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■【戦国BASARA】 お題『ただ、こっちを見て欲しいだけ』 その二 【小×政 …に発展して欲しい】

腐女子の『愛』と言えば、男同士の恋愛事。と、自分でもベタすぎる思考ルーチンに撃沈気味。

今回の『愛』に関して言えば、どちらかというと家族愛(それも、随分歪んでしまったもの)なので、苦手な方はガオンと空間を削ってください。←
まあ、できたら小十郎と政宗にイチャコラして欲しいと言う願望は、拙者の中にもありますが。
かーなーり、いきあたりばったりで書いているので、どうなることやら。

BASARAでは未登場ですが、成実のキャラが使い勝手よくて、お気に入り。
小十郎には相談できないことも、成実には相談できる(野菜泥棒とか)、政宗と腹を割って話せる悪友という感じにしています。
血筋が近いし、実際に兄弟のように育っているし、政宗にしてみれば、気さくに接することができる数少ない人物なのでは。
ウチの成実は、小十郎と政宗の関係は知っていても(つか、むしろ伊達軍公認だし)、自身は天然なので、二人の関係についてはとやかく口は挟まないよい子です。



腐女子成分もBL成分もないけれど、よろしかったらひとつ……
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 解毒剤を飲んだばかりで、まだ政宗は身体の痺れが取れない。
 それでも、小十郎に上半身を起こされる形になりながら、政宗は隻眼をつり上げ、震える手で小次郎を指さした。
「小次郎を…召し捕れ…! それと、母上…保春院の身柄も…確保しろ…!」
「政宗! 何を血迷った事を言っている!」
「成実!」
 年下の従弟の小次郎が、成実を叱咤する。
 叫びつつも、その顔色は蒼白で、恐怖を隠すには小次郎は幼すぎた。
「すぐさま…母上を捕らえよ。小次郎は…ここで縛に付く」
「小次郎まで何を…!」
「早くしろっ! 母上は既に逃げ支度に入っているはずだ! 逃がしてはならぬっ!」
 まだ年端もいかぬ領主の弟君は、泣きそうな顔をしながらも力強く言い放った。
「小次郎…」
 兄弟同然に育てられた成実にとって、小次郎は弟のような存在だった。
 それ故、成実は小次郎の気質をよく知っているつもりである。
 己に不利な状況になったとしても、決して逃げることなどしない。
 良く言えば忠義の鏡。悪く言えば世渡り下手。
 それが、成実が知る小次郎である。
 成実は固く握り拳を作ると、すっくと立ち上がった。
「わかった。すぐさま保春院様の身柄を押さえに参る。小十郎、政宗と小次郎を…頼む」
「承知しました、成実殿」
 政宗を抱きかかえたまま小十郎が頷くと、成実は飛ぶように走り去る。
 成実の足音が遠くなったのを見計らって、政宗は小十郎の腕を押しのけ、ふらつく足取りで立ち上がった。
「政宗様! 無茶はなりませぬっ!」
「黙れ、小十郎!」
 政宗が身体中の力を振り絞り、小十郎に怒鳴りつける。
 同時に、おぼつかない足取りで小次郎に歩み寄り、胸倉を掴むと、力の限り小次郎の頬を殴りつけた。
「政宗様! 小次郎様!」
「口を挟むな、小十郎!」
 雷のような声で叫ぶ政宗の隻眼は、憎悪に身を焦がしそうなほど燃え上がっていた。
 その瞳に睨まれると、小十郎ですら口を出すのも憚られる気がした。
「小次郎、テメェ……」
 再度、政宗は小次郎の胸倉を掴み、今にも食らいつかんばかりに攻め寄る。
「何故だ! 何故、こんなに早くに薬を持って現れた! 保春院の言うとおりに、毒が回った頃合いに現れれば、俺を始末できたはずだろうっ?」
 政宗の言葉に、小十郎ははっとした。
 そして、この暗殺未遂計画の絡繰りと裏事情を理解した。

