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■【戦国BASARA】 最も危険な遊戯 第十話 【小×政】

BASARA三成の人物像が掴みきれないままに、勝手に出してしまった。
まあ、まだ秀吉に仕官したばかりの若き武将(まだ武将にもなってないかも…)ということで。

相変わらずエロい話はないです。

いや。書きたくないわけではないのですが。
むしろ、書かせ(ry

せっかくの中秋の名月も、関東地方は生憎の天気で、すっかり忘れ去っていた←




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 散々に暴れた政宗が、呼吸を乱しながらも少しは落ち着きを取り戻した頃合いを見計らって、小十郎は手紙を拾い黙読した。
 差出人の署名は豊臣秀吉となっているが、手折れそうに細くしなやかな筆運びは、竹中半兵衛のものに間違いはない。

『祖先の威光だけを頼りに、領民をおびやかし周辺諸侯に無用な覇を唱える北条氏政を処断する。
しかし、小田原城は堅牢な要塞であり、箱根の山々、足柄山、相模の海に囲まれ、守るに易く攻めるに難し。
これまでも奥州を始め、甲斐、越後と相模を攻めるも、小田原を陥落させるに至らず。豊臣勢だけで、小田原落城は困難を極めると想定される。
そのため、ここは諸侯が一致団結し、連合して当たるのが上策と思われる故、駿河の今川、甲斐の武田、越後の上杉にもよしみを通じるよう要請をし、それぞれより了承を取り付けてある。これに奥州に覇を唱える伊達殿の参戦があれば、一層に心強い所存。
奥州は遠く、遠征容易ならぬことは重々に承知してはおりますが、血気盛んな奥州の軍勢の力を、なにとぞ我が豊臣軍にお貸し願いたい……云々』

 関東の中枢である相模は、天下に覇を唱えたい者ならば、喉が出るほど欲しい。
 だが、堅牢な小田原城を落とすのは至難の業。
 そこで、諸侯に協力を要請しているのだ。
 竹中半兵衛という頭脳と勢いに乗る豊臣軍ならば、あるいは一軍で陥落させることは可能であろう。
 それをあえて名のある諸侯に号令をかけたということは、この小田原攻めは豊臣の力を見せつけ、諸侯を黙らせるためだと、政宗は見抜いたのだろう。
 それはつまり、政宗が小田原を狙っているのを見越しての牽制だと、手紙を読んだ伊達主従は受け取った。
 そして、断れば連合軍が奥州に押し寄せることになると、暗に匂わせている。
 進軍の気運を盛り上げてはおいたが、それはあくまで小田原攻め、その後に控えた豊臣軍との対戦を見越してのこと。
 越後の上杉、甲斐の武田までをも敵に回す力は、今の奥州にはない。
 まだ怒りが収まらない政宗だったが、多少の分別ができる余裕はできたようだ。
「小十郎ォォ! 紙と筆持ってこいッ!!」
 どかっと床に腰を落とし、小十郎にいいつける。
「御意」
 小十郎は一礼すると、足の踏み場もなくなった客間を後にした。
 一人残った政宗の息が、再び怒りで荒くなっていく。
「野郎…、やってくれやがったな……!」
 目をつり上げ歯ぎしりをする政宗が睨み付けている先にいるのは、手紙の字のように線の細いあの軍師の姿。
 ──どこまで人を食った男なんだ…
 政宗は顔に右側に手を充て、すでになくなって久しい右目を握りつぶさんばかりに、眼窩の周辺に爪を立てた。
 すぐに小十郎が紙と筆、そして新しい文机を持って現れた。
 政宗は床に散らばった破片を蹴り片付けると、机に前に座り、手紙をしたため始めた。
「小十郎」
「はっ」
「使者として来ているあの小僧は、どうしている?」
 三成のことを言っているらしい。
 小十郎は頷いて答える。
「別室にて、返信が書き上がるのを、じっと待っておるそうです。接待に能った者の話では、何の話をするわけでもなく、黙ったままだとか」
「大した肝のガキだな。書き上がるまでまだかかりそうだからと言って、酒と肴でも出してやってくれ」
「御意」
「書き終わったら呼ぶ。俺はもう、使者の所に顔は出さん。どうしたかと聞かれたら、疱瘡を患った時の傷が疼いて寝込んでいるとでも言っておけ」
「はっ」
 小十郎は短く返事をすると、再び部屋を後にした。
 一人書をしたためながら、政宗は三成の怜悧な視線を思い出す。
 あの男は恐らくは、政宗の微妙な心の内を見透かしていただろう。
 そして、そのことにつて、秀吉なり半兵衛なりに報告するに違いない。
 政宗の微妙な表情の変化から、三成も半兵衛も政宗の考えを読み、次なる手を打ってくるはずである。
 手紙を書いている途中ではあったが、政宗は一度筆を置き、腕を組んで深い思案に暮れた。
 しばらく考え込んだ後、再び筆を執り手紙を書くのを再開した。

「若輩者の使者にも拘わらず、下にもつかぬおもてなし、感謝致します」
「いや。わざわざのご来訪、こちらこそ感謝する。豊臣殿にもよろしくお伝えくだされ」
 馬上に跨った三成は、礼品と書状を持ち、送り出した家臣達に礼を述べると、馬の腹に蹴りを入れて帰路についた。



