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■【戦国BASARA】 最も危険な遊戯 第十四話 【小×政】

今回のお話の間違った読み方。

■政宗を殴る小十郎の手にメリケンサック。

■峰打ちでも頸椎ずれたらアウト。

■陣羽織きつくて破けちゃった。てへ☆

■「片倉様…! ……いってらっさいノシ」
 「えっ! 俺、一人っ?」

■三成「……誰?」


以上のことを念頭に置いて本編を読むと、台無しになる可能性があります。
ていうか、そっちに話を持っていこうとする別人格が……(コラ)











BLも腐も片鱗も出てきませんが、ひとつよろしくぅ。
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 いくら奥州筆頭・独眼竜とは言え、たったの一騎で五千もの軍隊を相手にするのは、無茶を通り越している。
 ──政宗様っ!!
 逸る気持ちを抑えきれず、小十郎はたびたび馬の腹を蹴り、音のする方へと急がせる。
 剣戟の交わる音。雷のような音と閃光。
 すでに戦闘は始まっているらしい。
「政宗様ァァ──ッッ!!」
 小十郎達が急ぎ駆けつけると、そこでは既に小隊ほどの人数の先発隊を屠った政宗が、六爪の刀を仕舞っているところであった。
 小十郎達が駆けつけたのに気付いた政宗は、面倒臭そうに舌打ちして言った。
「小十郎。騎馬隊の指揮をしろと言ったはずだぜ?」
「…騎馬隊の指揮は、成実殿がしております」
 押し殺した声でそう言うと、小十郎は馬を降り、政宗の元にゆっくりと歩み寄る。
「なぜに斯様な無茶を…」
「HA! このまま豊臣達にナメた真似させられて、黙って退却しろっていうのか? 少なくとも俺は、あの石田の小僧の首をぶった斬るまで戦ってやるつもりだ……」
 政宗の言葉が言い終わらないうちに、政宗の右頬に甲高い音と共に激しい痛みが走る。
 赤くなった頬を押さえ、目を丸くして呆然とする政宗を、小十郎が歯を食いしばり憎々しげに睨み付けていた。
「貴方様というお方は…。何度申し上げたらわかるのですかっ! 御身あってこその、奥州にござりますっ! 一国の主ならば、軽率な行動は慎みなされッ!!」
「テメェ……」
 小十郎の鬼気迫る叱咤に、政宗もまた怒りを押さえず、その顔に表す。
 怒気を隠さぬ政宗が、刀を抜いて上段突きの構えを取り、小十郎と対峙する。小十郎もまた抜刀をしており、同じく上段に構えた。
「奥州は、俺がいないくらいでどうにかなるヤワな国じゃねェって、テメェが一番知っているはずだろがっ!」
「政宗様の望みは、小さな寒い北国の王なのですかっ! 天下ですか!」
 核心を衝いた小十郎の言葉に、政宗はぐっと息を飲み込み、下唇を噛み締める。
 返答に窮したものの、振り上げた刀を下ろすわけにはいかない。
 しばし続いた睨み合いを遮ったのは、再び聞こえてきた馬の足音であった。
 その数、おおよそ二百騎ほど。
 政宗は舌打ちしつつも、どこかほっとした気分で、一度刀を下ろし鞘に戻した。
「…命拾いをしたな、小十郎」
 言うが早いか、政宗が馬の足音の方へと飛び出そうとしたその時、素早く政宗の死角に廻った小十郎は、刀の柄による渾身の一撃を政宗の腹部に叩き込んだ。
 小十郎の一撃をまともに受けた政宗は、息を継ぐこともできず、身体をくの字に曲げ、崩れ落ちながら小十郎を睨み付ける。
「かっ…! て、てめっ……!」
「…申し訳ございません、政宗様…」
 苦渋の表情を浮かべ政宗を見下ろす小十郎の顔を脳裏に焼き付けたまま、次いで叩きつけられた頸椎への峰打ちで、政宗の意識は急速に落ちていった。
「政宗様!!」
「筆頭! 筆頭ォォォ!!」
 地面に臥せ倒れた政宗を、兵士達が沈痛な声をあげて取り囲んだ。
 刀を鞘に仕舞いながら、小十郎が悲痛な顔をしている兵士達に叱咤する。
「騒ぐなッ! 政宗様の陣羽織と兜を脱がせろ!」
 小十郎はそう叫びつつ、自らも陣羽織を脱ぎ始めた。
 兵士達が言われた通り、政宗の兜と陣羽織を外すと小十郎はそれを受け取り、気を失っている政宗に膝を折って深々と礼をする。
「陣羽織と兜…。お借り致します、政宗様」
 小十郎は少しきつい蒼の陣羽織を羽織り兜を被ると、政宗に自分の陣羽織を着せ、馬の背に乗せた。
 厚く黒くなってきた雲から、ポツ、ポツっと雨が降り始め、やがて雨脚は少しずつ強くなっていった。
「いつまでボサッとしているつもりだ、テメェ等」
 呆然と立ち尽くす兵士達は、小十郎の声で我に返る。
「歩兵部隊との合流地点はわかっているな? 政宗様をお連れし、大急ぎでまずは手近な騎馬隊と合流しろ。合流できれば、兵数は二万だ。精鋭とは言えたかだか五千程度の部隊なら、力で押せる」
「片倉様は……」
「政宗様の影武者となって、出来る限り敵を惹き付ける。政宗様が逃げ切れるよう、時間を稼ぐ」
「そんな…! それでは片倉様が…!」
 兵士の間に、動揺のざわめきが走ると、小十郎は一喝してざわめきを押さえた。
「俺よりも、まずは政宗様のお命だ! いいな! 必ず政宗様を無事に連れて帰れ!」
「待ってください、片倉様! お、俺たちも…!」
 雨の音に混じりそうな騎馬隊の足音がする方に馬首を返し、政宗の影武者となった小十郎が突き進もうとすると、小十郎に付き従いたいという志願者が、次々と名乗りをあげた。
 その視線に、小十郎は胸の詰まる思いがしたが、大事な兵士達を死地に赴かせるわけにはいかないと思った。
 だが、そんなことを言っても、大人しく言うことを聞く者達ではないことは、小十郎も承知していた。
 ──ったく。主従揃って、無茶な奴らばっかりだな…
 自分のことは棚に上げた心の呟きに、小十郎は薄笑いを浮かべて顔をあげた。
「五騎だけだ! それ以上付いてきたら、この俺が叩き斬るからなっ! 残りの奴は、必ず政宗様をお守りしろ!」
 小十郎の言葉に、断られると思っていた兵士達は呆然としていたが、やがてお互いに顔を見合わせ頷き合う。
 無言の内に、政宗を護送する二十騎と、小十郎に付き従う五騎が揃う。
「行け! 必ず政宗様をお守りしろ!」
 政宗を連れた二十騎の精鋭が、もと来た道を引き返すと、残った五騎に向かって出発の合図をする。
「俺たちの命の捨て所はここだ。だが、無駄死には政宗様のお許しになることでもねぇし、俺も許さん。たった六騎でも、奥州に喧嘩を売ることはどういうことか、敵に知らしめるくらいの働きをしやがれ。いいな?」
 五人だけとは思えないほどの歓声が、雨音をかき消すように響き渡ると、小十郎達は馬の腹に蹴りを入れて敵軍の中へと突っ込んでいった。



