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■【戦国BASARA】 最も危険な遊戯 第八話 【小×政】

今回は奥州の双竜の出番はお休み。
メインは、かすがです。
かすがを使って話を動かすのは初めてですが、元々キャラとして良い感じに立っているので、とても動かし易くてラクな子ですね。
いつき同様、いつか単独で話を書いてみたい。
多分、エロい方には進まないだろうけど。





エロ筆頭出ないからといって、回れ右されると寂しいの。ちゅっ←
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 月のない朔夜に、帚星のように輝く金色の何かが見えたとしても、それが人影であることは容易には確認することができないほど、その動きは俊敏で華麗であった。
 越後と米沢の国境にある山の中で、上杉謙信直属のくのいち・かすがは、ふっと一息ついた。
 無意識に手を充てた懐中には、米沢城より盗み出した会津攻略の計画書。
 奥州伊達勢が会津をも範疇に収めるとなると、越後との距離は更に密になり、国境に諍いの種が増えることになるであろう。
 ──謙信様を脅かすものは、排除せねばならない…
 計画書を盗み出した所で、伊達軍が会津攻略を諦めるとは思えない。
 だが、奥州が会津を狙っているという紛れもない証拠と、緻密に練られた計画書があれば、敵の動きは予想が付く。
 ──一刻も早く、謙信様に報告をせねば。
 かすがは一面闇ばかりの空を睨み、越後へ戻るべく再び腰を上げた。
 その時…
「かーすが♪」
 気配もなく降って沸いた人影に、さすがの越後の忍びも身を強ばらせ立ち竦んだ。
 それでも、腰の苦無を構え、切っ先を影に向けていたのは、さすがと言えよう。
「待った待った。俺様だって」
「……なんだ、貴様か」
 突如現れた人影が佐助と知ると、かすがは悟られないよう安堵の溜息をつくが、苦無の切っ先は佐助に向けられたままである。
 警戒が解けていないと知りつつも、佐助は不敵な笑みを浮かべたまま、かすがを見つめた。
「独眼竜の旦那の所から奪った密書か?」
「……貴様には関係のないこと」
 どうして政宗の所へ行ったことを、目の前の同僚が知っているのかと、かすがは内心驚くが顔には出さない。
 だが、内面に起こったさざ波を、佐助は鋭く読み取りニヤリと笑った。
「会津攻略は、上杉に対する陽動だ。さもその気があるように見せかけて、お前ンとこの大将の目を会津に釘付けにさせるための、な」
「なんだと……?」
 知らぬ存ぜぬを決め込もうと思っていたかすがではあったが、謙信の懐刀を自負する自分が、敵将に踊らされたかもしれぬことには、さすがに動揺は隠せない様子であった。
 話を聞く気になったかすがに、佐助もまた忍びとしての鋭い眼差しを携え、対峙する。
「うちの大将の忠告だと思ってくれ。独眼竜の狙いは、あくまで小田原だ。だが、小田原を狙っているのは、独眼竜の旦那だけじゃない。その密書をお前の大将に献上したあと、このことも報告してもらいたいんだ」
「…独眼竜は、なにゆえにそこまでして、小田原に固執するというのだ?」
「さあな。俺様は独眼竜の旦那じゃない。その辺を考えるのは、大将達に任すさ」
 それだけ言うと、佐助はかすがの目の前から消え、遙か後方へと飛んでいた。
「じゃあな、かすが。一応、忠告はしたからな」
「佐助…!」
 かすがが佐助の声がする方に振り向いた時には、佐助の姿はすでに見あたらなかった。
 闇しか見えぬ虚空を見つめながら、かすがは一抹の不安を覚えつつ、手を無意識に懐に充てた。




