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■【戦国BASARA】 最も危険な遊戯 第四話 【小×政】

小十郎のお仕置きがメインテーマのはずなのに、なんだかきな臭くなってきた上に長くなりそうな予感。
テーマは守りますので、このままどんどん行かせてください。
軍師・半兵衛vs策士・政宗の構成が、何気に気に入ってしまった。
ベースはBASARA2の漫画ですが、微妙にBASARA3前夜祭にもなっていたりします。

久し振りに、家にあるだけの『落第忍者乱太郎』まで、ひっくり返してしまった。






拙者の脳みそでは、あんまり難しい事なんてできませんけどね。
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 軍議の焦点は、もっぱら会津攻略と、会津を足掛かりにした越後侵攻の話であった。
 小田原襲撃の話は一切しなかったのは、まだ味方を欺く必要があったからだ。
 軍議終了間際、政宗は雁首を揃えている家臣達に対し、豊臣から恭順する手紙を貰った者は翌朝手紙を持って城門前の広場に集まるよう、命令した。
 広間は一瞬、水を打ったように静かになったが、すぐさま不安色のどよめきが走る。
 政宗は扇子を床に叩きつけ、うねりが起きそうになるざわめきを止め、口を開く。
「豊臣が誰彼構わず口説き回っているのはわかっているし、誰に手紙をあてているかも、ちゃんと調べは付いている。いいな、テメェ等。逃げたりしたら、明日の朝日は拝めねェと思えよ。you,see?」
 眼光鋭く口端を歪めて嗤う政宗から発せられる威圧感に、広間の家臣達は全員息を飲んだ。
 背後からも、鋭い殺気が感じられる。
 好々爺然とした笑みを携えつつも、逆らえば斬ると言わんばかりの威圧を兼ね備えた空気を醸し出しているのは、柳原戸兵衛である。
 黒脛巾組の存在は、ごく一部の家臣しか知らないが、この男が発する威圧感がただ事ではないと悟ると、皆覚悟を決めたようである。

 政宗が解散を命じると、血相を変えた家臣達は三々五々散っていった。
 その中に於いて、政宗の従兄である伊達成実が天真爛漫な笑顔を浮かべ、大声で叫ぶ。
「なぁにしょげた顔してんだよ! 豊臣からの手紙だったら、俺のところにも来ているさ! もっとも、俺は豊臣なんぞに降るつもりはないからな。明日の朝は、この手紙を焚付け代わりにして、皆で餅でも焼くかァ!」
 あっけらかんとした成実の言葉に、家臣達はどことなく救われた気分になり、笑って応じた。
 最後まで広間に残っていた小十郎と政宗は、そのやりとりを聞きながら顔を合わせて笑みを浮かべる。
「さすがですな、成実殿は」
「ああ。あいつならああすると思ったから、奴らがビビるようなことも言えるってモンだ」
 臣下の特性を見抜いての政宗の言動に、小十郎はただ感嘆とするしかなかった。
 政宗は懐から書簡を取り出し、小十郎の前に差し出した。
 小十郎は恭しく手紙を受け取ると、その場で書簡を広げた。
 中身を見た小十郎は、しばらくは呆気に取られたように手紙と政宗の顔を見比べたが、政宗の悪戯っぽい笑顔を見て、手紙の真意を察して自らも笑う。
 手紙には、何も書かれてはいなかった。
「朝までに広場に櫓を組んでおけ」
「承知いたしました。そういえば、今年は芋の方は豊作にござりまするが?」
 白紙の書簡を畳み直し懐に仕舞うと、小十郎が冗談めかして呟いた。
「いいねぇ。そういや、成実が餅を所望していたし、餅も用意してやるか」
「承知」
 政宗の冗談に、小十郎は薄い笑顔を浮かべて頭を垂れる。
 その様子に、満足げに頷く政宗であった。
 屈託のない笑顔を浮かべ悪戯心丸出しの政宗に対し、どことなく小十郎の表情が精悍さに欠けるのは、ずっと気になっていた首筋にある赤い印のせい。
 誰に付けられたものなのか。
 当人にそれを聞くまでは、この靄がかった気持ちは晴れぬと、小十郎は心の中で一人ごちた。



 軍議が終わり、自室に戻る道すがら、政宗は大きく伸びをして一息ついた。
 最後の最後まで自身で吟味した地図を、書庫に戻す必要があったため、政宗は真っ暗になった書庫に入る。
 三十日月では暗い書庫の中を照らす明るさはなく、政宗はほとんど勘で書庫の中を歩く。

 まだ梵天丸と呼ばれていた幼い頃、この城に居場所を感じることができず、気が付くといつもここにいたことを思い出した。
 一人書庫の隅で本を読み耽る梵天丸。時間を忘れ暗くなっても、字が読める明るさのうちは、ずっと本にかじりついていた。真っ暗になっても離れがたくしていると、誰かが燭台に火を灯す。
 明るさに顔を上げると、そこにいるのは、いつも小十郎だった。
「暗いところでの読書は、お目を悪くなされます」
 そう嗜めつつも、優しい笑顔で梵天丸の傍に控える小十郎。
 幼い頃からずっと傍にいた守り役の中に居場所を覚え、慕い、愛し合ったのはいつのことか。