 恐らく保春院の計画では、こうなるはずであった。
 毒味の存在が不遜になりうる今回の宴は、格好の政宗毒殺の機会になると見たのだろう。
 政宗が毒入りの牡丹鍋を食し、毒が回ってきた頃合いを見計らい、解毒薬を持った小次郎が現れる。
 食膳が運ばれる最中に毒が盛られていたとうそぶき、毒殺容疑を見破った小次郎が解毒薬を手に入れ参上するも時既に遅く、政宗は死んでいた。
 暗殺を寸でのところで止めようとしたが、間に合わなかった。
 小次郎は政宗の毒殺を防ごうとした英傑であると、もっともらしい噂をたてれば、家臣の心を捕らえることが出来る。
 政宗が死ねば、政宗の子供が赤子である今、当主代理として立てられるのは小次郎だ。
 幼い頃に疱瘡を患って以来、保春院にとって煙たい存在であった長男・政宗に代わって、己の寵児である次男・小次郎が当主になれば、保春院は安泰となる。
 筋書きを立てたのは、保春院本人。小次郎は踊らされたに過ぎない。
 保春院より解毒薬を渡された時、初めて事の顛末を明かされたのだろう。
「そなたは、何食わぬ顔で、この薬を持って行けばよいだけ」
 だが、その恐ろしい計画を実行するには、小次郎にとっての兄の存在は大きすぎた。
 次男可愛さから保春院は、政宗の洞察力の深さと、小次郎の兄に対する気持ちを察することが、できていなかった。
 奥州にこの人ありと言われる兄・伊達政宗は、小次郎にとって憧れであり尊敬すべき相手であり、自分にとって…いや、奥州にとってなくてはならない存在であると、小次郎は常々思っていた。
 だから、事の顛末を知りつつも、それによって自分がどうなるかを知りつつも、小次郎は急いだ。
 政宗の命を助けたい一心で…

「俺は…人取橋で、父上を見殺しにした…。母上が俺を殺したいほど憎む理由は、十二分にある。だが、小次郎。お前を利用しようとしたのが、俺には許せねェんだよ」
「兄上…」
「俺が死ねば安泰だったものを、助けちまったんだ。…覚悟があってのことだな?」
「無論です。兄上は…伊達政宗は、今やこの奥州になくてはならない存在にござりまする。そのお命を救えるというのならば、この小次郎、喩え死ぬことになろうとも兄上をお救いいたします」
 これが元服前の少年の覚悟かと思うと、端で聞いていた小十郎も驚きを隠せずにいた。
「小次郎……!!」
 鬼のようにつり上がった隻眼を光らせ、政宗は平伏している小十郎に飛び掛かるように抱きついた。
 己の中で消化しきれぬほどの憎悪に、政宗はどうしてよいかもわからず、歪ませた顔で天を仰ぎ、弟の身体を強く強く抱きしめた。
「小次郎…小次郎!」
「兄上…。小次郎は、兄上のお役に立ちとうござりました…っ」
「すまぬ、小次郎…っ!」
「謝ってくれますな、兄上。奥州を…この国を、駆け上ってくだされ」
 小次郎を抱きしめていた右腕が離れ、後ろに手が差し出されると、傍らに控えていた小十郎が黙って政宗の剣を差し出された手に置いた。
「小次郎…。俺の弟よ。せめて、俺の手で……」
 そう言うと、政宗は小次郎の身体を突き飛ばした。
 鞘の音がなると同時に、小次郎の首は胴から滑り落ち、血飛沫が広間中に飛び散る。
 幽鬼のような表情の無い顔のまま、政宗は刀の血を拭い鞘に収めた。
 床に転がった小次郎の首。
 まだ、幼さの残るその顔は、死んだ後も半眼を開きうっすらと優しい笑みを浮かべている。
「小次郎…小次郎……」
 取り憑かれたように、己が手を掛けた弟の名を呟き続け、政宗はその首を抱きしめた。
「父上には、政宗は地獄で会うのを楽しみにしていると、伝えておいてくれ…」
 首だけとなった弟を愛おしそうに抱きしめ、そう囁く政宗の声を、小十郎は黙って聞いていた。
 一瞬訪れた静寂の後、廊下からけたたましい足音が近付いてきた。
「政宗!」
 当主である政宗のことを、軽々しく呼び捨てるのは、成実しかいない。
「保春院様とその側近は捕らえた。東の方に幽閉してある。小次郎は……」
 ともすれば、謀叛の首謀者となりかねない幼い従弟の事を、成実なりに心配はしていた。
 そして、成実が広間の襖を開けた時、その惨状に思わず目を見張った。
 首のない小次郎の身体。血の海の中で弟の首を抱きしめる政宗と、その傍らに黙って鎮座する小十郎。
 地獄絵図のような惨状に驚きつつも、成実はすべてが終わったことを理解した。
「うっ…、ううっ……」
 言葉にならない政宗の思いが、嗚咽となって漏れ響く。
 やがて、嗚咽は大きくなり、叫び声となって、城中を揺るがさんばかりの大音声となる。
「ううぅおおおぉぉぉぁぁああ──────ッッッッ!!!!」
 まるで獣の咆哮のような政宗の雄叫びは、憎悪と狂気の他に、もの悲しさすら含まれていた。
 小十郎も成実も、他、その場にいた者達は、悲しき雄叫びをあげる政宗の姿を、ただ見守るしかなかった。


