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■【戦国BASARA】 最も危険な遊戯 第十一話 【小×政】

本当に、コレはこじゅまさの腐小説なのか?
と、自問自答。
前回は、はんべ姫と三成のやりとりで終わり、コメントが好評だったのをいいことに、出だしは秀吉×三成だし。
伊達主従ものっていうのは、広告に偽りありなんか?
と思わずに、しばらくの間ご辛抱ください。

どっかの細菌漫画なんて、主人公出てこなくても話進みそうなほど、主役というのは空気な存在なんですから。←



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 三成は、半兵衛からの書状を持って、秀吉と対面した。
 秀吉は薄く笑うと、三成から書状を受け取り、一字一句確かめるように読んでいた。
 この巨大で威厳のある男が、笑みを洩らす相手は、今や半兵衛と三成しかいない。
 豊臣家の当主が微笑みかける姿など、ごくごくたまに半兵衛相手に見られるくらいで、見たこともないという家臣もいるくらいなのに、どうしてこの方は俺に目を掛けてくれただけでなく、こうも優しく微笑みかけてくれるのだろう。
 三成はただただじっと、秀吉が書状を読み終わるのを待ちながら、ぼんやりとそんなことを考えていた。
 力こそが正義である。
 そう秀吉は言っていた。
 そして、秀吉が正しいことを、こうして目の前で証明して見せてくれている。
 この東国遠征が終われば、天下の半分はほぼ秀吉の掌中に収まる。
 その後は、西国の毛利、四国の長曾我部、薩摩の島津…
 それぞれが名だたる武将ではあるが、圧倒的な力を持つ豊臣軍の進撃を阻むには至らない。
 秀吉の戦いぶりをずっと傍で見ていた三成には、確信に近い思いがあった。
 まさに"覇王"と呼ぶのに相応しい男である、と、三成は心酔していた。
 純粋に秀吉を信じ、共にあることを誇りに思っている若き武将のことを、秀吉もまた満更でもないと思っている。
 初陣はまだであるが、実力はよく知っている。
 秀吉の頭脳である、軍師・竹中半兵衛もまた、未来のある若者に期待していることも、知っている。
「三成」
 秀吉は半兵衛からの書状を折りたたみながら、三成に声を掛ける。
「はっ」
「連合軍編成の誓書は取れた。小田原への侵攻を開始する」
「ははっ」
「お主には、箱根口に逗留する一隊を率いてもらう」
「なんですと?」
 三成の顔が、喜色と憔悴とで複雑に入り交じる。
 箱根のような重要地点に、初陣の三成を大将としてそえようというのか…と。
 期待されていることはわかっている。
 だが、期待に添えられるかどうかなど、戦場経験のない三成にはわからない。
「黒田官兵衛を補佐につける。そして、越後の上杉軍の一部を編成させる。何かあったら、官兵衛の知恵を仰げ」
「は…ははっ! この三成、秀吉様のご期待に添えるよう、死ぬ気で頑張りますっ」
「死ぬではない」
「…は?」
「小田原の戦は、お主の死ぬ場所ではない。お主が陣を張る箱根口は、確かに重要地点ではあるが、お主達がやるべきことは小田原城の攻略ではなく、奥州の竜を阻止することだ」
「奥州の…竜…?」
「半兵衛は独眼竜は来ないと見ているだろうが、奴はきっと来る。我々と北条が消耗戦を繰り返し、疲れた頃合いを見計らって攻撃をしかけてくるだろう」
 秀吉は立ち上がると、三成に背を向け、丸窓から差し込む夕日をじっと見つめた。
「奥州の田舎者共を、完膚無きまでに叩きのめすのが一番であろうが、必ずしもそううまくいくとは限らないのが戦だ。いいか、三成。勝つ必要はない。ただ、小田原に奥州軍を入れてはならん」
「御意にございます、秀吉様。見事、務めを果たしてご覧にいれましょう」
 背筋を伸ばしてはっきりと答える三成に、秀吉は振り返り満足そうな笑みを浮かべた。
 そして、三成の顔よりも大きな手で、ガシガシと三成の銀髪を撫でた。
「期待しておるぞ、三成」
「はいっ……!」
 秀吉にここまで期待されている。
 それだけで、三成は絶対に勝てるような気分になった。



