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■【戦国BASARA】 お館様と一緒 【SS】

BASARA3では、信玄公の遺志(←殺すな)を継いで拙い采配を振るう幸村。

無印時代から、真田軍の若き当主であるみたいですが、父親っていうか先代の真田家当主ってどうしたのでしょうね。
ワシの脳内では、幸村の元服前に何回目かの川中島で戦死したと、勝手に設定。
信玄を撤退させるため、殿軍に立った昌幸が激しく奮戦するも討死。
昌幸の死に負い目を感じた信玄は、若き後継者となった源二郎こと幸村の後見人となり、真田家を支援するという。
んでもって、幸村は戦場で信玄の背中を見守りつつ、そこに亡き父親の面影と密かな慕情を抱く……とか。






どんだけ、父子妄想が好きなんだよ。このクサレ脳みそがァァァァ!! と、フォークでブスリと。
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 その夜、真田幸村は、非常に緊張した面持ちで廊下を歩いていた。
 顔から首まで真っ赤にして、口元を真一文字に結び、同足で廊下を大股で歩く幸村の様に、見張りの兵士は怪訝に思いつつも声を掛けることができずにいた。
「今宵、ワシの部屋に参れ」
 武田軍総大将・武田信玄のその言葉は、幸村の心を淫らにさせるには充分すぎた。
 主とは一度だけ肌を合わせたことはある。
 敵将に媚薬を盛られ、自我を忘れるほど淫らになった幸村のすべてを、信玄は受け止めてくれた。
 半ば夢心地ではあったが、その甘美な時は忘れようがない。

 ──ま、また、あのような失態があってはならぬ。いや、それ以前に、お館様が俺をお呼びになられたのが、よ、よ、夜伽とは限らぬ…! お、落ち着け、幸村!

 落ち着こうと焦れば焦るほど、幸村の心臓は鞠のように跳ね上がる。
 やがて、信玄の部屋の前に着くと、平伏し、叫ぶように呼びかける。
「お、お館さむぁっ! さ、さ、真田源二郎幸村、お呼びにより参上仕りましたぁっ!!」
 上擦った裏声に、声を発した本人は気付いているのだろうか。
 襖の向こうから、苦笑混じりに信玄が呼びかけてきた。
「よう来たな。入れ」
「はっ! し、失礼いたしまするっ!!」
 緊張の余り力加減がわからないのか、幸村は襖を力任せに開けてしまい、バッターン! と不作法にも大きな音を立ててしまう。
「も、申し訳ござりませぬ! お館様っ!!」
「うむ…。いや、壊さなかっただけマシじゃな。よいから、近う寄れ」
「は、ははっ!!」
 たどたどしい手つきで襖を閉め、膝を立てて進み寄る幸村。顔は伏せられているが、うなじまで真っ赤になっている幸村を見れば、どのような顔をしているか易々と想像がつき、信玄は小さく喉で笑った。
「そう緊張せずとも、普段通りでよい。今宵、お主を呼んだのは、他でもない」
 含みのある信玄の声に、幸村は目を合わせることも出来ず、喉を鳴らして息を飲む。

 ──ま、まさか、本当に、よ、よ、よ、よと……!!

 頭の中での言葉さえ、滑舌が回らない。
 成り行きとは言え、かつて主に見せた己の嬌態が頭を過ぎり、幸村は目眩を覚えた。
「幸村」
 信玄の声に、はっと我に返り顔を上げると、そこに置かれていたのは、碁盤と碁石入れ。
「碁…?」
 呆気にとられた顔をしている幸村を、意地悪そうな笑いを浮かべて見つめる信玄。
「伊達の小倅には辛勝したが、スッキリせん。お主相手に大勝しないことには、気分も晴れぬと思うてな」
「お館様とはいえ、某を甘く見過ぎにございます! よいでしょう。この勝負、お受け致しますぞ!」
「さて、何十目差でお主に勝とうかの」
「お館様っ!!」

 結局、三十目以上の大差をつけられ、幸村は負けた。
 大差で信玄に負けたのが悔しく、夜更けまで何度も何度も再戦を申し込む幸村。
 夜もすっかり更けてきた何局目かの対局中に、とうとう幸村は舟をこぎ出した。
「どうした? さすがに疲れたか?」
「何の…。まだまだ…に…ござります…る……」
 そう言いつつも、すでにほとんど目は開いておらず、持っていた黒石も手を滑らせて碁盤の上に落としてしまう。そのまま後ろに倒れ込み、幸村の意識は深淵へと落ちてしまった。
 信玄は碁石を片付けて立ち上がると、すっかり寝入ってしまった幸村を抱きかかえ、寝所へと連れて行き一緒の布団に潜り込んだ。
 無防備に眠りこける幸村の頭を軽く撫で、ふっと微笑む信玄。
「まこと…父親に似てきたのう」
 今は亡き、幸村の父・真田昌幸の面影を、信玄は息子である幸村に見いだした。
 突然、寝ていたはずの幸村が、信玄の腕を取り抱きしめた。
 起こしてしまったのかと思い、信玄は幸村の顔を覗くが、幸村は幸せそうな顔を浮かべて寝ているだけである。
「父上…」
 信玄が幸村の中に昌幸を見たように、幸村もまた、信玄の腕の中に父親の面影を見たのだろう。
「幸村よ…。肌を合わせるばかりが、愛の形ではないぞ」
 そう言いつつも、己の腕の中で無防備に眠る子犬のような青年に、愛しさを感じずには居られない。

 西の空に傾いた月の明かりだけが、親子のような二人を見つめていた。


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【おしまい♪】



やはり、お館様と幸村は、親子でした。ちっ。←


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■コメント

■ [ふjこ]

和みました(*´∀`)
桂花さんの描かれるわんこ幸村は破壊力が半端じゃないですw

まさかのプチ続編、うれしかったです☆

■>ふjこさん [桂花]

紅わんこの無駄に力の入った思いが空回りする様を書きたかったのですが…
どうにもウチのお館様は、幸村に甘いなぁ。

たまには、ほんわかと…が受けるかどうか心配でしたが、ふjこさんに和んでもらえて嬉しいです^^

■ほわわん [汐]

おっひさしぶりです、桂花さん!!!
まさかのプチ続編、すんごい嬉しくて、楽しく読ませてもらいました!!!
・・・先生!
お舘様には、見守ってもらう愛のかたちで、佐助には肌をあわせる愛のかたちがいいと思います!!!(暴走)

■>汐さん [桂花]

おかえりなさいっ!
てか、いろいろとお疲れ様でした!

お館様が幸村に抱いている愛情って、結局は父性愛なのかなぁ…と、二人の間がなかなかエロくならないジレンマ。

きっと佐助もこの様子を見ていて、
「やっぱりこうなるんだよな」
とか
「旦那の身体の疼きは、俺様が収めてあげましょうかね」
とか思っているほうに、18000ドン(ベトナム通貨≒1US$)。
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