「ごくろうさまでした。わたしのうつくしきつるぎよ」
 上杉謙信のねぎらいの言葉に、かすがはそれだけで頬を紅く染め口元を綻ばせる。
「もったいなきお言葉にござりまする…」
 恥ずかしそうに顔を伏せ、嬉しそうに照れ笑いを浮かべるかすがに、謙信は涼しげな笑みを浮かべ、小さく頷く。
 そして、かすがが持ってきた計画書を開き、視線を落とす。
 しばらくの間、考え深げに計画書を見つめていた謙信の双眸が、険しい色を浮かべたのを、かすがは見逃さなかった。
「謙信様、何か…」
「計画書はこれだけでしたか?」
「はい……」
 かすがは、合図攻略の計画書が二つあることを知らない。
 故に、そう答えたわけだが、かすがの答えに謙信は少々不満そうだった。
「あ、あの…、謙信様……?」
 もしかしたら、自分の仕事が謙信の意にそぐわない出来だったのかと思ったかすがは、顔色を青くして謙信を仰ぎ見る。
 謙信は計画書を巻き直し、天井を仰ぎ見た。
「…奥州の竜の狙いは、小田原でしょうね」
「!!」
 謙信の言葉に、かすがは思わず息を飲んだ。
「し、しかし、軍議の席にて聞き耳を立てておりましたが、全ての話は会津攻略についてであり、独眼竜も参加しておりましたが…」
「敵を欺くには、まず味方から…というところなのでしょうね」
 薄い唇を綻ばせ微笑む謙信の横顔に、かすがははっと胸の突かれる思いがした。
 そう言えば、越後に戻る道中に佐助と会った時も、会津は囮だと聞かされた。
 武田信玄の言葉として聞かされた事と、同じ目線で謙信は睨んでいたのだ。
 つくづくも深い謙信と信玄の見えない絆に、かすがは胸が張り裂けそうな気持ちになる。
「我々の目を会津に釘付けにしようということは、甲斐にも何かしら手を出していると思われます。恐らくは、東征中の豊臣軍に駿河と共に当てさせようと、画策しているのでしょう」
 まるで千里の先の出来事すら掌握しているような軍神の深慮に、かすがは改めて己の主人の素晴らしさに頬を染める。
「では、会津のほうは…」
「そちらも注意を怠りません。ですが、多数の軍勢で睨みをきかせる程のことはないでしょう」
「わかりました」
「他に動きはありませんでしたか?」
 涼やかな謙信の瞳に、かすがはふとあることを思い出した。
「そう言えば…」
 かすがは、豊臣からの書状についてとその顛末を、謙信に報告した。
「独眼竜と竜の右目との間に言い争いがありました。豊臣が放った書状についての出所が、竜の右目の相知らぬ事だったらしく、かなり厳しく詰問しておりました」
「出所はわかりましたか?」
「生憎とわかりませんでした。竜の右目が家臣とは思えぬほど手ひどく尋問しておりましたが、独眼竜は知らぬ存ぜぬの一点張りで、とうとう口を割りませんでした」
 そう言いながらも、かすがはその時の状況を思い浮かべ、眉間に皺を寄せ赤面した顔を伏せていた。
 政宗が口を割ることを期待して、何者も書庫に近寄らないような仕掛けを施し、軒下でずっと聞き耳を立てていたのだが、聞こえたのは小十郎の怒声と政宗の嬌声のみ。
 ──あんなこと、謙信様のお耳に入れるわけにはいかぬ…っ!
 心の中で悪態をつきながら、かすがはふと思った。
 もしかしたら、自分のしたことは、単なる虫除けと出歯亀ではなかろうか、と。
「そうですか…。私にも、そなたや軒猿の他にも、子飼いの密偵はおりますが、そこまでして独眼竜が口を割らぬという密偵には、興味はありますね」
「では、調べますか?」
「いえ。今はよいです。それよりも、頼まれて欲しいことが…。やってくれますね? わたしのうつくしいつるぎよ…」
 いつの間にかかすがのすぐ傍には、輝かしいばかりの瞳を携えた謙信がいた。
 謙信の周囲の空気すらも、まるで陽の光を受けた露のように輝き、二人を包み込む。
「わたくしの…うつくしいつるぎ……」
 かすがのやわらかな頬を包み込む、信玄の細くしなやかな指。
「はあぁぁぁ──ン! けんしんさまぁぁぁ────ッッ!!」
 かすがの周囲に咲き乱れる花が一斉に開き、花びらが舞う。




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【まだまだつづく】


けんしんさまのせりふを、ぜんぶひらがなにしようとおもいましたが、さっそくにざせつしました。
せりふをすべてひらがなにしてのじょうきょうせつめいって、かなりむずかしい……


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■コメント

■おーい。かすがぁ(゚∀゚) [櫻井 奏]

今回こそは、完結まで黙っていようとここまで頑張ったんですが…。
まさかの、かすが登場で思わずコメントさせていただきます。
かすが可愛いよ!かすが!!
オナゴキャラで私、かすがかなり好きです(゚∀゚)
一番好きなのはヤンデレお市なんですが…。
登場人物もどんどん増えて、今後の展開に激しく期待!
感想は、完結までとっておきますね!!

■>櫻井 奏さん [桂花]

自分で妄想しておいて何ですが…
かすが、いいッスよ。かすが。
二面性の如きツンデレ仕様がたまりません。
謙信様にぞっこんな所も良いですが、他の人へのツン仕様に萌えます。
お市も素晴らしくヤンデレだし、悩む姿がまた美しく…
憂いを帯びた愁眉が似合う女性はいいッス。

頑張って最後まで書き上げますので、見守ってくださいね~。
(実は書き上げられるか、スゲー不安です…)
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設置:2009.06.21

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