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■【戦国BASARA】 お題 『気づいたら、掴んでいた手』 【慶次×幸村←佐助】

■ 奪いたい愛5のお題 ■

気が付けば、もう4回目なのですね、これ。
夏が終わってから暇とは言え、どんだけ暇人なんだよとツッコミを入れられても文句はない。
つか、ほんっとうに久し振りの平穏な日々だから、好きなことをしていたいという身勝手。
いっそ、この平穏が、一生続けばいいのに…←身勝手

前回の駄文のゆっきー総受け相手の中に前田慶次が居らず、櫻井さんに指摘されて気付き、大わらわΣ (゚Д゚;)
てなわけで、前田慶次くんへの謝罪の意を込めて、今回は慶次と絡ませます。
前回の話とリンクしちゃっているので、いっそのこと、もう続き物として捕らえて頂いてもよろしいかと。


関係ないけど、利家って史実では信長の小姓やっていて関係もあったようですが、ゲームやアニメだとまつ姉とのラブラブっぷりに、どうにも絡ませ辛い乳首丸出し組。
拙者認定による、最強の公認カップル。
利家×まつ。政宗×小十郎。長政×お市。信長×濃姫。元就×元親。謙信×かすが。
甲斐組が微妙なのは、ひとえに拙者のせい。











だけど、お市みたいに「ぜんぶ市のせい…」と言わない小市民。←
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 雨の降りしきる中、幸村は山道をあてどなく彷徨っていた。
 佐助を振り切り、どこへ向かうとでもなく幽鬼のように力無く歩く。
 頭の中でいつまでも繰り返される、佐助の言葉。
『俺は…旦那さえ幸せなら…』
 幸村は立ち止まり、顔の汚れを流すように天を仰ぎ見る。
「俺の…幸せ…、だと?」
 武田家に仕えた時から、拳を交える度に強くなっていた、信玄への慕情。
 それが恋心に変わったのは、いつのことだったか。
 肉体関係を持ちつつも、信玄の幸村に対する愛情が、幸村の望むものとは違うことは、百も承知。
 それでも、信玄に伽を命ぜられれば、逆らえない。
 家臣だからというのではなく、何かが違うとは感じつつも、信玄と肌を合わせる快楽に逆らえない自分がいるため。
「俺は…、何を期待しているのだろう……」
 悩みも煩悩も、この雨がすべて流してくれればいい。
 幸村は激しくなる雨をその身に受け、目を閉じて佇んでいた。
 ふと、雨粒が顔に当たる感触がなくなり、異変に眼を開けた。
 そこにいたのは、派手な衣装を身に纏い、頭に羽根飾りをつけた、天下御免の婆娑羅者・前田慶次である。
 前田慶次とは何度か会っているため、面識はあった。
 慶次は持っていた傘を、幸村に被せ、雨から幸村を守るようにしていた。
「前田殿…」
「こんなところで、傘もささずにどうした?」
「何でも…ござらぬ」
「何でもないって顔じゃあないなぁ。俺でよければ相談に乗るぜ? おおかた、あんたにそんな顔させるのは、恋の悩みってところだろ」
 慶次の言葉に、幸村は身体の水滴が一瞬で蒸発するほどに、顔を赤くした。
 ──隠し事は出来ない性質だな…。
 慶次は幸村の顔を見て、心の中でそう呟いた。

