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■【戦国BASARA】 狼たちの挽歌 後編 【小×政】

拍手コメントで質問頂いて、すっかり返答遅れて申し訳ございません。
もののついでになってしまいますが、皆さんにも知って頂きたいと思い、前置きと一緒にここに記します。

※「『巫山の陽で行雨となり、旦には朝雲となる』って、なにー?(かなり要約)」(『狼たちの挽歌 前編』より)

というご質問でした。
中国の春秋戦国時代に、楚の国の襄王が見た夢物語を元にした故事の一節です。
一晩情交をした後、去り際に仙女が言った言葉が、以下のもの。

『妾は巫山の陽、高邱の岨に在り。旦には朝雲と為り、暮には行雨と為りて、朝朝暮暮、陽台の下におらん』
(私は巫山の南の険しい崖に住んでおります。朝には雲となり、夕方には雨となって、毎日陽台(=巫山の南)にて貴方をお待ちしておりますわ♪)←かなり意訳

後年に情歌として、李白などの歌人も好んで引用していたようです。
この故事を元に、『巫山の夢』とか『朝雲暮雨』とかいう言い回しが生まれ、男女の情交を表す言葉というわけです。
あと、『陽台』という言葉も、男女の戯れを意味していたりします。

漢文のテストには決して出ない、どうでもいい雑学でした。



小十郎にも
「巫山の陽で行雨となり、旦には朝雲となる…」
とか言わせてしまいましたが、男女の営みではなく

男 同 士 の 営 み

という点に於いては、何も見てない聞いてない (・∀・)



前置きが長くなりましたが、最終回です。気前よくポチッとお願いします。

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--------------------------------

「……くっ…!」
 首筋に食らいつく政宗様の顎に力が籠もり、皮膚に歯が突き刺さり、鋭い痛みが走る。
 だが、政宗様は俺の首を食いちぎらんと、更に力を込めてきた。
「政…宗…様…ッ!!」
「ふっ、うぅ────っっ!! ぐぅうっっ──!!」
 すでに人間としての意識はない。
 戦場の緊迫感を求め、獲物を狩ろうとする一匹の餓狼となられてしまった政宗様。
 だが、俺もまた、戦場を知る獣である。
 食うか食われるかならば、答えは決まっている。
 喩え、相手が最愛の主人であろうと…
「政宗様…、失礼仕りますっ!!」
 俺の上に跨る政宗様の裾を割り、自らを慰めるために剥き出しになっていた双丘に手を掛けると、俺の猛り立った逸物を双丘奥の窪みに押し当て、無理矢理ねじ込んだ。
「ふ…くっ…、あ、ああ────っっ!!」
 思惑通り、本能の赴くままになられた政宗様は、俺の首筋に立てた牙を離し、官能の方に身を委ね始めた。
 充分にほぐした訳ではないので少しきついが、政宗様自らが慣してくれていたお陰で、思いの外すんなりと政宗様の中に入ることが出来た。
「んっ…! ぐっ! ふ…あっ、ひあ……っ!」
 下から突き上げられ、与えられる快感に身を委ねつつも、飢狼の瞳は未だ狂気を孕んで光っている。
 政宗様もまた、隙あらば再び俺に食らいつこうと、虎視眈々と狙っているのは一目瞭然だ。
 しかし、俺もまた戦場を駆ける獣ならば、隙など見せぬ。
 今度はこちらが食らいつく番だ。
 はだけた着物から見える傷だらけの胸に、俺は噛みつくように吸い付き、自らを傷つけた痕すら見えなくなるよう、御身に所有印や歯形をつけていく。
 そのたびに政宗様の口から、狼の咆哮のように熱く艶やかな声があがる。
「あっ…、こ、こじゅう…ろ……っっ!!」
 獲物を狙う獣の目から、人の気配がうっすらと浮かぶ。
 政宗様が戻ってきたのだ。
 だが、まだ完全ではないことは、空気でわかる。
「こじゅうろ…、俺は…どうなるのだ……ぁ、あっ!!」
 "政宗様"が問う。
 人であることに執着する意志が、かろうじて残っているのだ。
「貴方様は…人間です。獣になる必要はござりませぬ」
「いっぱい…しぬ…。誰も彼もが…死んで…殺して…殺して…死んで…」
「それが戦にござりまする」
「俺も…しぬ…のか…?」
「政宗様は、この小十郎がお守り致します」
「小十郎も…しぬ…のか…?」
「その時が来ましたならば」
「そしたら…、誰が…俺を…愛してくれる…のだ…」
 俺にしがみつく政宗様の腕に、力が籠もる。
 熱い身体が密着し、お互いの汗が混じり合う。
「しぬな…! しんではならぬ、小十郎…! 俺の…右目…! 小十郎が死ぬ時は…俺が死ぬ時だ!」
 辛うじて保っている人の心で、この方はどうしてそこまで俺のことを考え、思ってくださるのだろう。
 胸が熱くなる。
 ただの恋人でもなく、主従でもなく、俺にとってかけがいのないお方…
「政宗様が畜生の道に堕ちるのならば、小十郎も一緒に堕ちます。どうなろうと、政宗様をお守りするのは、この片倉小十郎にござりまする!」
「小十郎…。っ! 俺は…俺は……っ! ふっ…、あ…っ!」
 俺が突き上げている最中に、政宗様は達してしまい、俺と自らの腹部の間に白濁の精を放ってしまわれた。
 俺がこうして抱いている前から、御身は俺を思い欲望に猛っていたのだ。
 果てた身体を預けるようにもたれ掛かる政宗様を抱きしめ、俺は一度腰を動かすのを止めた。
「小十郎はまだまだにござりまするが…、もうお止めいたしましょうか?」
 努めて優しく語りかけた俺の言葉に、政宗様は顔を伏せたまま首を横に振る。
「俺の中で…」
 顔を見なくても、耳まで真っ赤にしているから、その表情が手に取るようにわかる。
 俺だけの可愛いお方。
 抱きしめて、貪り食らい、全てを俺のものにしたい。
 俺もまた、一匹の獣となってしまいそうだ。
「小十郎…。修羅の道でも、畜生の道でも、堕ちるときは共に堕ちよう。小十郎が一緒なら、俺はどこにでも行けるし何にでもなれる」
「どこまでも…お供致します、政宗様」
 そう言うと、俺は政宗様に突き刺さっている部分をぐいぐいと突き上げ、自らを高みへとあげる。
 政宗様もまた、身体のくすぶりが再燃したようで、吼えるような声をあげ高みに昇ろうとしていた。