 三河を破った豊臣軍は、駿河の今川との同盟が成立すると、そこに自軍を駐留させた。
 今川義元の前で見せた豊臣軍の一糸乱れぬ演習に、当主が度肝を抜かれたというのもあるが、何より雅好きな義元に直接京の土産を持参し京都に今川のための屋敷を造るという約束に、義元が狂喜乱舞したのは言うまでもない。
 竹中半兵衛が内心呆れるほど、今川義元の籠絡は簡単すぎた。
 連合軍での小田原攻めについての草案をまとめていると、三成帰還の報告が入った。
 半兵衛は急ぎ三成を呼び寄せ、使者としての労をねぎらった。
「おつかれさま、三成くん。首尾はどうだった?」
「竹中様の仰るとおり、伊達は連合に加わることを承諾いたしました。こちらが、連合加盟を了承した、誓書にございます」
「ありがとう」
 半兵衛は三成から手紙を受け取ると、ざっと目を通しただけで、すぐに畳んで仕舞い込んだ。
 その様子を見て、三成が怪訝そうな顔をして尋ねる。
「半兵衛様、何故に手紙を読まぬのですか?」
「返答はわかっているからね。でも、恐らくは伊達軍は出てはこない」
 三成は切れ長の目を丸くして、半兵衛を見つめた。
 若い武将の素直な反応に、半兵衛はくすくすっと小さい声で笑う。
「君は直接、伊達の反応を見たのだろう? 平然とした振りをしていたと思うけど、きっとかなり怒っていたはずだよ。奥州にしたって、小田原は何が何でも欲しかった要所だろうからね。それを横からかすめ取られるような形になって、黙って指をくわえていろなんて、彼が面白いと思うわけがない」
「それで、奥州が来ないと…?」
「片倉くんが強く進言すれば、渋々ながら動くかもしれないけどね。だが、後々のことを考えると、この小田原攻めには奥州軍には来て欲しくないんだ。だから、会津の最上家に、ちょっとした細工を施させてもらった」
「不要と思いつつ奥州の竜を同盟に誘ったのは…、奥州を我らが範疇に入れるための布石ですか?」
「さすがは三成くん。頭の回転は速いね。秀吉が見込んだだけのことはあるよ」
 半兵衛はニコリと透き通るような笑みを浮かべ、優しく三成の頭を撫でた。
 三成は恥ずかしそうに頬を赤らめ、顔を伏せた。
 子供扱いされたことには閉口したが、秀吉が全信頼を寄せている軍師に、ここまで褒められる事など、古くからの家臣でもそうそうありえることではない。
「ともあれお疲れ様。そうそう。この書状を、秀吉に持っていってもらえるかな」
 そう言うと、半兵衛は今したためた手紙を、三成に渡した。
 三成は手紙を受け取ると、深々と頭を垂れる。
「わかりました。では、失礼致します」
 三成が去った後、半兵衛は何度か軽い咳を繰り返し、口に拳を当てる。
 やがて、喉に何かが溜まったような激しい咳が始まり、喉が潰れるような声と共に掌で口を塞ぐ。
 しばらくの間、半兵衛は口に手を充て屈んだままの姿勢で動かずにいたが、大きく溜息をついて天を仰いだ。
「時間が…時間がなさ過ぎる…。せめて、もっと早く三成くんと会えていたなら…」
 そうすれば、あの子に自分のすべてを、教えることができたかもしれない。
 自分がいなくても、自分の思想を受け継いだ三成と共に、秀吉が天下を馳せる。
 ──それもまたよい。でも…
 事実として、己の全てを三成に教え込む時間はないのだ。
 半兵衛は口から手を離し、改めて掌を見つめる。
 掌にべったりとついた、赤黒い血。
 憔悴する気持ちだけが、竹中半兵衛を動かす。


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【つづく】


楽しいのは、書いている拙者だけ( ̄∀ ̄ )
もはや「BL?なにそれ、おいしいの?」となりつつある…
やばいやばい;;


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■>内緒コメ様 [桂花]

昨晩とは打って変わって、東京も本日はいい月夜でした。
月見をしながら、思わず腹鼓を打つところでした。

うん。アニバサの七話は泣けましたね。お互いの思いのぶつかり合いに、見ているこっちが涙目。
佐助の「あの旦那いちいち正しいねぇ。気に入ったよ」というのが、佐助の忍びとしての合理性を物語っていて、心に残っています。

そっすね。ばさらには嫌いなキャラっていないですね。
「こいつだけは顔を見るのもイヤッ」
ていうのがない不思議。
それもまた、BASARAの魅力なんでしょうかね。
ちなみに拙者、ゲームはほとんどやってません。泣

豊臣主従、まだまだこれから活躍しますんで、どうぞお楽しみに。
『小十郎×政宗』じゃないの? というツッコミは、あえて聞かぬでおじゃる。←

あと年齢の話は、腹を十文字に切って首を刺したくなるので、スルーの方向で(・ω・)ノノ
あたしゃもう今年○○歳だし。
ええ齢こいたって、腐っていられる生活に、乾杯☆
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