 二人は大木の根に、隣り合って腰掛けた。
 大きな木の枝に茂る葉っぱが、激しい雨の衝撃を和らげるが、濡れそぼった幸村のために慶次は傘をさしたままである。
 どこから切り出してよいかはわからなかったが、気が付けば幸村は全てを慶次に語っていた。
 信玄に対する思いも、佐助に対する複雑な感情も。
 慶次の目を見ていると、不思議と何でも話したくなる。
 慶次に魅力を感じている人間は、大勢いると聞く。
 物腰が柔らかく、親身に人の話を聞き、一緒に考えてくれる姿勢が、誰もが慶次を信頼する理由なのだろうと、幸村は話しながら思った。
「なるほどねぇ…。おっさ…いや、信玄公とアンタの忍びとの間で、気持ちが揺らいでいる…と、こういう訳だな」
「そうなのか?」
 相談をした本人が、今初めて知ったとばかりに、目を丸くして驚いている。
 ──この自覚のなさが、そもそもの原因なんじゃないか?
 と、慶次は考えずにはいられなかった。
 とはいえ、下手に決めつけては、きっとこの生真面目な男は、ロクに人の話も聞かずに怒るだろうことは、容易に想像できた。
「いや、俺の想像の域を出ない仮定だけどな。まあ、生きていりゃ、恋のひとつやふたつはするもんだ。アンタは、それがたまたま重なっただけなんだって」
「しかし、このままどっちつかずの気持ちでいるのは、お館様にも佐助にも申し訳ないことでは…」
「まあ、無理して今すぐに、どっちか選べってほうが、無茶な話だと思うけどね、俺は」
「だけど…」
「信玄公も忍びも、アンタに今すぐ答えを出せって言っているわけじゃあないんだろ? それどころか、幸せでいて欲しいって思っているんだから、アンタにじっくり考えて欲しいんだって」
 慶次の説得にも、どこか納得できなねない幸村は、更に眉間に皺を寄せて顔を伏せた。
 なかなか止まない雨のように、晴れない顔の幸村に、慶次もまた浮かない溜息をつく。
「なあ、幸村。アンタさ、嫌いな男に抱かれたことはあるか?」
「……ある…」
 幸村が思い出したくもない過去。
 明智光秀に捕らわれ、嬲られた苦い記憶。
 雨の音にかき消されそうな、悔し紛れの歯ぎしりが、慶次の耳にはっきりと聞こえる。
 そんな幸村の肩を、慶次は抱きしめ引き寄せた。
 突然のことに驚く幸村は、困惑した表情で慶次を見上げる。
「け、慶次殿っっ?」
「イヤな奴に抱かれた時の気持ちを知っているなら、惚れた相手に抱かれる歓びも知っているってことだろう? だったら話は簡単じゃないか。イヤな気持ちにならない方がいいってことじゃないか?」
「はぁっ?」
 極論に近い慶次の言葉に、幸村は思わず素っ頓狂な声をあげる。
 だが、見上げた慶次の顔が妙に自信満々に輝いているので、変に説得力があった。
「ものは試しだ。今からちょっと練習してみっか?」
「は? れ、練習って…?」
 幸村が疑問に思う間もなく、慶次の手が幸村の顎を取り、寒さで紫色になった幸村の唇を吸い上げた。
 あまりにも自然且つ強引な接吻に、幸村は抵抗もできずに慶次のなすがままにされてしまった。
「んっ…、ふぅ…っ。ンむっ…」
 脳髄どころか、下半身にさえ直撃しそうな痺れる口付けは、幸村にとって初めての経験だった。
 しかし……
 ──違う…!!
 何がとははっきり言えないが、何かが違うような気がして、幸村は慶次から離れようと身をよじる。
 しかし、大柄な慶次に抱きかかえられた幸村は、そう易々と離してもらえそうになく、なすがままとなってしまっていた。
「んっ! んんっ──!!」
 幸村は慶次の背中をひっかいたり叩いたり、髪の毛を引っ張ったりして抵抗するが、慶次は幸村から離れようとしなかった。
 そのうち、幸村の腰が疼き出し、慶次に擦りつけたい衝動に駆られる。
 ──いやだっ! 違う…違うんだっ!
 雨に打たれたかのように、幸村の頬を涙が伝う。
 突然、慶次の身体が幸村から離れたかと思うと、バキッという重い音とともに、慶次が地面に倒れ込んだ。
 何があったのかと思い、幸村は涙で曇った目を擦り顔を上げると、目の前にいたのは……
「佐助…」
 猿飛佐助。
 真田幸村の忍び。
 幸村を抱きしめ、激しい接吻を交わす慶次の襟首を引っ張って剥がし、力任せにその頬を殴りつけていた。
「旦那…。迎えに来た」
「佐助……、俺は…」
「行くよ、旦那。風邪を引く」
「し、しかし……」
 幸村の言葉など耳に入らないと言わぬばかりに、佐助は幸村の手を掴み、ぐいっと引っ張った。
「待った待った!」
 殴られた頬を撫でながら、慶次が立上がり二人を止める。
 慶次の制止など聞かぬとばかりに、佐助は幸村の腕を引っ張るが、その頬に今度は慶次の拳が炸裂し、佐助が地面に飛ばされた。
「佐助っ! 慶次殿、何をするでござるかっ!」
 佐助を庇うように二人の間に立ちふさがる幸村の頭に、どこから取り出したのか慶次が着物をおっ被せた。
「幸村はずっと濡れっぱなしだったんだろ? そいつを被っていけ。あと、佐助」
 殴られた衝撃で口の中を切った佐助が、口端を拭いながら立ち上がる。
「一回は一回だからな。幸村に風邪引かすんじゃねーぞ?」
 佐助は返事の代わりに、黙って慶次に頭を下げると、幸村の手を取り、来た道を戻った。

 着物を雨避けに被り、佐助に手を引かれるままに歩く幸村。
 会話がないが、幸村は佐助に対し、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
「佐助…。お主が濡れる」
「……俺様は、風邪なんか引かない」
 怒っているのか、佐助はずんずんと前を歩くばかりで、幸村に顔を見せない。
 幸村は口を真一文字に結ぶと、歩く足を速め佐助に並んだ。
 同時に被っていた着物の端を持ち上げ、佐助の頭に被せる。
「だ、旦那…?」
「二人一緒に入れば…暖まる」
 顔を伏せてそう言い放つ幸村の頬が、少し紅を差したように見えたのは、佐助の気のせいだろうか。
 止まない雨の中、二人は肩を並べ帰路につく。
 気が付けば、お互いに手を掴み合っていた。

 甲府盆地の雨は、しばらく止みそうになかったが、少しだけ温かくなったような気がした。
 


--------------------------------


【おしまい】



KG、殴られ損;



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■コメント

■開眼。 [ふjこ]

慶次×幸村、美味ですね(*´д`)=3
さすが恋多き男!
つまみ食いと本気が入り混じったような際どいムードにどぎまぎしてしまいましたv
ラストの佐助にもキュンとしました。
一線を越えてもこの主従のあたたかな絆は変わらないんですね…。

「蘇る若虎」もこれから堪能してきますノシ蒼紅!蒼紅!(AA略

■>ふjこさん [桂花]

コメントありがとうございます♪

櫻井さんに言われるまで、慶×幸がおいしいCPになるとは気付きませんでした。
佐助は相変わらず幸にベタ惚れだし、幸は幸で佐助が気になって仕方がないようで…。かわいいやつらだな、オイ。
慶×幸では、別の甘甘バージョンもあるので、そのうち公開するかもしれませんノ

「蘇る若虎」の蒼紅ルートは、如何だったでしょうか?
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設置:2009.06.21

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