 柄にもなく昔のことを思い出した政宗は、自嘲するような笑みを浮かべた。
「ガキの頃から変わってねェんだよな、俺は…」
 誰に言う出もなくそう呟く政宗は、突如背後を襲った殺気に身が強ばり一歩も動けなくなる。 
 殺気の主を確かめようと振り返ったその時、影は政宗に襲いかかり、政宗の身体を床に押さえつけた。
「小十郎……っ!」
 驚きと怒りを含んだ政宗の言葉に、小十郎もまた眉間に皺を寄せた顔のままで、政宗を睨み付ける。
 自分より体躯の大きな小十郎に馬乗りにされ、頭の上で両手を押さえられては、政宗は身動きが取れない。悔し紛れに睨み付けるのが、精一杯である。
「何の…真似だ…っ」
「責めを受ける理由がわかりませぬか…?」
 静かな分、言葉の中に含まれる小十郎の怒りが、ひしひしと伝わってきた。
 抜け出そうと必死で身をよじる政宗の首筋に、小十郎の唇が堕ちる。
「ここに…」
 朝にはなかった、首筋に付く赤い痕に、小十郎の唇が這う。
「印をつけたのは、誰なのですか…?」
 暗くて良くは見えないが、政宗の隻眼が見開かれ、口が真一文字に結ばれる。
 同時に脳裏に浮かんだのは、昼間に交わったあの忍びの人を食った笑顔。
 ──あの野郎……!!
 お互いの存在が知られるのは、身の破滅どころか生命の危機さえ意味するというのに、猿飛佐助ともあろう忍びが、何故にその痕跡を残すのか。
 政宗は歯を食いしばり、小十郎から与えられるじれったい快楽に身をよじりつつも、佐助を呪う言葉を胸中に並べた。
「徳川や豊臣の状況と、諸侯の家臣に充てられた手紙の件を、貴方様に知らしめたのは、何者なのですか?」
「なんの…こと…だっ!!」
 襟元を分かち、小十郎の手が政宗の胸元に滑り込む。
 声をあげようと政宗が喉を反らした瞬間、誰かが書庫の扉に手を掛ける気配がした。
 小十郎はすぐさま政宗の口に手を充て、艶やかな声を紡ぎ出すのを止める。
「誰かいるのか?」
 何者かの問いかけに、小十郎も政宗も身を強ばらせ気配を消す。
 城主とその腹心の関係は、半ば公然のものではあったが、さすがに実際に絡み合っている姿を見られるわけにはいかない。
 二人は気配を殺しつつも、男の動きを逐一見守っていた。
「…気のせいか」
 声の主は深い溜息を漏らすと、書庫の扉を閉じきってしまった。
 扉が閉まり、男の足音が遠のくのを確認してから、小十郎は細く長い溜息をついて政宗の口から手を離す。
「さて。身体に付けられたお印と、諸侯の情報の入手経路。御身にじっくりと、お聞きするといたしましょうか」
 闇の中でも冷たく光を放つ小十郎の視線に、政宗はただ固唾を呑むことしかできなかった。


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【まだまだ続く】


日曜日なので、スーパーお仕置きタイム、キタ━(゚∀゚)━!!


何も考えずに始めた話なのに、何かすごく長くなりそうな予感 (・∀・)



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■コメント

■ [高野尾 凌]

長編好きですー。一気に読んでしまいたいですが、焦らされる感じがたまりません。って、性格的にはずいぶんなSなんですが、おかしいな。
視線の主が誰なのかとっても気になりますが、それよりもお仕置きですよね。小十郎さんが怒ったら怖いですもんね。こわいですよー。双竜陣であの「失せなっ!」に何度泣いたか(TT)←意味が違うだろw

■ [せうる]

おっ仕置きッ♪おっ仕置き♪ルンルン( ´∀`)♪

ようやくこじゅのターンですね(≧∀≦)!
んもう早くいじめ倒してやってほしいです(`・ω・´)

アレかな、お仕置きされるのも政宗は好きとか、、、ってそこまで変態なわけないか(-_-;)

幼い頃、本に没頭する梵ちゃんとそれを見守る若かりし頃のこじゅ兄を想像して激しく悶えました。

■コメントありがとうございます! [桂花]

>高野尾 凌さん
拙者も、高野尾さんの真田十勇士は大好きです♪
ただ、自分で書くとなると、飽きないかとかついていけなくなるのではとか、いらぬ心配をしていたり。
視線の主は誰でしょうね? 単なるモブ田モブ夫さんでも怒らないでください。
小十郎に怒られるのは、拙者も怖いのです。泣きます←


>せうるさん
お待たせしましたっ! いよいよ、小十郎のターンです!
悪さをする政宗タンへの極殺こじゅのお仕置きモードは、確かに萌えるものはあります。
でも、そうそうしょっちゅうやっていたら、この二人実は変態なんじゃねーの? とか…
いや、大気圏突入したり、野菜で敵をなぎ倒したりできるあたりで、充分変態だと思うんですが。←

引きこもり梵ちゃんと、それを見守るこじゅ兄さんは、まとめてお持ち帰りしたいですな。

■せうるちゃんのところからきました^^ [カルピス]

おじゃましまwwwす^^

キターーーー!!
お仕置きタイムですねwドキドキe-455


■>カルピスさん [桂花]

せうるさんとこから、よくいらしてくれました~ノシ
ほのぼのしてなくてゴメンナサイね~><

次の回から始まるお仕置きタイム、楽しみにしすぎてガッカリしないよう、心から祈っております…
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