 叩きつけるような雨が、三成率いる分隊の行く手を阻むように降り注ぐ。
「官兵衛殿。雨がひどすぎて、敵軍の消息も足取りも追えませぬ。如何致しましょう」
「兵は拙速を尊ぶといいますが…。この雨では、後も追えますまい。秀吉様より仰せつけられたのは、奥州勢を追い払うこと。首尾は果たしましたので、このまま戻るのも……」
 黒田官兵衛が言い終わらぬ内に、分隊の後尾で斬り結ぶ音が聞こえた。
 剣戟の音に、官兵衛も三成も後方を振り返る。
「何事だっ!」
 三成の叫び声に、後方から来た伝令が膝を折って答える。
「敵襲です! 雨音のため接近に気づけず、襲撃を受けました!」
「数は!」
「雨煙が激しすぎてわかりませぬ! が、敵の中に、三日月の前立に蒼の陣羽織の武将が…」
 その報告を受け、三成と官兵衛は顔を合わせて驚いた。
「奥州の竜…?」
「まさか! 大将自ら切り込んでくるなど…!」
「…いや。あの男なら、あり得る。相手が独眼竜では、徒に兵を減らすのみだ。撤退させろ! 私が出る!」
 逸る三成の腕を、官兵衛が握って押さえ込んだ。
「待ちなされ! この雨のせいで奇襲を許し、士気は低下し統率も取れぬ。三成殿は兵士と共に撤退なされい」
「しかし、目の前に独眼竜がいるのですぞ? 秀吉様にとって、奥州を束ねる独眼竜は目の上の瘤。この機会に取り除くのが一番!」
 言うなり、三成は馬を走らせ、後方支援に向かった。
「奥州の竜は、お前達では相手にならぬ! 官兵衛殿に従い、撤退せよっ!」
 豪雨の音が響く中、三成は声を荒げて兵達に撤退を促す。
 だが、自分は単騎でも政宗と渡り合うため、剣戟の音を頼りに馬を進めた。
「独眼竜! この石田三成、その首を秀吉様に献上いたす!」
 そう叫びながら突進してくる三成の目に、三日月の前立に蒼の陣羽織を着た武将が見えた。
 ──間違いない! 独眼竜だ!
 迫り来る三成を確認した三日月前立の兜を被った武将は、何も言わずに刀を高く振り上げ何度か回すと、林の方へと刀を振り下ろした。
 同時に、何騎かの馬が林の中に駆け込んだ。
 振り下ろされた三成の刀は、軽々と受けられ、はじき返される。
「…くっ!」
 ──さすがに強い…
 三成は密かに痺れる腕をさすりながら、間合いを開ける。
 馬上の政宗は、押し黙ったままじりじりと間合いを詰め、三成を追う。
 政宗の双眸がぎらりと光り、激しい剣筋が三成を襲う。
 三成も、何とか攻撃を凌ぐが、あまりの素早さと一撃一撃の重さに、少しずつ身体を切り刻まれ、後退を余儀なくされていた。
 ──こ、これは…
 確かに強い。
 強いが、これは独眼竜ではない。
「貴様は、まさか……!」
 何とか迎撃を振り払った三成は、目の前の武将に向かって叫んだ。
 その声に驚いた馬が、前足をぬかるみに滑らせ倒れると、三成は馬から落ち地面へと投げ出された。
 その拍子に強く頭を打った三成の視界が急速に狭まるが、目の前にいる武将の頬に走る傷だけが、いつまでも瞼の裏に残る。
「かた…く…」
 薄れゆく意識の中、三成が言い残せたのはそれだけであった。