「政宗様、会津に忍ばせている密偵より、このような連絡が…」
 そう言って鈴木元信が政宗に差し出した一通の書状を見て、政宗の目がみるみるつりあがる。
「そうか…最上が…」
 囮の会津攻略計画を聞きつけた最上家が、籠城よりも打って出ようと言う気になっているという報告だった。
 発起人は、政宗の母であり米沢から放逐した、保春院である。
 理由としては充分に説得力もあり、納得できるものではあったが、政宗はこの行動の裏に、竹中半兵衛の影を見た。
「乗ってやるぜ、竹中」
 読み終わった手紙を握りつぶすと、政宗は傍に控えていた元信に命じた。
「計画通り、会津を攻略する。奴らが打って出るというのは、兵糧の備蓄が心許ないからだ。騎兵の精鋭部隊を七隊編成して、引っかき回すだけ引っかき回して時間を稼げ。追撃の足が伸びたところで、会津屋敷を包囲しろ。小手森城のように一人残らず撫で切りにするんだ」
 その言葉に、元信は目を丸くして息を飲んだ。
「み、皆殺し…ですか? しかし、会津屋敷には、母君の保春院様が…」
「一度は小次郎の顔を立てて許してやった。だが、二度目はない」
 政宗は手紙をくしゃくしゃに丸めると、背中越しに投げ捨てる。
 元信が慌てて手紙を拾い上げて顔を上げると、すでに政宗の姿はなかったが、声だけは元信の耳に聞こえた。
「小十郎と成実、それと盛重の叔父貴も呼んでこい。急げよ」
「は、ははっ!」
 元信は片膝をついて一礼をすると、急ぎ足で重臣達を呼びに走った。



