奥州の弱体化を防がねばならない。豊臣のこれ以上の増長は、この国自体を滅ぼしかねん」
 佐助は信玄と幸村のやり取りは聞いてはいたが、幸村の思考がここまで明白に考え抜かれていた事に、少なからず驚きを覚えた。
 ──ただの猪武者でなくなったってことですか…
 若き主の成長を心の中で歓びつつ、佐助は「了解」と言って膝を曲げたかと思うと、突然幸村に近付きその細腰を抱き寄せ顎を掴むと、その唇を頬張った。
 佐助の素早い行動を見極めることができす、なすがままに佐助の接吻を受ける幸村。
「んっ…! んふ…っ」
 あまりにも濃厚でとろけそうな佐助の口付けに、幸村の身体は熱を帯び、全身が滾る。
 このまま流されそうになったが、自分達がなすべき事を脳裏が過ぎり、慌てて佐助の胸板を押し、その温かい抱擁から逃れた。
 耳まで真っ赤になった顔を俯かせ、幸村は腕で口を拭いながら佐助を叱咤する。
「ば、馬鹿者ッ! 斯様な破廉恥な真似をしておる場合ではないのだぞっ!」
「そうは言うけどさ。相手はおそらく、木陰衆だぜ? 生きて帰れる保証なんてないんだから、特別手当てが欲しいなっ…て」
「……!!」
 佐助の言葉に、幸村は目を丸くして息を飲んだ。
 独眼竜が竜の右目を失った。
 あの誇り高き男が全てを委ねている相手を失った時、彼はどのような思いをしているのか。
 もしも佐助を失うようなことがあれば…
 もしかしたら、自分はとんでもない任務を、佐助に押しつけたのではないか。
 目がくらみそうになった幸村を、佐助が抱き留め、慈しむような笑みを幸村に向けた。
「大丈夫。俺様はちゃぁんと帰ってくるって。な?」
「佐助…。某は、某は……」
「しっ。仮にも真田軍の頭領なんだから、しっかりしなよ。不安にさせて悪かったね。大丈夫、俺様、ちゃぁんと任務を全うして、旦那の所へ戻ってくるからさ」
「無事に…戻ってくるのだぞ?」
「ああ。だから、特別手当てに、旦那のこと頂いちゃってもいいかなぁ……って」
 湿っぽい空気を払拭しようと、佐助は努めて明るい声を出し、冗談めかして言ってみた。
 ふざけるなっ! と言って、殴られてもよかった。
 だが、佐助の主はその大きな双眸で、射抜くように佐助を見つめている。
「戻ってきたのならば、佐助の好きにして良い…」
「え? ちょっと、旦那…?」
「佐助さえ無事に戻って来てくれるならば、この身も心も、佐助に捧げて良い! 何なら、祝言の日取りと居城を……!」
「ちょ、ちょっとまてぇぇぇ! 旦那ぁぁぁっっ!!」
 滾る気持ちが絶頂に達してしまった幸村は、佐助に無事戻ってきて欲しい一心で、考えられる限りの条件を佐助に述べた。
 もともと冗談半分だった佐助も、さすがに困惑して宥めるように頭を撫でた。
「あ~あ。俺様、そこまで旦那を追いつめるつもりは、なかったのに…」
「無事に…戻るか?」
「言ったろ? 相手は木陰衆だ。一筋縄ではいかない。だけど、旦那のためにも、ちゃんと戻ってくるから…」
「きっと…戻って来るのだぞ」
「はいはい。だから、旦那も俺様の主として、毅然と命令してよ。『行け、佐助ッ』てな感じでさ」
「うむ…」
 幸村の大きな双眸から滲み出た涙を拭ってやると、幸村は毅然とした当主の顔で、佐助に命じた。
「行け、佐助! 甲斐の…この国の未来は、お主の働きにかかっておる!」
「はっ!!」
 幸村はすでに顔を出しているほんのり明るい月に向かって腕を振り下ろし、叫んだ。
 佐助も短く返答をすると、一陣のつむじ風となって姿を消した。
「頼むぞ、佐助……」
 沈む夕日を背に受け、幸村ははるか東に伏せる臥竜に思いを馳せた。






--------------------------------



【続く】


う~ん。双竜の出番がないと、なかなかエロなシーンまでいかないのかな~?



【2009/10/17 改稿】
 これでいいですか? 猿飛どの?






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■コメント

■やあ僕だ [橘 乃猫]

初めて書き込みます。
先ほど貴殿の書く幸村総受けの小説を読んだんだ。
何で君はこんなものが書けるんだ・・・。
他のも時間があったら読みます\(^o^)/

ムラムラきたので幸村総受け小説イラストを描いて
pixivにマイピク限定でアップしたんだけれどもR-18じゃ
貴殿は見れないのではないか・・・
ブログにもアップする予定じゃないんだがどうすればいいかしらw
まぁ落書きなのでさほどいいものじゃないからほっといてもいいですw

あ、今度よかったら原作書いてくれないk(ry
いややめとこう、私の画力じゃきっと表現しきれない・・・!

以上だ、またスティッカム辺りで会おうぞ

(追記) 無事見れたようなのでよかったです\(^o^)/

■>橘 乃猫 様 [桂花]

うああわわぁぁぁああっっっ!!

橘先生でわないですかっ!!
ようこそ駄ブログにおいでくださいました&コメントありがとうございます!
橘さんには申し訳ないのですが、pixivまだよくわかってないので、年齢詐称していたみたいで…本当、申し訳ないです;;
実は今年●●歳…w でも、まだ腐ってますww旦那に呆れられてますwwでも続けますww

原作など恐れ多いですぅぅ><
…が、お手伝いできることがあれば、何でもしますので、御用の折りは是非にっ!

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設置:2009.06.21

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