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■【戦国BASARA】 最も危険な遊戯 第十五話 【小×政】

今日はもうそろそろ出かける用事があるので、更新の方は期待しないでくだしあ。

といいつつ、無駄に徹夜して何やらもしょもしょと更新したり絵を描いたりブログ巡回したりと…


阿呆の極みですが、これも愛故ですよb
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眠い…














--------------------------------


「まさ…むね…さま……」
 小十郎が消えた夢を見ただけで、不安で眠れなくなり、食欲も落ちた、小十郎の主。
 小十郎が供にいなければ、眠ることすら出来なかった。
 本当にいなくなったのならば、あの方は……
「もうしわけ…」
 脳裏に浮かぶのは、小十郎の腕の仲で安らかな寝顔を浮かべた政宗の姿。



 揺らめく馬上と、叩きつける雨の中、政宗は小十郎の声が聞こえたような気がして、目を覚ました。
「小十…郎…?」
「気が付きましたか、筆頭」
 そう言って声をかけたのは、良直であり、小十郎ではなかった。
 いつもくどいくらいに、説教を始めるあの声が聞こえない。
 匂いはこんなに傍にあるのに…
 そう思って鼻を鳴らす政宗は、羽織っているものが自分の陣羽織でなく、小十郎のものだと気付いた。
 イヤな予感が、政宗の脳裏を過ぎる。
「小十郎は…、小十郎はどうしたっ!」
「…………」
 誰も口を真一文字に結んで、答えない。
「Stop,Stop!! 止まれ! 止まりやがれ!!」
 政宗の制止の声も聞こえないかのように、豪雨の中馬足を止めずに走る。
 政宗を守る騎馬隊員たちの悲痛な顔つきが、政宗の不安を増幅させた。
「止まれっつってんだよッ!」
「……申し訳ありません、筆頭。片倉様のご命令で、筆頭を本隊にお連れいたします」
「小十郎はどうしたんだっ!」
 必死の形相の政宗に、兵達はお互いの顔を合わせ困惑していたが、やがて一緒の馬に乗っていた良直が恐る恐る答える。
「片倉様は…、敵をひきつけるため、五騎の供を連れて政宗様の影武者となって、敵陣のほうへと…」
「なん…だと……?」
 みるみるうちに蒼白となる政宗の顔を見て、良直は申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
 政宗もまた、困惑と悔恨で胸を痛ませていた。
 己が単騎で無茶をしたばかりに、小十郎を失う。
 小十郎がいない。
 小十郎が…
 気が付くと、政宗は同乗していた良直を殴り飛ばして落馬させると、馬の手綱を引いて馬首を返し、元来た方向であろう道筋に馬を走らせた。
「小十郎…! あの馬鹿野郎が…!!」
 政宗の脳裏に、あの悪夢が蘇る。
 思えば、夢の中でもこんな大雨だった。
 泣いても叫んでも小十郎の声はなく、自分はただただ、その姿を探し彷徨い歩く。
「俺の傍にいなけりゃ…俺の背中を守ることなんざ出来ねぇだろうかっっ!!」
 何度頭を振り払っても拭えぬあの悪夢が、政宗を急かした。
 あのべらぼうに強くて逞しく、冷静で頭のいい小十郎が、政宗に黙ってその姿を消すはずはない。
 何度も何度もそう言い聞かせるが、不安は拭えない。
 降りしきる雨の中、あちこち探し回り、喉が嗄れるまで小十郎の名を叫び続けた。
 しかし、返事はない。
 雨でずぶ濡れになった政宗の顔は、もはやどれが雨でどれが涙なのか解らぬほどになっていた。
「そんな…、いやだ…、いやだ……」
 次第に現実味を帯びてくる悪夢を、政宗は弱く首を振り否定する。
 やがて、うち捨てられた幟と旗、そして馬と人の死体を見つけ、政宗は慌てて馬上から飛び降りた。
 死体の顔をひとつひとつ丁寧に確認するが、幸いにも小十郎だけでなく知った顔はひとつもなかった。
 小十郎は無事かも知れない。
 ならばどうして、俺の所へ戻らない。
 焦る気持ちを抑えつつ、まだいるかも知れない斥候に気を付けながら、政宗は更に林の奥へと足を進めた。
 少し広い林間に出ると、そこには死体こそなかったが、戦闘の形跡は見えた。
 そして、政宗の目に映ったものは…
 雨に濡れ、泥まみれとなった、三日月前立の自分の兜。
 そして、血まみれとなりズタボロになった、自分の陣羽織。
 政宗の影武者を演じるべく、気を失った政宗から小十郎が拝借したものである。
 だが、立派に影武者の役割を果たした小十郎の姿は、どこにも見あたらなかった。
「小十郎…ウソだろ…? 小十郎…、なあ…小十郎…」
 泥だらけの兜と陣羽織を抱きしめながら、譫言のように呟く。
 政宗の両膝が折れ、泥と化した地面にへたり込む。
 腹の中で何やらモヤモヤしていたものが、喉を突き上げる。
「う、うああぁぁぁああぁぁ────ッッ!! 小十郎────ッッ!!」
 雲が厚くかかる天に向かって叫べども、誰も何も答えてはくれない。
 だが、それでも、政宗は叫び続けた。
「俺が呼んでんだよ、小十郎ッッ!! 呼ばれたら、すぐ来やがれってンだっ!! 小十郎!!」
 どれだけ叫んでも、小十郎の声は聞こえない。
 それでも、政宗は小十郎を呼び続ける。
「小十郎! 小十郎ォォォッッ!!」

 雨脚は更に強くなり、雷も鳴り始め、政宗の悲痛な叫びは、大自然の轟音に次第にかき消されていった。



--------------------------------



【続く】



おっしゃっ! とりあえず、前半終了!

今回の自分的テーマとして、

政 宗 公 を 本 気 で 泣 か せ た い 。

という、非常に罰当たりかつ萌え萌えなシチュがありましてん。

で、あのスカした南蛮かぶれのキザ男 奥州筆頭が、どんなときに本気になって泣くのかと考えた結果、やはり小十郎がいなくなってしまうことかと。
小十郎がいなくなって、必死で追いかけて、それでも見あたらなくて、魂が抜けてしまう政宗公は、果たして再起ができるのか…


後半戦にも期待してください!

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■コメント

■ [高野尾 凌]

政宗は人前ではクールで、一人きりになってから声を出さずにむせび泣くイメージがあったりします。
政宗のために無事に戻ってあげてください。いや、重症の方がいいか?←酷い
すみません……。

■>高野尾 凌 さん [桂花]

藤次郎くんは、虎哉禅師にへそ曲がりに育てられているので、辛いときほど平然としているはずです。
多分。
素の自分を見せられる相手は、きっと小十郎だけ。
その小十郎が消えたのだから、どれだけ精神が不安定か…
ともあれ、続きが激しく気になります。←ぉぃ
いや、どっちかというと、後半の話のほうが力が入っているというか…
ともあれ、これからも応援よろしうお願いします。

>重症のほうがいい
…うん。それはそれでおいしいシチュ。^^
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