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【たぶん、あと一回で終わると思います】


何だか、みんなして壊れているなぁ…(←誰のせいだ)



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■コメント

■成実は…。 [櫻井 奏]

イチャこらするだけが恋愛じゃないよ!
…っと腐女子を代表して叫んでみる。説得力ないですが…。
成実は、BASARAではただのMOB扱いですもんね…。非常に残念です(ノД`)
義姫の毒盛り疑惑のお話しが桂花さんのところで読めると思ってなかったので、嬉しい限りでございますよ。
諸説色々有りますが、毒盛事件は個人的に好きであります。
政宗公としてはたまったもんじゃないですけど…;;

■ぐすん。。。 [汐]

なんだか・・・・悲しくて涙がでてきました(うわーん!)
あの事件は確かに悲しい出来事ですが・・・でもそれで小十郎と筆頭の仲&絆が深まったのなら話的においしいと思います。爆
桂花さんの新しい側面をみれた気がしますvvv

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■こ、これは。 [高野尾 凌]

こんにちは。いつもありがとうございます。
こ、これは。どれから読もう……と、嬉しさのあまり舞い上がっております。どれから読もうといいつつ、きっと甲斐地方になるに決まっているのですが(^^;)
取り急ぎ、ご挨拶。楽しみに読ませて頂きます。

■コメントありがとうございます。 [桂花]

>櫻井さん
お忙しいのに長話読んで頂き、ありがとうございます。
そうですよね。イチャこらだけが恋愛のカタチではないですよね!←自分に言い聞かせている

位置的にはおいしいキャラなのに、BASARAではMOB扱いの成実ですが、BASARA設定がない分、好き勝手に動かしています。

毒盛り事件は伝説濃厚ですが、そこにロマンと妄想を掻き立てられるのですよねぇ…
まーくんも死ななかったんだから、結果オーライっしょ?←


>汐さん
今回の裏テーマとして『狂気』がありますので、もうみんなしていっちゃってます。(まず拙者がか?)
この試練を政宗がどう乗り越えるか…
拙者もわかりません←


>内緒コメ様
諸事情了解しました。
お忙しいところ無理させてすいませんが、どうぞお願い致します。
ちなみに、さらっと政宗に子供がいたのは、ご時世による仕様です(爆


>高野尾 凌 様
ようこそおいでくださいました~!
高野尾様に来て頂いて、嬉しさの余り舞い上がっていま~す。

高野尾様の美麗な真田十勇士の世界とは、真田昌幸様とゾウリムシほどの差がありますが、どうぞゆっくりとご堪能ください。
(がっかりして帰られたらどうしよう…と、チキン丸出しな腐れ忍者)

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