「皆忙しいんだから、用件を手短に言う。会津を落としたあとの、小田原への最短距離を見積もって欲しい。できれば、相模に入る前に、兵士たちには充分に休息を与えられるように」
 ぶしつけな政宗の言い分に、最初は唖然としていた成実が困ったように口を挟む。
「ならば、会津に時間を割くよりも、二手にわかれるとか、この際会津は無視するとかのほうがいいんじゃないか?」
「いや。豊臣の内応を受けている会津は、中途半端では陥ちない。じっくり攻めて、一気にたたきつぶす必要がある」
「しかしそれでは、豊臣殿が要請した小田原城包囲戦には間に合わぬぞ」
 政宗の叔父・国分盛重が口を挟む。
「それは向こうも承知だ。奴らは俺たちに難癖をつけて、奥州の弱体化を図っているからな」
「ならば、尚更豊臣の策に乗るのは得策ではないと…」
「いや。ここは乗る必要がある。奥州の基盤を固めつつ、小田原も取る。そのために、小田原への近道を模索したい」
「しかし、豊臣が我々に要請した援軍は三万。多すぎて獣道などは使えないぞ」
「ならば…」
 小十郎が手をあげ、皆の意見を止めた。皆が一斉に小十郎に注目する。
「地理の関係上、我々奥州勢は、どう足掻いても他国より行程がかかるのは必至。我々だけが遅れれば咎めを受けましょうが…」
 小十郎が止めた言葉の続きに、居合わせた一同は顔を突き合わせて頷く。
「他国の行程に、足止めをかけよというのか。なるほどのう」
「よし。越後の農民衆に働きかけて、一揆を起こさせろ。信濃の豪族に揺さぶりをかけ、甲斐の国を引っ掻き回せ」
「豊臣と今川はどうします?」
「今川はともかく、豊臣には小細工は通用しない。せいぜい、箱根の山で天変地異でも起こることを祈るくらいなもんだな。あと、会津から小田原へ抜ける行程を、もう少し詰めてくれ」
「はっ」
 三人の家臣は片膝をつき頭を下げると、成実と盛重は急いで部屋を出た。
 残った小十郎は、立ち上がったまま動こうとしない。
「どうした、小十郎。遊んでいる暇なんてねェぞ」
「……は」
 短く諾と返事はしたものの、小十郎は突き刺すように政宗を見つめたまま動こうとはしなかった。
「小十郎!」
 忙しいというのに、動こうとしない小十郎に痺れを切らせた政宗は、立ち上がって小十郎に詰め寄ろうとしたが、足元がおぼつかなくなったようで、踏鞴を踏んでいた。
「っとっと…」
 転びそうになった政宗を、小十郎はすぐさま抱き留めた。
「大丈夫でございますか」
「…………」
 返事はなかった。
「…政宗様?」
 問いかける小十郎の声に憔悴の色が窺える。
 それでもまだ返事はない。
 見れば、政宗の視線は彷徨うように泳いでおり、視点はまったく合っていない。
「政宗様!」
 大きな声と共に身体を揺すられ、政宗はようやく意識を取り戻した。
「あ、ああ…スマン、小十郎。大丈夫だ」
「大丈夫なわけがありませぬ。豊臣からの書状が来てからというもの、政宗様は睡眠も食事も殆ど取っておらぬではないですか」
「俺が大丈夫だって言ってンだから、大丈夫だよ」
 舌打ちしてそう言い放つと、政宗は小十郎の胸板を押して離れようとした。
 しかし、小十郎の逞しい腕は政宗の身体を離さず、びくともしない。
「離せ、小十郎!」
「お休み下され、政宗様。今、貴方に倒れられるわけにはいきませぬ」
「そんな暇、ねェっつってんだろッ!」
 小十郎を振り解こうと、政宗は身をよじるが、小十郎は政宗の腕を掴み目の前に突きつける。
「このようにおやつれになって、甲冑が纏えますか! 六爪の刀が振れるというのですか!」
「知るかっ! 離せつってんだ!!」
 食ってかからんばかりの政宗の頬に、小十郎の左手が振り下ろされ、頬を打つ甲高い音が鳴った。
 音が止むと、静寂が二人を包んだ。
 打たれた政宗の右の頬を、小十郎の左手がそっと包み込む。
「…何をそのように焦っておられるのですか?」
 子供を諭すような、ゆっくりと含みのある声に、むくれて俯いていた政宗の肩が小刻みに揺れる。
 小十郎は政宗の肩をあやすように抱きしめ、背中を軽く叩いた。
「……夢を見たんだ。小十郎が俺の前から消える夢を…」
 床の上に、ポタリポタリと涙の雫が落ちていく。
「幾ら呼んでも返事もないし、背中も見えない…」
「政宗様…。小十郎はいつでも貴方様のお傍におります…」
「わかってる。わかっている…けど…」
 続きは喉が詰まって声も出ない。
 夢にしては現実味を帯びすぎていた。
 忙しくしていることで、忘れようとした。
 眠るとまたあの夢を見そうで、怖くて眠れなかった。
「こじゅ…ろ…」
 痩せて細くなった政宗の腕が、小十郎の腰に廻る。
「小十郎は、いつでも政宗様の背中を、お守りいたします…」
 この温かく逞しい身体がなくなってしまったら……
 そう考えるだけで、政宗の背筋に冷たいものが走る。
 だが、今、政宗の身体を抱きしめている温もりは、紛れもなく小十郎のもの。

 この温もりだけはなくしたくない……

 政宗は、小十郎の背中に回した腕に、さらに力を込めた。




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【続くよん】


秋雨前線+台風で死にます。
低気圧キライ;


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■コメント

■よがす! [汐]

いいわ~~/////  めっさすてきやわっ、桂花さん!!!←誰
これはもうれっきとした歴史小説ですねvv
勉強になります。笑
そこにちらほら見える小政ーーーーっ!!
萌えーーーー!!!
小十郎を失う夢見て、それに怯える筆頭って・・・!!(じたばた) 萌萌萌w

続き気になります~~★ 
小政のイチャラこらが(いつかドドーンと)くるんですかね??笑

■>汐さん [桂花]

歴史《ねつ造》小説ですよね。
話の辻褄合わせのために、史実ガン無視している箇所も多々あります。
ので、これで歴史語っちゃダメだよ。特に学生さんは(`・ω・´;) b ビシッ!!

夢見ただけで、あんなに憔悴している政宗公ですから、実際に小十郎が消えたらどうなるのでしょうね。ふ、ふふふ…
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設置:2009.06.21

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