 終わった後、俺は眠るように倒れた政宗様の御身をきれいに拭き取り、着物を直すと、寝所に横にした。
 戦場に於いて充てられた狂気は、初陣の政宗様の中に眠る飢狼の血を呼び起こしてしまった。
 滾る獣の血を押さえ込むことができず、政宗様は一人苦悩していたのだろう。
 所詮世の中狂気である。
 ならば、その中で叫び狂うのが、戦場を駆ける獣たちの役目。
 梵天丸様の頃と変わらぬ無邪気な寝顔を肴に、俺は残っていた酒を杯に注ぎ仰いだ。

 ふと空の眩しさに顔を上げると、少しだけ開かれた障子から見える満月。
 煌々と輝く青い月を見上げ、俺は月に向かって吼えたくなった。




--------------------------------


【おしまい】



戦場の狼たちにとっては、交じり合うことも戦うことも、変わらない狂気が潜んでいるのかもしれませんね。


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■コメント

■双竜 [高野尾 凌]

この二人は確かに激しい感じが似合うと思いました。でも、そこに愛はたっぷりある感じが、すごくいいなと思います。あまあまもいいけれど、勝ち戦の後とか、たかぶってますよねー、きっと。
政宗様を鎮められ、引き戻せるのは小十郎だけですよねー。いいな、双竜。
巫山の夢という言葉を知ってはいたのですが、こういう謂れがあったのですね。とても勉強になりました。教えていただいてありがとうございました。

■>高野尾 凌 さん [桂花菌酒 (yomigaerukinrou属)]

コメント、ありがとうございます。
どんなに激しくぶつかり合っても揺るぐことのない主従…いいですよね。
どこぞの真っ赤に燃えたぎる主従も、拳で語り愛することで信頼関係構築していますし。←

巫山の夢…。日常生活でも学校の試験でも、まず使うことのない言い回しですから、知らなくてもいいことなのですが。
こんな所に脳細胞使うから、肝心なことを覚えないんだよ、自分ww
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