「三成くんの初陣の様子を見に行けって秀吉に言われたけれど…、三成くんも存外ついていないのかもね」
 木の上で枝に座り、高みの見物をしていた半兵衛は、これまでの経緯をつぶさに見ていた。
「でも、おかげで、いい拾いモノができそうだよ」
 半兵衛はそう言ってクスリと笑うと、振り上げた腕を地面に向かって下ろした。
 同時に、数多の忍たちが、三日月前立の武将を取り囲む。
「…………!!」
 三日月前立の武将は、忍達を見回し隙を見つけようとするが、仮にも忍たるもののすることに隙などあろうはずがなかった。
 その輪の中に入ってきた、華奢で可憐な姿の軍師に、三日月前立の武将に緊張が走る。
「君には、そのような派手な格好は似合わないね、片倉くん」
 半兵衛の涼やかな言葉に、馬上の武将の肩がピクリと揺れる。
 だが、すぐに平静を取り戻したのか、武将は目深に被っていた兜を押し上げ、顕わになった双眸で半兵衛を睨み付けた。
 誰あろう、竜の右目・片倉小十郎その人である。
「腹心の君自らが、影武者なぞ買って出たりして…。手の掛かる坊やだよね、伊達くんも」
「だが、政宗様は逃げおおせることができた」
「きみはどうなんだい? ボクとしては、きみとは戦いたくない。でも、ここから逃げられるとも思って欲しくはない。木陰衆は、隙だらけの雑兵達とは違うからね」
「……試してみるか?」
 小十郎は刀を抜き放つと、馬上で中段に構えを取った。
 雨脚が更に激しさを増し、叩きつけるように降りしきる。
 雨煙が激しくなり視界が更に悪くなると同時に、小十郎の後方にいた忍が大きめの礫を投げてきた。
 小十郎は振り返り様、礫を斬って落としたが、割れた礫から霧散した粉が小十郎を包み込んだ。
 とっさに息は止めたモノの、粉は既に小十郎の鼻や口の中に入り込んでいた。
「……ッッ!!」
 時を於かず、小十郎の全身に痺れが廻り、馬上から滑り落ちそうになる。
 すかさず半兵衛が、木陰衆に号令を放つ。
「片倉小十郎を捕縛せよっ!」
 四方八方から飛んでくる縄が、小十郎の身体に巻き付いていく。
 痺れた身体で抵抗するものの、すでに意識は薄くなってきていた。
「きみのような有能な男を殺すつもりなど、ボクにはないよ。ただ、ゆっくりと話がしたいだけだ」
「た、竹中…、テメェ……」
 小十郎はそう言って毒づいたものの、すぐに意識を失い、馬上から滑るように落ちた。その大きな体躯を、木陰衆の何人かが抱き留め、馬上に戻した。
「皆、ご苦労様。さあ、三成くんも拾って、秀吉の所へと戻ろう」
 降りしきる冷たい雨の中、小十郎を連れた半兵衛達の陰は、雨煙の中へと消えていった。





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【続く】



最近、拙者の脳内では、妙に小十郎がエロスで困ったもんです。ハァハァ←




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